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2015年7月13日 (月)

映画『ベトナムの風に吹かれて』:映像・予告編の紹介

映画『ベトナムの風に吹かれて』がネット上で多数紹介されるようになった。

9月26日の新潟先行上映、10月17日からの東京・大阪・福岡に始まる全国公開を前にして、それは当然である。マーケティング的に言えば、これから次第に関心を盛り上げ、ドキドキ感・ときめき感を高揚させなければならない。

この予告編では日本版とベトナム版が公開されている。両国初の合作映画であるから両国で成功してほしい。その予告編が微妙に異なるところが興味深い。両国の観客の関心の所在が相違していることを背景にしている。

この映画が最初に映像として紹介されたのは、そのハノイの撮影現場を紹介したベトナムテレビが最初であった。これは2015年1月9日の本ブログで紹介している。
〇参照 http://vtv4.vn/videodetail/13724

これはベトナム国内の日本語放送であるが、映画の部分は以下で紹介されている。
〇参照 http://www.j-veec.or.jp/archives/1347

ここでは、大森一樹監督、主演の松坂慶子さん、それに奥田瑛二さん、原作者の小松みゆきさんのほかのインタビューが紹介されている。そして何よりも、ベトナム側のタントビン監督や主演俳優の本映画に対する意見も聞くことができる貴重な内容となっている。

このほかに映画製作委員会に参加しているNST新潟総合テレビ新潟日報社も、ハノイと新潟の撮影風景を映像や記事で紹介している。

映画の予告編は、以下のHPから見ることができる。
〇参照 日本版:http://www.vietnamnokaze.com/  1分56秒
〇参照 ベトナム版:http://dongdoshow.com/ 1分54秒

ベトナム版では、新潟の雪景色やその中を疾走する上越新幹線、日本のお葬式の風景が描かれている。ベトナム人にとって新幹線は日本の最先端技術の象徴であるし、お葬式風景は同じ仏教国として親近感を増すに違いない。他方、日本の新幹線に対応するかのようにハノイ市内を流れるように走るバイクの群れは、今日のベトナム経済の発展を対照的そして象徴的に示している。

他方、日本版ではベトナム紹介というよりも、松坂慶子・草村礼子・奥田瑛二の人間関係の断片を見せている。還暦世代(アラカン)以上の人々に向けた「大人の青春映画」をアピールしている。おそらくベトナム人にとって、このメッセージは通用しない。ベトナム人向けに何をアピールするか。ベトナムでの成功の要点であろう。上記のタットビン監督はベトナム側で多数の実績をもった巨匠である。おそらく的確なアピールを考えるに違いない。

ベトナム版でも日本版でも、最後の出演者などの紹介(=エンドロール)の後に「最後に一場面」の観客に対するメッセージが挿入されている。これは共通した手法である。日本版では草村礼子さんの「冷めない内に早く食わっシャイ」という新潟弁が印象深い。ベトナム版では「おかま」(・・・ベトナムでは昨年から「同性結婚」を認めた)の守衛のダオが同じ役割を果たしている。それがベトナム人に向けたメッセージを集約している。その内容は?斯うご期待。

わずか2分弱の時間に込められた製作側の思いが、それぞれの国の観客予備軍に伝わるかどうか。予告編さらに広告宣伝の醍醐味である。もっとも日本ベトナムの友好相互理解に貢献することは共通している。これについては両国の関係者は自信をもっている。

なお、ベトナム版の予告編には、映画の主題歌「たまには仲間で」が挿入されていない。映像原盤を渡す前の一部の映像に基づく予告編だからである。より正規のベトナム予告編が近々に作成されるであろう。現在、ベトナムではスポーツ文化観光省に上映許可申請中である。その許可後、上映館の決定や予告編・ポスター・チラシの作成が始まる。

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