「民主主義とは何だ?」
米国や日本が加わるTPP(環太平洋連携協定)にベトナムも加わる。民主主義という観点から言えば、ベトナムは「一党独裁」の政治体制であり、そこには「民主主義」がないと批判されることがある。
これについてベトナム側が反論するとすれば、「ベトナムにはベトナム流の民主主義がある」ということであろう。この真意は、民意を吸収することが民主主義であり、その方法がベトナム流・・・その歴史的な経緯から現状は一党独裁になっている・・・ということではないかと思う。
ここで日本に対しては、「多党制」であるが、選挙に勝てば何でもできる政治が果たして民主主義と言えるのか?と問うことができる。他方、ベトナムに対しては、「一党独裁」であるが、民意を多様に吸収する政治が「独裁」政治と単純に言えないが、その民意を多様に吸収する制度が確立していないのではないか?と問題提起できる。
以上の問題を考えると、最適な政治体制は「多党制」でありながら、少数意見つまり少数政党の意見も吸収・反映した政治が望ましいということになる。
これが理想であるとすれば、「民主主義」は日本にとってもベトナムにとっても今後の課題ということになる。また同様に、米国やEUに民主主義は存在しているのか?「民主主義とは何だ?」と問われることが多いが、なかなか難しい問題である。
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