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2015年6月30日 (火)

日本とベトナム初めての合作映画は本当か?

2012年末から企画・製作の準備をしてきた映画『ベトナムの風に吹かれて』(主演:松坂慶子、共演:草村礼子、大森一樹監督)が、ようやく9月26日に新潟で先行上映後、10月17日から有楽町スバル座(東京)を始め全国ロードショーされる。

この映画は、「日本映画史上初めての日本ベトナム合作映画」と私は思っているのだが、これに対して本当に「初めて」なのか?という疑問を提起する人がいる。

2013年9月に公開されたテレビドラマ『パートナー』は、日越外交関係樹立40周年ドラマとして日本のTBSテレビとベトナムのVTV(国営ベトナムテレビジョン)が共同制作した。これはテレビドラマであって映画とは異なる。参照 http://www.tbs.co.jp/partner_tbs/

同様に本年2015年1月3日にフジテレビで放映された『大使閣下の料理人』は、ベトナムを舞台にしているものの、現地ロケのないテレビドラマである。
参照 http://www.fujitv.co.jp/taishikakka/

それ以前となると、2003年に朝日放送で放映された『恋するベトナム』がある。現地オールロケーションでホーチミン市からダナンを経由してハノイまで主人公が移動する物語。これもテレビドラマである。参照 ウィキペディアなど。

テレビドラマはテレビ局が制作し、民放の場合、スポンサーの広告収入が最終目的とされる。これに対して映画は、必ずしも収益目的ではなく、監督の「作品」としての芸術性が問われる。実際、映画の撮影現場に立ち会ってみて、その手間と暇をかけた映画作りは、テレビ番組とは異なっている。ドラマと映画は異なるし、さらに本映画はベトナム側も出資する合作映画であって、これは間違いなく「初めて」である。

それ以前、日本が関係するベトナム映画には次の作品がある。( )内は公開年。ここで唯一、『さらばサイゴン』という南ベトナムとの合作映画がある。参照 ウィキペディア ベトナム映画 

①『動乱のベトナム』(1965年)
②『これがベトナム戦争だ』(1968年)
③『ベトナム』(1969年)
④『ナンバーテンブルース さらばサイゴン』(1974年製作、2014年公開、南ベトナム合作)
⑤『ベトナム戦争残虐史』(1975年)
⑥『トンニャット・ベトナム』(1977年)
⑦『ベトナムのダーちゃん』(1994年)
⑧『SAWADA青森からベトナムへピュリツァー賞カメラマン沢田教一の生と死』(1996年)
⑨『地雷を践んだらサヨウナラ』(1999年)
⑩『花はどこへいった』(2007年)

『さらばサイゴン』は、最近になってCATVで見たような記憶があるが、南北統一直前に製作されおり、日本とベトナムの国交回復の以前の作品である。これらの情報が正確とすれば、またベトナム側の記録も調べてみる必要はあるが、とりあえず、現在のベトナム政府におけるベトナム民間企業との合作映画は、10月公開の本映画『ベトナムの風に吹かれて』が初めてと言ってよい。

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2015年6月29日 (月)

箕面市立第一中学校第24期還暦同窓会:「大人の青春映画」

6月27日(土)に箕面観光ホテルで表題の「還暦同窓会」が開催された。中学卒業以来の同窓生との再会もあり、また84歳の三好先生、82歳の藤巴先生のご出席を賜った。両先生は理科の担当であり、生徒会の指導で個人的に大変お世話になった。ご健在ぶりが何よりも嬉しかった。

昨日の本ブログでは、日本ベトナム初の映画「ベトナムの風に吹かれて」が、還暦を越えた人々に向けた「大人の青春映画」と指摘したが、この還暦同窓会は、まさにそれを実感するものであった。

私は挨拶の中で、「多数の初恋の人に会えてドキドキしている・・・」というような不謹慎なことを思わず言ってしまって、その後に「初恋の人」に怒られたのだが、それは映画の場面を連想させるものであった。

映画では、ハノイ在住の松坂慶子(みさお)にかつての学生運動の仲間であった奥田瑛二(小泉)が会いに来る。その間、「昔の恋人なんかじゃないわよ」と松坂慶子は草村礼子(母親)に抗議する場面がある。

今まで忘れていた「青春の思い出」をこの映画は惹起してくれる。少しばかりの苦い味わいの反省や回顧とともに、これからの60歳代・70代歳を前に向かって進もうという気持ちにさせる。

主題歌のタイトルの通り、青春時代を一緒に過ごした人々と「たまには仲間で」(ユニバーサル・ミュージック)お酒を飲みたくなる。この映画、ぜひ多数の還暦を越える世代に見て欲しい。

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2015年6月28日 (日)

映画「ベトナムの風に吹かれて」:情報公開が進行中

日本ベトナム初の合作映画「ベトナムの風に吹かれて」の情報公開が進行中である。9月26日から新潟で先行上映。7月31日に新潟で完成試写会が開催される。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150627-00000002-san-l15

http://eiga.com/movie/81541/

http://www.sankei.com/region/news/150627/rgn1506270019-n1.html

http://culture.loadshow.jp/topics/vietnamunokazeni/

上記最後の映画紹介では、「60歳を超えて、これから第二の人生を歩もうとする団塊世代に贈る『大人の青春映画』となっている」と指摘されている。

私は今年60歳・還暦である。その年齢を超えた人々は、定年退職や年金生活、そして両親の介護問題のみならず、自らの健康や認知症の心配、さらに子どもの進学・就職・結婚などの不安材料が山積する。

こういう「人生の岐路」に直面する人々に対して、この映画は元気を与えてくれる。また主題歌「たまには仲間で」(唄:フォーセインツ with 松坂慶子、ユニバーサル・ミュージック)は、60歳を越える人々に軽く口ずさめる唄に仕上がっている。フォークソングとラジオ深夜番組の世代は必ず共感する。

私は、本映画の製作委員会に加わっているが、この映画、手前味噌は十分に承知であるが、何度見ても大好きである。

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2015年6月27日 (土)

りんくうプレミアム・アウトレットを訪問:「世界ブランド」を考える

s三菱地所グループが運営する「りんくうプレミアム・アウトレット」を訪問した。買い物ではなく見学が目的である。http://www.premiumoutlets.co.jp/rinku/20150625_120059aこのアウトレットモールには世界のブランド商品が集まり、また海側のレストランからは関西空港を眺めることができる。写真下は「関西空港連絡橋」である。20150625_095417a「アウトレット」であるから価格は安いはずだと思われるのだが、正規の料金が不明である。おそらく特定の「ブランド好き」の顧客は、そういった価格が熟知しているに違いない。20150625_093740aせっかくの訪問なので私は「名刺入れ」を探した。ダンヒル・バーバーリー・アルマーニなどを見て回ったが、価格は2万円以上、長く使えるからと自分を納得させて買う気になっていたのだが、色の品揃えが十分でなくて、結局は買わなかった。
20150625_095045aアジア系外国人の人々や若い女性グループも多く、平日にもかかわらず、なかなかの人通りであった。ところで「名刺入れ」であるが、結局、その後に大阪市内の事務用品店で「パイロット」の80枚入るカーフ革製を買った。定価2千円が20%引き+消費税。しなやかな革で大容量で使いやすい。私にとって大満足の商品である。

「パイロット」も立派な日本の信頼できる「ブランド」であるが、「名刺入れ」では10倍以上の価格差がある。これが世界ブランドの威力とも言えるが、筆記具ではパイロットも「世界ブランド」になっている。「消えるボールペン:FRIXION」は世界的人気である。どのように日本製品が「世界ブランド」と渡り合うか?

より一般に言って現在、日本企業が海外進出する場合、コスト削減や販路拡大という目的が多いと思われるが、それと同時に、これからは世界を視野に入れたブランド形成の長期的な戦略にも留意する必要があると思われる。



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2015年6月26日 (金)

スティーブ・ジョブズの名言:『経営学大図鑑』

アレキサンダー・グラハム・ベルは電話の発明に先だって、市場調査をしたかい?

スティーブ・ジョブズ(アップル創業者:1955~2011年)の言葉である(『経営学大図鑑』241頁)。

前回の本ブログでは、コトラーの言葉を敷衍して、「武道の達人」と同様に「マーケティングの達人」の領域に到達するには一生をかけた精進が必要という趣旨を述べた。

武道の相手方の動きと同様に、顧客の気持ちや行動を察知して、それに対処する。その対処法は「受け」ではなく、「攻め」でなければならない。的確な「受け」を何回続けても、「攻め」なければ勝てない。

勝つための「攻め」には、相手の意表を突かなければならない。顧客のニーズを受けるのではなく、顧客のニーズの急所を攻める。こういった心構えが、「マーケティングの達人」の要諦ではないか。

この「受け」と「攻め」は、マーケティングの具体的な方法を述べた「プル戦略」と「プッシュ戦略」とは意味が違う。目に見えない顧客のニーズという「怪物」と戦うマーケティング武芸者の「心構え」を指摘している。

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2015年6月25日 (木)

コトラーの名言:『経営学大図鑑』から

マーケティングは1日で学べる。しかし使いこなすには一生かかる。

マーケティングの権威・教祖・大御所・大家と呼びうるフィリップ・コトラー(1931年~)の言葉である(『経営学大図鑑』230頁)。

これは、マーケティングの理論・理屈の理解は用意であっても、その実践と応用(=「近いこなす」)は簡単でないという意味であろう。学問としての間口は広いが、その奥行きは深く複雑ということである。

コトラーは数年前にベトナムのホーチミン市で有料セミナーの講師をしたことがある。ベトナム人に理論や考え方を伝えることはできても、それをベトナムで応用・実践して利益を出すことは、コトラーでも難しいのではないか。マーケティングを使いこなすために、顧客としてのベトナム人を十二分に理解しなければならないからである。

私見では、マーケティングは顧客の気持ちを理解すること、買う気にさせること、そのために顧客に対して価値を提供すること。単純に言えば、マーケティングの対象は人間の心理とみなされるのではないだろうか。

顧客=人間の心理を読むことは、武芸の達人が相手の動きを事前に察知するようなものかもしれない。マーケティングの達人になる。そこに至る過程がマーケティングの醍醐味であると思われる。

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2015年6月24日 (水)

三省堂出版『経営学大図鑑』:恐縮でした!

本年出版された『経営学大図鑑』に「誤訳」があることを本ブログで紹介した。それに対して、出版社である三省堂の担当の方から、ご丁寧な返信メールを頂戴した。同書の再版の時には訂正するということであった。

私に悪意はなかった。以前にも別の出版社の経営学の入門書で「所有と支配の分離」と「所有と経営の分離」の区別ができていなかったので、本ブログで指摘したことがあった。今回も、やはり啓発の意味で誤訳を公開するべきだと判断した。

しかし今から思えば、出版社に直接連絡する選択肢もあったと思われる。三省堂の出版社の皆さんにかえってご迷惑をおかけして恐縮である。

英語の純粋な翻訳で言えば、「CONTROL」に「支配」の訳語は含まれるが、優先順位から普通は「制御」とか「管理」とか訳されると思う。「支配」は経営学の専門用語である。

なお、安倍首相の福島原発事故の「UNDER CONTROL」は近年では有名なCONTROLの使用例である。原発事故の現状を考慮すれば、これは「誤用」の好例と言うべきであろう・・・。

私は同書を「ゼミ」と「特別クラス」で使用しているが、英語の原書と日本語版が同じ頁に対照されている配慮を高く評価している。英語と日本語を対照しながら、ビジネスを英語で学ぶという学生やビジネスマンには便利である。本の価格は少し高いのだが、社会人になっても「座右の書」として10年間は使用できるから・・・と学生を説得している。

また同書には、著名な経営者や経営学者の「名言」が150近く収録されていて、いろいろな場面で効果的に使用できる。誤訳は些細な問題。同書全体について高く評価されると思う。

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2015年6月23日 (火)

ベトナム戦争についての認識

「日曜に考える:グローバル、カムラン湾米ロ綱引き」『日本経済新聞』(2015年6月14日)の記事の中に次の指摘がある。

資本主義と社会主義がぶつかり合ったベトナム戦争は「米ソの代理戦争」と言われた。ベトナムは大国の勝手な理論に振り回されたくないという思いが強い。いかに米中ロと等距離を保つかに腐心している。

この「米ソの代理戦争」の指摘は、おそらく米国側の論理を継承している。他方、これまでに私が読んできた「ベトナム戦争」に関する著書によれば、その特徴は「民族解放戦争」であり、ベトナムから外国勢力が出ていくまで、それが米国であろうが、旧ソ連であろうがベトナムは戦争を継続したとみなされる。

この意味で上記の記事の執筆者は勉強不足ではないか。後半の「いかに等距離を保つかに腐心している」ことは事実であるが、それはベトナムが依然として発展途上国であり、多角的な援助また協力を必要としているからである。確かにベトナムは旧ソ連との親密な関係をもっていたが、それは日本を含む米国など西側諸国が、ベトナムのカンボジア侵攻を口実にして、南北統一されたベトナムとの国交を認めなかったからである。

「米ソの代理戦争」か「民族解放戦争」か?これも「歴史認識」の問題となりうる。私見は前述の通りであるが、その正解は、客観的・歴史的な資料や証言に基づいた「歴史学」に基づいて導出されるべきである。

同じ日経グループが出版する『日経ビジネス』(2015年6月22日、124-125頁)では、エズラ・ヴォーゲル氏(ハーバード大学名誉教授)が「事実認識が大事」であると述べて、日本の歴史学者・歴史研究者の立場を支持している。

日本の太平洋戦争については「自衛戦争」ではなく、ヴォーゲル氏が示唆するように、アジア諸国に対する「侵略戦争」と判定できると思われるが、本当のところベトナム戦争については、上記のいずれが正しいのだろうか?

ベトナム関係の歴史学者の間で未決着の問題なのだろうか。門外漢の私にとって、これを専門に勉強するには、時間が十分ではない。

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2015年6月22日 (月)

新潟駅内の「ホット」スポット

JR新潟駅の構内に写真下のような無料の休憩場所が用意されていた。これは便利である。喫茶店に入るよりも気を遣う必要がない。20150618_124557aNSG(新潟総合学園)グループの学校法人(大学院・大学・専門学校・高等学校)を紹介するという名目であるが、自由に中に入って昼食を取ったり、パソコンを使用したりできる。同グループの理事長の池田弘氏は、アルビレックス新潟の会長でもあり、古町愛宕神社の宮司でもある。

大声で話し合う雰囲気ではなく、あくまでも個人利用が原則のように思われた。こういった施設は本来、公共機関が設置しても不思議ではないが、それを民間で引き受けるところがNSGグループの新潟での大きな影響力を示している。

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2015年6月21日 (日)

新潟総合テレビで試写会が開催

日本ベトナム初の合作映画『ベトナムの風に吹かれて』(主演:松坂慶子、共演:草村礼子、監督:大森一樹)の関係者向けの試写会が新潟総合テレビで開催された。20150618_141311a関係者とは、映画製作委員会や協賛企業、さらに上映予定の劇場主の皆さんである。一般公開の前の内覧会というような位置付けである。

これで私は3回目を見たが、何度見ても最後はウルウルとなる。早く皆さんに見てほしいと思う。

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2015年6月20日 (土)

池田市・水月公園の花菖蒲

少し時間に余裕があれば、隣の市の大阪府池田市の「水月公園」にゾイ(GIOI:犬名)を連れて散歩に行く。20150607000602今は、花菖蒲が見頃。先日にも「菖蒲まつり」が開催された。また2月には梅林が見事である。20150607000829写真上の池には「アヒルの学校」があり、朝は小屋の中で生活している。いろいろ刺激があり、ゾイも楽しいに違いない・・・と信じている。



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2015年6月19日 (金)

小山内宏『ヴェトナム戦争』を読む:戦略と経営戦略(続)

企業における経営理念社是は、現実の熾烈な利益追求から乖離した絵空事・理想・建前などとみなされることも多い。しかし、それが存在するからこそ、何でもありの利益追求に歯止めがかかる。

さらに言えば、経営理念や社是が堅持されておれば、それを前提にして何でもありの利益追及ができることを意味する。たとえば「顧客と従業員と社会のために」という経営理念があれば、けっして商品や品質の偽装などはできないはずである。劣悪な労働環境もありえない。しかし他方、コスト削減を伴う利益追求は全社員が協力するであろう。

以前にも指摘したが、思い切った利益追求が何でもできるようにするために、その「歯止め」となる経営理念や社是が必要なのである。私は最近、このように考えるようになった。

ここで飛躍して、この考えを「戦争法案」と「憲法」の問題に敷衍すれば、日本の憲法の「専守防衛」を堅持ことで、その枠内であらゆる防衛手段が取れるはずである。外交交渉はもちろんであるが、専守防衛のための自衛力の行使についてシュミレーションがあっても不思議ではない。

憲法違反にならない範囲で、憲法改正をしない範囲で、最大限に何ができるのか。外交交渉が決裂した場合、国連や米国を含むG7諸国との連携や、経済制裁を含めて、さらに現存する自衛隊や警察を最大限に活用することも含めて現実的な防衛研究をするべきではないか。

小山内宏『ヴェトナム戦争』の中には「三矢研究」が紹介されている。中国や北朝鮮から日本が攻撃された時の応戦シナリオを自衛隊内で研究したことが、文民統制から逸脱したと国会で批判された事件である。文民統制の逸脱は批判されるとしても、研究自体は防衛上、当然ではないか。

他方、憲法改正に反対する場合、ただ単に反対するだけでなく、それでは具体的にどのように理不尽な侵略国に対して応戦するのかを提起することも必要であろう。外交交渉が決裂して次にどうするか?この具体的な論議がなければ、護憲派(=憲法改正反対、平和憲法維持)という主張は説得力が弱いように思われるのだが・・・。

その議論の中には「無抵抗主義」や「負けるが勝ち」という主張があってよいし、ベトナムの「民族解放戦争」から学んだ日本流の「祖国防衛戦争」の準備が主張されてもよい。憲法違反と指摘される集団的自衛権の行使によって日本を防衛するというなら、当然、憲法の範囲内での日本を防衛する手段もしくは戦争抑止力の議論もあってよいはずである。「憲法違反」と指摘されてまで集団的自衛権の行使が必要な理由が明示されなければならない。

要するに私は、防衛問題は、沖縄の米軍基地問題を含めて、時間をかけて十分に議論することが必要であるという結論である。

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2015年6月18日 (木)

小山内宏『ヴェトナム戦争』を読む:戦略と経営戦略

古い著書だが、小山内宏『ヴェトナム戦争』(1965年、講談社・ミリオン・ブックス)を読んだ。

小山内宏(故人)は小山内薫の次男であり、軍事評論家として活躍した。同書を読んで、軍事評論家としての彼の高い分析能力や先見性に感心させられた。北ベトナムに対する米軍の爆撃が始まったばかりの時の著書で、その将来の米軍の撤退=敗北を予見している。

本ブログ既出のヴォー・グエン・ザップ『愛国とは何か』(2014年、京都大学学術出版会)が指摘した「ゲリラ戦」の特徴は、小山内氏が本書で述べている「”民族解放戦争”という新しい戦争形態」の特徴と大部分が合致している。

民族解放戦争における「ゲリラ」を敵にするということは全国民を敵にすることと同義であり、そこでは民衆の中から次々に戦力が補給される。私見だが、こういった戦争に勝利するためには敵国ゲリラの国民・民族全部を抹殺するほかない。小山内氏が、ベトナム戦争を「汚い戦争」と呼ぶ理由である。しかし結局、この覚悟と決断が米国はできなかったので、ベトナムに比べて圧倒的な戦力を保有する米国であっても戦争で勝利できなかったとみなされる。

今年、ロシアのプーチン大統領が本年の「クリミア半島併合」で核兵器の使用を準備すると表明したことは、上述の「覚悟」を示唆したと解釈できる。しかし実際には使用できないであろう。国際社会からの批判と自国民からの批判もありうる。ロシア連邦憲法も、人間の権利や自由を尊重する規定をもっている。

ロシアを批判する米国でも、ベトナム戦争時に核兵器の使用が検討されたことは周知である。それ以前の朝鮮戦争でも検討された。それでも使用できなかった理由は、国際社会の批判と同時に、米国の「建国の精神」それ自体を自ら否定することになる。

核兵器は無差別殺人兵器であり、米国やロシアが使用するとすれば、両国が戦ったナチス・ドイツと自国が同列になってしまう。人間もしくは人類の智恵として、こういった自己矛盾の行為に対して抑止力が働くと思われる。

このように考えると、戦争に勝利するために「何でもあり」の戦略は現実にありえない。企業の経営戦略についても、これは同様と思われる。利益追求のために「何でもあり」の企業は、社会が容認しないであろう。それは、他国の侵略・領土拡大を公式に憲法に明記する国家と同類のように思われる。(続く)

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2015年6月17日 (水)

「ベトナムフェスティバル」が代々木公園で開催

Vtnum_flyera6月13日(土)と14日(日)にベトナムフェスティバルが東京・代々木公園で開催された。私は14日(日)午後に初めての参加。地下鉄・代々木公園駅から歩いている間、周辺からはベトナム語が聞こえてきた。まさしく全国の「ベトナムの祭典」といった雰囲気である。Cimg1156「日本ベトナム友好協会」のテント前で話しを聞くと、全国のベトナム人の友人や親戚の「待ち合わせ」場所にもなっているそうである。Cimg1130昨年は、代々木公園の蚊が媒介して「デング熱」が発生したために開催が中止になったそうであるが、今年は再開。土曜日の開会式には政界からも多数参加。公明党の山口委員長が挨拶されたそうである。写真上は「水上人形劇」の実演である。Cimg1134写真でも緑色の水面が見えるが、ベトナムではともかく、やはり日本では「入浴剤」で代用するのだろうか・・・しょうもない想像である。写真下は「日本ベトナム友好協会」のテントであるが、そこに日本ベトナム合作映画「ベトナムの風に吹かれて」(主演:松坂慶子、共演:草村礼子、監督:大森一樹)のポスターを貼らして頂いた。
Cimg1145冒頭のポスターは未確定版であるが、それと同じ「チラシ」を通行の入場者に私も20枚ほど配布した。10月公開(新潟では9月先行上映)となると現在の配布は時期尚早。したがって大量配布しなかった。この意味で映画ファンにとって本日のチラシは貴重品。テレビ番組の「鑑定団」に出せば、プレミア価格が付くかもしれない・・・これも、しょうもない想像。Cimg1138本格的な露天のベトナム料理もあり、盛況なベトナムフェスティバルであった。世界の大都市・東京の集客力に圧倒されたひと時であった。なお、同じ日に近くの国会議事堂前では「戦争法案」反対の集会が開催されていたそうである。戦争に向かう日本と平和を謳歌するベトナム。対照的な印象をもった。

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2015年6月16日 (火)

「れいにゃん」が映画のお知らせ

AKB総選挙で35位になった藤江れいなさん(=「れいにゃん」)。日本ベトナム初の合作映画「ベトナムの風に吹かれて」(主演:松坂慶子、共演:草村礼子、監督:大森一樹)では、日本とベトナムの友好を象徴する若者の役割を演じている。

彼女のブログ(以下)が、映画についての3つの報道を紹介している。http://ameblo.jp/reina-fujie/entry-12037939195.html?frm_src=thumb_module

10月に有楽町スバル座ほかで全国公開。主人公の出身地である新潟県内では9月26日から先行上映となっている。

また詳細日程が未定だが、今年8月の第39回モントリオール世界映画祭では、フォーカス・オン・ワールド・シネマ部門での招待上映も決定した。さらに主題歌「たまには仲間で」をフォーセインツとデュエットで松坂慶子が13年ぶりで歌うことも情報公開された。

〇シネマトゥデイ
http://www.cinematoday.jp/page/N0074022

〇シネマトピックス
http://www.cinematopics.com/cinema/news/output.php?news_seq=25415

〇サンケイスポーツ
http://www.sanspo.com/smp/geino/news/20150612/geo15061205040004-s.html

上記の報道からも理解できるように、この映画、藤江さんの演技とともに注目点は多彩・満載である。ご期待下さい。

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2015年6月15日 (月)

ダナンのチョコレート店がハノイ進出:Pheva

ベトナム中部ダナンのチョコレート専門店「Pheva:フィーヴァ」ハノイ店が開業した。Pheva_hanoi_1a住所は、8b Phan Boi Chau street,Hoan Kiem,Hanoi.店内の様子は写真の通りである。Pheva_hanoi_2a先週末、同店の店主ヴィンセント氏から開店の連絡をもらった。その魅力は、その店の雰囲気にある。私見では、フィーヴァは「チョコレートを売る」のではなく「彩りのある夢を売る」。

本ブログで同店を2013年以来紹介しているが、その味は、お酒と一緒に食べられる「大人の味」。今後も引き続いて応援したいと思う。

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2015年6月14日 (日)

大学生の海外活動を萎縮させる「戦争立法」

最近の大学では「教育重視」が一般的な傾向となっている。伝統的な大学教員は、研究と教育の双方の追求が「社会的使命」となっているが、それが最近は教育を重視するようになってきたという意味である。

そこで今年から私は、しばらく休止していた学生の海外研修を積極的に引率しようと計画していた。これまでに台湾・韓国・米国(ハワイ)・ベトナム・ラオス・カンボジア・中国・シンガポールに学生を引率し、現地の学生交流や企業訪問を実施してきた。おそらく、その頻度は経営経済を専門とする通常の大学教員の中では最多の部類に入るだろう。

この間、同行した学生に関する様々な事件があった。たとえば①旅行中に風邪を引いて熱を出した、②急性アルコール中毒になった、③日本の空港でチケットの名前が間違って飛行機に乗れなかった、④待ち合わせ時間に間に合わず地元警察に捜索を依頼した・・・。こういう突発のトラブルを処理するノウハウと心構えは、それを体験した人間しか分からない。

ここで、憲法違反と言われる「戦争立法」は、新たなリスクを発生させることになる。

米国とともに軍事的な「敵」を日本が明示的に確定するわけだから、その敵が日本人を攻撃することも想定しなければならない。当面の危険は「テロ」や「誘拐」である。政府は心配ないというのだが、私は政府の言行については、やや古くなるが、NTT株式の上場以来、信用しないことにしている。注:当時のNTTの新規株式上場は「お上のやることは間違いない。600万円まで値上がりする」・・・と言われていた。

私ひとりなら対処できるかもしれないが、外国旅行が初めてという複数の学生に対して、より密度の濃い指導・目配りは未経験のことである。海外活動について、まず学生の父兄が心配するだろうし、私も少しばかりその実施を萎縮することになる。

観点を変えれば、こういった海外活動の学生に対する安全保障する新しいビジネスがあっても不思議ではない。専門の「保安要員(=ガードマン)」を現地で同行させたり、助言をもらったりする。

これまで私は添乗員を利用した旅行をしたことはないが、こういった保安要員の仕事も旅行添乗員の仕事に含まれているのだろうか。それなら添乗員付きの旅行を割高であるが検討しなければならない。いろいろ懸念される「戦争立法」である。

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2015年6月13日 (土)

新潟銘菓「柿の種」の元祖は浪花屋製菓

大阪・梅田の地下街、「東通り商店街」につながる「噴水広場」に行く途中に新潟県物産のアンテナショップがある。そこで「大辛口柿の種」を買った。なお、この「大辛口」は私の好みであって、味付けは何種類かある。

「柿の種」と言えば、全国的に有名な亀田製菓と思っていたのだが、元祖は浪花屋製菓ということである。大阪名物の「あられ」からヒントを得た「モチ米」を使ったことから、浪花という大阪に縁のある社名になったそうである。

新潟県大阪事務所(大阪駅前第1ビル8階)から、このアンテナショップの存在を教えてもらった。昨年から何度か私は新潟を訪問しているのだが、「柿の種」が新潟と大阪を結びつけていることは初耳であった。

外国人観光客を多数受け入れる「観光立国」日本を考えるなら、上記のような日本各地の相互連関を外国人にも訴求すれば、リピーターも増えるのではないか。日本各地の「橫の連携」を考えた日本のマーケティング戦略が求められるであろう。

たとえばベトナム某放送局がNHK大河番組「八重の桜」の放映権を購入したと聞こえているが、この番組に共感した人は会津(福島県)と薩摩(鹿児島県)を訪問したくなるはずである。これらの訪問を私は実現できていないが、いつか行ってみたいと思う一人である。

このような「観光立国」という観点から見れば、憲法違反と言われる「戦争立法」は障害要因にこそなれ、促進要因にはならないと思われる。こういった国会審議の論点があってもよいと思われる。

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2015年6月12日 (金)

ベトナム企業の課題:品質改善とコスト削減

これまで中国製品との比較でベトナム製品が評価されてきたようである。価格が安いか高いか、品質が良いか悪いか、納期は守られるか、安全性はどうか、品質のバラツキはどうか・・・・・・。

2018年は、「AEC:アセアン経済共同体」に伴うアセアン域内の関税撤廃がベトナムに課せられる年である。この年までに、特に国内市場向けのベトナム企業は、国際競争力を持ちうるのだろうか。シンガポール・タイ・マレーシア・インドネシア・フィリピンなどアセアン経済先進国の非関税の輸入品について、上記の中国製品と同様の比較が行われることになる。ベトナム企業は2018年以降に存続できるのか?これが私が主張するベトナムの「2018年問題」である。

そこでベトナム企業は、どうすればよいか?

(1)製品・サービスの品質の改善

(2)たとえば日本企業との提携・合弁によって製品・サービスの差別化をする。具体的には、原材料を中国から輸入するのではなく、日本の付加価値の高い原材料を輸入する。価格は高くなるが、品質や性能は確実に改善される。

(3)競争企業の模倣に注意する。このために模倣されにくい生産や経営システムを差別化する・・・・・・これは『教科書』の通りである。

(4)ここで『ブルーオーシャン戦略』の理論やアイデアを活用する。たとえば価格選定のイノベーションを行う(図 6-6)。

(5)具体的に「コスト削減」のために何をすればよいか?

日本企業は、長い不況下において何度も何度もコスト削減の工夫を強いられてきた。これまで指摘されてきた品質改善のノウハウ(たとえば5Sの実施など)と同時に、コスト削減についてもベトナム企業は日本から学ぶことが求められていると私は思う。

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2015年6月11日 (木)

『虚構の大義』余話:「虚構」を見抜く視点

先日、五味川純平『虚構の大義』(文藝春秋)について読了報告した。その後に考えたことを少し述べておきたい。

1.五味川純平(故人)は、その一連の小説を通して大日本帝国の軍隊の本質を追究し、それと同時に反戦を強く読者に訴えている。それは自らの戦争体験のみならず、膨大な資料に基づいた歴史的な事実を背景にしている。そらだからこそ、読者は共感・納得する。この小説は、今風にいえば「反日」とか「自虐」の小説に分類されるが、それを名目に批判するなら、資料解釈の段階からの批判をしてほしいと思う。なお私は「反日」とか「自虐」とは少しも思わない。これは、日本人として多数の同胞を殺すことになった戦争に対する痛恨の反省・自省の書である。

2.『虚構の大義』の「虚構」とは、思い込みや独善から形成された既成事実という意味であると思われた。この虚構を補強するために理屈や理論が付加される。そうなると、もはや虚構は虚構でなくなる。しかし本質は虚構であるから、将来それは必ず崩壊する。日本の終戦がまさにそれであった。

3.同様に「資本主義」や「共産主義」も「虚構」なのであろう。それが思想とか理想とか目標というならよいが、それが実際に制度化されると、現実から遊離した理想や建前に基づく「虚構」が形成されていくのではないか。

4.最近の「虚構」を考えれば、「原子力発電の絶対安全性」や「大阪都構想」がそうであったし、「集団的自衛権」の発動を伴う戦争法案もそうであろう。前述のように、一度「虚構」が出来上がると、それが虚構でないように感じられる。行きつくところまで行って初めて虚構であったことに気づく。

5.虚構を見抜いたり、その形成を防ぐには、虚構が建前や理想や観念で形成されているとすれば、それとは対局にある事実と論理に基づく科学的な視点である。それは、換言すれば、徹底した機能主義・現実主義・合理主義と言えるかもしれない。

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2015年6月10日 (水)

五味川純平『虚構の大義』(文藝春秋)を読む

流通科学大学には「長山文庫」という書籍コーナーがある。学生にもっと本を読んで貰おうという趣旨で、図書館のような厳密な貸し出し管理をしていない。好きな本を自由に取って自由に返却すればよい。教員が書籍を任意に提供している。日本史が専攻の長山雅一名誉教授が発案され、そのお名前が由来となっている。
参照 http://www.umds.ac.jp/admission/info/blog/2011_06/0624.html

この本棚の中から、五味川純平『虚構の大義』(文藝春秋、昭和48年)を読んでみた。昭和48年と言えば、1973年。私が高校生の時である。定価600円。今の文庫本の値段で立派な装丁の単行本を買うことができて、「+税」というような記載もない時代である。

私は五味川純平の作品については、『人間の条件』と『戦争と人間』の全巻を読んでいる。また、その映画も複数回見ている。今、平和を守るためと言われる「戦争法案」が国会で審議されている時、この本を読んでみたくなった。

『人間の条件』における主人公の梶、『戦争と人間』の主人公である伍代俊介や標耕平を合わせたような人物として、『虚構の大義』には杉田という人物が登場する。梶や俊介が終戦後に亡くなっているのに対して、杉田はシベリア抑留から帰国し、存命している設定となっている。この杉田こそ著者の体験が凝縮されていると想像される。

同書の内容には『戦争と人間』に重なる部分が多い。登場人物を最小限にして兵隊からの視点を保持しながら、大きな政治的・軍事的な事実が紹介されている。同書からは、現在の中国東北部(=満州)に駐留した「関東軍」の歴史的な動向が簡潔に理解できる。また天皇の果たした役割も指摘されている。侵略戦争を正当化する「虚構の大義」に殉じて日本人は戦争の犠牲者となった。

私は、こういった小説を読んで戦争を理解し、また両親が戦争また戦時体験をした世代である。この世代から見れば、最近の政治的風潮は信じられない軽薄さである。それに従えば、五味川純平のような小説は、「反日」とか「自虐的」とかいう「レッテル」を貼って否定・無視される内容である。そこには自省・内省といった真摯な姿勢は皆無である。

五味川純平の小説は、膨大な資料に基づいた歴史的事実が背景になって書かれている。私は、それを納得・理解して、さらに小説として感動した。それを上記のような「レッテル」を貼って、そういった事実の検証なしに否定されるということであれば、それを私は容認できるはずがない。

戦後70年間に蓄積された日本人の反戦思想は、そう簡単に否定されえないと私は信じたい。先日のフィリピン・アキノ大統領の宮中晩餐会でも、先の戦争について天皇ご自身が反省を述べている。

こういった反省の上でもなお、今回の「戦争法案」が必要というのであれば、それも「民主主義」の結果と諦めざるをえない。しかし次に現代日本の「民主主義」の成熟度が世界から評価されることになるであろう。

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2015年6月 9日 (火)

セミナー余話:関西の活性化はカジノよりベンチャーで!

昨日紹介した参加者交流会では、立ち話であるが、主催者の方に「関西ベンチャー支援の投資ファンドの設立」を提案した。

関西における民間の総力を挙げた資金的なベンチャー支援は、カジノ誘致や「大阪都構想」に代わる大阪そして関西の経済活性化の原動力になるのではないか。

ノーベル賞の受賞者を多数輩出している関西において、もっとベンチャー起業が活発化しても不思議ではない。私の経験から言えば、ともかく不足するのは資金である。

以前から主張されてきたカジノと今回のベンチャー、いずれも投機的な投資と言えなくもないが、ベンチャーに投資する方がカジノよりは少なくとも生産的である。大阪=関西はカジノよりもベンチャーで勝負。これが私の「投機的」?な主張である。

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2015年6月 8日 (月)

起業を学ぼう!「会社を創る」という選択肢:セミナー報告

去る6月1日(月)、大学生・大学院生・専門学校生対象の表題のセミナーが、グランフロント大阪北館タワーB10階、ナレッジキャピタルカンファレンスルームで開催された。私は、学生の引率のために参加した。学生はもちろん私にとってもか有意義なセミナーであった。1024x576主催:日本証券業協会大阪地区協会、共催:大阪府

後援:大阪市、近畿財務局、近畿経済産業局、公益社団法人関西経済連合会、一般社団法人関西経済同友会、大阪商工会議所、一般社団法人ナレッジキャピタル

プログラム:
1.挨拶
 日本証券業協会大阪地区協会 地区会長 乾 裕
 (エース証券株式会社・代表取締役社長)

2.講演Ⅰ 「知っておきたい起業のポイント」
 中小企業診断士 岡島卓也

3.講演Ⅱ 「起業時の志」
 株式会社 鳥貴族 代表取締役社長 大倉忠司

4.参加者交流会 軽食・ソフトドリンク付

本セミナーにおいて大倉氏の前向きの指摘は説得的・感動的であった。

「人は心に描くものになれる。あきらめなければ・・・。」

「壁にぶつかっても、自分を信じ続けられた。根拠なき自信でも良い。この俺が失敗するはずがない。俺は運がよい。」

「本業以外でもうけたくない。」

「宝くじは買わない。俺は運がよいので実際に当たると、本業がおろそかになる。」

「壁や悩みがあって自分は成長すると思う。これは事実だ。」

大倉氏は、以下のように自社を紹介された。ダイエー・故・中内功氏の影響を受けて、バイイングパワーを付けるために焼き鳥屋の全国チェーンストアを目標にした。また、全社員に社長になるチャンスを提供するために世襲しない方針。また「水商売」と言われた外食産業の社会的地位の向上を目標にした。その結果、創業29年で株式上場を果たした。

大倉氏には、私の勤務先の流通科学大学でもご講演を賜っている。また学生に聞けば、「関ジャニ∞、大倉忠義」のお父さん・・・と言っていた。「へェー」である。

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2015年6月 7日 (日)

『経営学大図鑑』で「誤訳」を発見した!

現在、私の担当する「特別クラス」の講義では『経営学大図鑑』(イアン・マスコーズほか著、三省堂、2015年)を使用している。

ここで「誤訳」を発見した。124頁、背景知識「1932年 アメリカのアドルフ・バーリとガーディナー・ミーンズが「所有と経営の分離」という語を初めて使った。」

この「所有と経営の分離」は誤りであり、「所有と支配の分離」が正しい。英語の原著を確認すれば、「Separation of ownership and control」となっており、原著は正しい内容を伝えている。

「所有と経営の分離」は、たとえばプロ野球の楽天のオーナー(=所有者)は三木谷さんだが、球団経営は専門の社長が別にいる。経営が多角化・複雑化すると専門経営者が必要となる。また、過去を振り返れば、いわゆる「機能資本家」に対して「無機能資本家」(=「持分資本家」)が出現した時点で「所有と経営の分離」は始まっている。

これに対して「所有と支配の分離」は画期的な概念である。単純に言って、本来の「所有と支配は一致」している。所有者はその所有物に対して自由に何でもできる。「自由に何でもできる」ということは「支配」していることである。一致しているはずの所有と支配が分離するのだから大問題である。

その「分離」によって、「経営者支配」という状況が生まれる。この経営者と株主の関係が当初の議論の対象であったが、その後、株主のみならず、株主を含む「利害関係者」と経営者の関係が議論の対象になってきた。上記のバーリとミーンズの研究が歴史に残る理由は、このような今日的な意義があるからである。

株式会社の「所有と支配」の問題は、私の担当する「企業論」という科目に必ず含まれている。また最近も頻繁に議論されている「企業統治」の考え方の基礎となる論点である。どのように経営者の暴走や私利私欲を「監視」するか、同時に経営者はどのように利害関係者に対して「説明責任」を果たすかという内容である。

三省堂と言えば、学生時代には各種の辞書でお世話になった権威ある出版社である。その書物の誤りを発見するようになったのか・・・私も年をとったものだ・・・というのが率直な気持ちである。

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2015年6月 6日 (土)

ベトナム企業の課題:人材育成

外国人技能実習制度の実習生として、ベトナムでは大学生が最近になって応募してくる事例があるらしい。外国人の未熟練労働者を研修する制度であるから、高校卒業とか専門学校の卒業生が対象と思われるのだが、そうではない。

理由は、大学卒業生の給料がベトナムでは安いこと、適当な就職先の企業が見つからないことであろう。外国実習の方が将来の自分のためになる。たとえば日本企業で実務研修を受ければ、日本で蓄積した資金と技術と日本語能力で帰国後に起業できるかもしれないという思惑もあるらしい。

いずれにせよ、大学生が外国企業で採用されることはありうるが、熟練労働者になるための技能実習生になることは、大学の教育水準の向上が最初に必要ではないか。

さらに言えば、「2018年問題」に関連していえば、無関税で輸入される東南アジア先進諸国の商品とともに、外国人の有能な人材がベトナム企業で採用される事例が増加するのではないか。たとえば在ベトナム日系企業の幹部にマレーシア人が起用され、ベトナム人の採用機会が減少するというような事態である。

もちろん優秀なベトナム人が、たとえばシンガポールやインドネシアで働くということもありうる。全体としてベトナムの労働移動の出入国はどうなるのか。ベトナムが人材育成を急がなければ、優秀な外国人人材がベトナムに流入し、ベトナムで優秀と思われるベトナム人の雇用や昇進の機会は外国人に奪われることになる。

ベトナムの「2018年問題」は、モノの移動の自由化だけでなく、こういった人材の問題も発生させると思われる。

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2015年6月 5日 (金)

ベトナム企業の課題:「2018年問題」の提起

本年2015年末に「アセアン経済共同体」が成立する。アセアン諸国が「一つの市場」・「一つの生産基地」になることが目的であるから、それら10カ国の関税が撤廃される。

ただしCLMV(カンボジア・ラオス・ミャンマー・ベトナム)4カ国は、経済発展の後発国として関税撤廃は2018年にまで延期措置が取られている。

この2018年までに、これらの国々の特に国内市場における企業は国際競争力を備えることができるのか? これが、特にベトナムにとっての「2018年問題」である。

この問題についてを特にベトナムに注目する理由は、国内市場向けの企業がベトナムに最も多数存在し、「2018年問題」の影響が最も大きいと考えられるからである。

これまでベトナム経済は大きな試練を経験し、それを何とか克服してきた。1998年からの「アジア通貨危機」、2007年の「WTO加盟」、さらにベトナム株式市場の「バブル崩壊」、その2008年の「リーマンショック」の発生。2014年の南シナ海の中国との領土問題の顕在化。

これらには、ベトナム経済の自由化・開放化という「内的影響」と、世界経済からのベトナムに対する「外的影響」の双方が含まれている。

このように考えれば、「2018年問題」は最大の経済的な「外的影響」をもつのではないか? たとえばタイやマレーシアなどの輸入品が大量にベトナムに流入する。こういった商品と競争できる商品をベトナム企業は生産できるのか? 

アセアン諸国との結束を重視して中国との政治的な対抗を意図するベトナムとすれば、アセアン経済共同体の関税撤廃という基本方針を厳守せざるをえない。

これまでの中国の輸入品については「値段は安い。品質も悪い」、日本製品については「品質は良い。値段が高い」という評価が定着していたが、2018年からは「値段は安い。品質も良い」と評価されうるアセアン先進国の輸入品がベトナムに流入する可能性がある。この問題にベトナム企業はどのように対応するのだろうか? (続く)

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2015年6月 4日 (木)

ラオスの休日(おまけ):何を食べたか(続々)

このレストランは外国人が多く、テーブルには白いテーブルクロスが掛けてある。これは高級店の証拠である。ラオスビールの大瓶が普通は1万キープ(1ドル少し)なのに、ここは1万5千キープ(2ドル)する。Cimg1035写真上はサラダ・・・名前を忘れた。生野菜があるのだが、おそらく大丈夫。結果も大丈夫。何と言っても机にテーブルクロスのある高級店なのだから・・・。Cimg1037
この店の注目は、写真上。コーヒー用の砂糖・甘味料やクリームのお皿に「コーヒー豆」が敷き詰められている。これは日本で見たことない。なかなか新鮮な演出。さすがにテーブルクロスのあるレストラン。この「差別化」の工夫がリピーターを生む。ラオスでそれを実感できた。

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2015年6月 3日 (水)

ラオスの休日(おまけ):何を食べたか?(続)

私の宿泊したホテルの朝食。いくつかのメニューから選択できるのだが、室外の食事は何でも美味しい気分になる。Cimg0992写真上のほかに「マンゴーシェイク」を注文したのだが、ホテルのスタッフはわざわざバイクに乗って、マンゴーを買いに行ってくれた。冗談のような本当の話である。その待ち時間が5分ほど。日本でも、近くにコンビニがあれば、自宅に冷蔵庫は不要と言われたことがあった。ラオスに本格的なコンビニはないが、それに近い生活スタイルである。Cimg0994_2写真上は室外の朝食。写真下はマンゴーシェーク。ここでのコーヒーはお代わり無料。優雅な朝食の時間を楽しめる。Cimg0993ラオス特製の重い高級木製家具にも注目である。これは国際競争力が十分に備わっていて、伝統的なラオス輸出品である。実際、すでに日本や台湾の木材加工会社がラオスに進出している。





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2015年6月 2日 (火)

ラオスの休日(おまけ):何を食べたか?

メコン川沿いのレストランで、時間が止まったかのように夜が更ける。この雰囲気は一人旅だからこそである。Cimg0983レストランの照明に集まる虫を食べるためにトカゲが集まる。ごく自然のことである。うまく「ペロッ」と食べることができるのか?しばしの注目である。Cimg0985写真上は、久しぶりに食べる「川海苔」。ルアンパバーン名物料理である。これこそビールの「おつまみ」の定番である。この川海苔にも品質の良悪があって、なかなか素人では区別できない。「お土産」として買って帰り日本で「油揚げ」にしても、なかなかこの味にならない。Cimg0987この辛そうなスープは、タイ料理の「トムヤンクン」の類似品。この奥深い味は、まさに「アジアの味」である。このスープの具を中心に食べる。これで元気一杯である。


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2015年6月 1日 (月)

ラオスの休日(おまけ):メコン川船上の周遊

ラオスの世界遺産の都市となっているルアンパバーンでは、メコン川にカーン川が合流する。このメコン川を船を借りて周遊する。Cimg0868中国を起源としてラオス・カンボジア・ベトナムを繋ぐメコン川の悠久の流れに身をゆだねる。これだけでも心身がリラックスできる。Cimg0859友人のラオス人と2人の貸し切り。料金は10万キープ(=12ドル~13ドル)。10人以上乗れるから、グループ旅行なら割安である。こういった船やタクシーまた自動車の貸し切りの場合、料金の支払いは最後だから、船頭さんや運転手さんは訪問先で待っていてくれる。Cimg0913現在は「乾期」だからメコン川の水量は減少しているのだが、それでも、その流れの豊かさを感じさせる。ルアンパバーンの人々の暖かな心情とともに、その生活を支える懐深い大自然を十分に満喫した。

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