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2015年12月26日 (土)

「企業論」講義記録(11):三菱ケミカルの「株式持ち合い」解消

『日本経済新聞』(2015年12月21日)の朝刊第1面に「三菱ケミカルホールディングス、持ち合い株1,000億円売却、成長事業に投資」という記事が掲載された。

企業論で講義中の「株式持ち合い」が最新の新聞記事として掲載された。おそらく「株式持ち合い」の歴史から問題点までを理解している読者は極めて少数であろう。

「財閥解体」といった古い歴史を教えながら、それが最新の新聞記事に連結する。これが「生きた講義」の醍醐味であると、教員の勝手な自己満足かもしれないが、すこしばかり嬉しくなる。

ここで「ホールディングス」という会社名から、同社は「持株会社」であることを指摘し、それには純粋持株会社と事業持株会社の2種類あることを説明する。

また、記事の中での「資本効率」とはROE(自己資本利益率)が指標になることがあるが、それを重視しすぎることも問題であることを指摘する。

この記事に合わせて「過去問」(本年度前期の「企業論」の期末試験問題)を学生に配布した。全部で99問のマークシート方式の問題である。問題を公開しない先生も多いのだが、これだけの問題数があれば、公開しても問題ない。また、まったく同一問題が出題されるわけでもない。

本年の講義は、ここで終わり、新年からは「企業統治」について講義する。すでに「企業支配」と「株式持ち合い」について講義を受けた学生は、その延長上で日本企業の「企業統治」改革が問題となっていることをより容易に理解するはずである。

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