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2015年9月24日 (木)

「ブルーオーシャン国家戦略」:戦争や紛争のない世界を創造する

【初版】の『ブルー・オーシャン戦略』を昨年後期から今年前期の2年生~3年生のゼミで輪読した。この【新版】の日本訳が出版された。

W・チャン・キム+レネ・モボルニュ、入江章栄監訳『【新版】ブルー・オーシャン戦略―競争のない世界を創造する―』ダイヤモンド社、2015年9月。

経営学の本の中には「競争は競争を終わらせるためある」という指摘もあるが、最初から「競争しない」方がよいに決まっている。簡単に言って、ブルー・オーシャン戦略とは、次のように説明される(前掲書の「帯(おび)」(=腰巻き)参照)。

「血みどろの戦いが繰り広げられる既存の市場を抜け出し、競争自体を無意味なものにする未開拓の市場を生み出す戦略である。新市場を創造する方策を体系化した本書は、企業・非営利組織・公的セクターなどあらゆる組織や人、さらには国にも寄与するものである。」

この「競争」を「戦争」に置き換えれば、「戦争自体を無意味なものにする」国家の安全保障の新しい戦略になる。果たして、そのようなことが実現可能かどうか。既存の枠組みの中で戦争とその「抑止力」を考えるのではなく、戦争それ自体の解消を探求する。こういった観点から新しい国家戦略の発想が生まれないか。

私見では、日本国憲法・第9条がこの方向を指向する先進的な内容をもっている。政府与党は、この先進性を否定し、復古的・伝統的な戦争観(=東西対立?)に回帰している。このような国家戦略の観点からも【新版】ブルー・オーシャン戦略を読んでみたいと思う。また、読むことを勧めたい。

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