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2015年6月23日 (火)

ベトナム戦争についての認識

「日曜に考える:グローバル、カムラン湾米ロ綱引き」『日本経済新聞』(2015年6月14日)の記事の中に次の指摘がある。

資本主義と社会主義がぶつかり合ったベトナム戦争は「米ソの代理戦争」と言われた。ベトナムは大国の勝手な理論に振り回されたくないという思いが強い。いかに米中ロと等距離を保つかに腐心している。

この「米ソの代理戦争」の指摘は、おそらく米国側の論理を継承している。他方、これまでに私が読んできた「ベトナム戦争」に関する著書によれば、その特徴は「民族解放戦争」であり、ベトナムから外国勢力が出ていくまで、それが米国であろうが、旧ソ連であろうがベトナムは戦争を継続したとみなされる。

この意味で上記の記事の執筆者は勉強不足ではないか。後半の「いかに等距離を保つかに腐心している」ことは事実であるが、それはベトナムが依然として発展途上国であり、多角的な援助また協力を必要としているからである。確かにベトナムは旧ソ連との親密な関係をもっていたが、それは日本を含む米国など西側諸国が、ベトナムのカンボジア侵攻を口実にして、南北統一されたベトナムとの国交を認めなかったからである。

「米ソの代理戦争」か「民族解放戦争」か?これも「歴史認識」の問題となりうる。私見は前述の通りであるが、その正解は、客観的・歴史的な資料や証言に基づいた「歴史学」に基づいて導出されるべきである。

同じ日経グループが出版する『日経ビジネス』(2015年6月22日、124-125頁)では、エズラ・ヴォーゲル氏(ハーバード大学名誉教授)が「事実認識が大事」であると述べて、日本の歴史学者・歴史研究者の立場を支持している。

日本の太平洋戦争については「自衛戦争」ではなく、ヴォーゲル氏が示唆するように、アジア諸国に対する「侵略戦争」と判定できると思われるが、本当のところベトナム戦争については、上記のいずれが正しいのだろうか?

ベトナム関係の歴史学者の間で未決着の問題なのだろうか。門外漢の私にとって、これを専門に勉強するには、時間が十分ではない。

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