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2015年5月31日 (日)

祝:日本ベトナム友好協会60周年記念

日本ベトナム友好協会60周年記念の講演会に出席した。会長の古田元夫氏(前東大教授)、それに来日されたベトナム日本友好協会の副会長ビン氏(前日本ベトナム大使)が記念公演をされた。Cimg1062日本とベトナムの国交40周年記念が2013年であったが、それより以前に両国で友好協会が設立されており、その歴史をベトナム側は高く評価している。Cimg1065写真上は、現職と前職の日本ベトナム大使。こういった「そろい踏み」の機会は多くないと思われる。さらに「ベトナム日本友好協会幹部会」の役員構成にも友好重視のベトナム側の姿勢が現れている。

〇会長 ディン=ラ=タン ベトナム交通運輸大臣

〇副会長 
・グエン=ゴック=ビン:ハノイ国会大学コンピュータ科学研究所所長 電子テレビ協会会長
・グエン=フー=ビン:外務元副大臣、海外在住ベトナム人連絡会
・グエン=シー=ズン:ベトナム国会事務局副局長
・グエン=グエン=フン:ベトナム航空取締役会長
・ビン=カック=ソン:ベトナム友好組織連合会専務理事
・ファム=タイン=トゥン:ベトナム交通運輸省国際協力部長
・ゴー=ミン=トゥイ:ハノイ国家大学外国語大学副学長、ベトナム元日本留学生協会会長

〇総務局長:チャン=ティー=スアン=オアイン
 ベトナム友好組織連合会アジア・アフリカ部副部長

現役の大臣(=閣僚)が友好協会会長になるのは今回が初めてである。これは、日本との親善友好関係をベトナム側が重視していることを意味している。

なお、今回初めて聞こえたのだが、ベトナム側の友好協会は準国家組織として1本化されており、日本を含む各国に友好協会が設立されている。この意味では、必ずしも日本だけを特別視しているというわけではない。

今後に確認したいことであるが、ベトナムを中核・仲介にした各国の友好団体の「橫の交流」の可能性があるかもしれない。こういった「広がり」を追求することも必要であろう。

日本においてベトナムとの友好交流団体は多数あるが、その相手側のベトナムの窓口の主要組織は「ベトナム日本友好協会」であると思われる。「日本ベトナム友好協会」の発展を大いに期待したいと思う。

 

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2015年5月30日 (土)

ラオスの休日:ルアンパバーン(6)

宿泊ホテルは、入り口で靴を脱ぐようになっている。私は用心して部屋まで靴を持って入ったが、この感覚は家庭的である。ここに「ミッキー」という犬がいる。Cimg0840身体は小さいが、番犬のように周囲を見渡し、朝食時には何かもらおうと思って、足元に寄ってくる。Cimg1017街を散歩していると、いろいろな犬種の犬たちが生活している。学生を同行する場合は、狂犬病に注意しろ、犬には近づくな・・・と注意を促すのだが、ひとりの時は思わず写真を撮ってしまう。犬に限らず動物が安心して生活できる国では、おそらく人間も幸せに違いない。ラオスはそんな国である。

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2015年5月29日 (金)

ラオスの休日:ルアンパバーン(5)

ルアンパバーンの「ナイトマーケット」(夜店)は確かに有力な観光スポットであるが、毎日訪問するという場所ではない。私見では、1年に1度か2度の訪問で新商品をチェックするという感覚のマーケットである。しかし、人と人との触れ合いは何度目の訪問でも新鮮である。これこそが「市場(いちば)」の魅力。この魅力をルアンパバーンは秘めている。Cimg0942_2夕陽に照らされたプーシーの丘からナイトマーケットを眺めると、写真のようなカラフルな風景が出現する。ラオス国旗の色と同様の赤色と青色のテントは偶然か、または意図的か?Cimg0978写真上の左側の寺院は「王宮博物館」の中にある。権威ある「ルアンパバーン王宮」は過去のものとなり、今や庶民と一体化している。この雰囲気もラオスの魅力である。Cimg0830今後も「ナイトマーケット」は継続するであろう。「何か新しい発見はないか?」。こういった感覚でリピーターとして、すでに「訪問済み」の人は訪問してほしい。他方、常に「何か新しいもの」の発想と工夫をラオスの人々に期待したい。

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2015年5月28日 (木)

ラオスの休日:ルアンパバーン(4)

ルアンパバーンの観光地としての基本となる魅力は、豊かな緑の木々と悠久に流れるメコン川である。それに人間の営みが加わり、古都の歴史遺産や温和な住民性、そして最近の観光名所となっているナイトマーケットである。Cimg0832写真上は、ナイトマーケットの通りから脇道にそれた屋台通りである。安くて素朴な雰囲気で食事を楽しめる。その入口の角にラオス風「ベビーカステラ」を売る屋台があった。Cimg0833ココナツミルク味の「たこ焼き」といった食感である。残念ながらベビーカステラの「フワフワ感」はなかった。この「ボール」1個が10円程度。Cimg0834_2注目すべきは、丸い穴の空いた丸いプレートである。このようなスタイルで日本で「たこ焼き」を焼いたら、お客に対するアピール度はかなり高いかもしれない。手作り「炭火焼き・たこ焼き」は珍しい。それでは買ってみようかという気になるのではないか。そのリピーター率は、「炭火焼き」の「差別化」された味の有無に依存する。

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2015年5月27日 (水)

ラオスの休日:ルアンパバーン(3)

「プーシーの丘」の頂上まで昇るには、写真のような坂が待ち受けている。今でも30度を超える暑さの中で汗はかくし息が弾む。この丘の「登山」で体力測定ができるような気がする。Cimg0950頂上まで登り、同じ道を戻ってもよいのだが、左方向の細道を進んで道なりに丘を降りることもできる。そこでは若い修行僧に出会うこともあり、そして彼らの宿舎にまで行けば、オレンジ色の僧衣の洗濯物が干してある。これも何だか微笑ましい気分になる。Cimg0969
今回の私は、昇った同じ道を降りることにした。前述の「体力測定」で無理しない方がよいし、この日は時間に余裕がなかった。ぜひ、ゆっくり休み休みでよいのでプーシー丘を右に向かって、ルアンパバーンを十分に楽しむことを勧めたい。

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2015年5月26日 (火)

松坂慶子『私のエディット』公演を見る

女優・松坂慶子さんの表題の公演が、兵庫県立芸術文化センター(西宮北口駅、阪急中ホール)で開催された(写真下)。このホール、雨でも傘なしで駅から、ゆっくり歩いて徒歩3分である。豊富な木質感は、まさに芸術・文化を体感することができる。Cimg1119松坂さんは、今秋に公開予定の日本ベトナム初の合作映画「ベトナムの風に吹かれて」の主演女優であり、その映画製作の企画当初から「私のやりたい仕事」と出演を確約していただいた。このことは、映画界の一般常識では異例の意思決定であった。芸能界のスケジュールの拘束日程や時間には、その予定の設定ですら「機会利益」と「機会損失」が伴う。芸能界にはすべて金銭がついて回る。それを度外視して「私のやりたい仕事」と松坂さんに言って頂いたことは、この映画製作にとって何よりも最大・最高の援軍であった。この感謝は私の本心である。Cimg1116この公演には、上記の合作映画の大森一樹監督も来られていた。大森監督と一緒に松坂さんの楽屋を訪ねた。けっして「上から目線」でない松坂さんのお人柄こそが、大女優なのだと今更ながら感服した。まさに「稔るほど、頭を垂れる稲穂かな!」。また、それだからこそ「日本映画界が誇る大女優」とみなされる。Cimg1123この公演の松坂さんの熱演に啓発されて、原作を読みたくなった。シモーヌ・ベルトー著『ピアフ:愛の讃歌』新潮文庫。そして公演の最後、松坂さん自身の歌唱があり、本作品の魅力を増幅している。至福の・・・けっして私腹でない・・・時間を過ごすことができた。午前中の大学の講義短縮を許してくれた「特別クラス」の受講学生を含めて、すべての皆さんに感謝したい。

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2015年5月25日 (月)

ラオスの休日:ルアンパバーン(2)

ルアンパバーンの定番の訪問地は、プーシーの丘。この上からの夕陽の風景は一見より以上の価値がある。Cimg0961欧米人や中国人・韓国人の多数が山頂に集まり、夕陽が見えなくなると、拍手が自然に湧き起こった。何度か同地を訪問したが、これは初めての微笑ましい体験であった。Cimg0968このような風景は日本でも見られると思われるのだが、前述のような国際性さらに古都の歴史がルアンパバーンの魅力である。

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2015年5月24日 (日)

松坂慶子『私のエディット~松坂慶子が語るエディット・ピアフの物語~』

松坂慶子・出演となれば、本ブログでは注目せざるをえない。私が企画・製作を担当した日本ベトナム初の合作映画『ベトナムの風に吹かれて』(10月全国公開予定)の主演女優だからである。

松坂さんには東京やハノイで何度かお目にかかったが、その吸い込まれるような「オーラ」に圧倒された。これこそが、10代の頃からスターを続けた日本映画界が誇る名女優の貫禄と思われた。

表題の舞台は、すでに東京で三越劇場(5月20日~22日)で公演済み。関西地方の公演は、5月26日(火)12時30分に開場。兵庫県立芸術文化センター、阪急 中ホールである。

参照: http://ticket.pia.jp/pia/event.do?eventCd=1442235

その後の公演は、新潟で5月30日(土)、北九州で6月14日(日)と続く。当然、兵庫県の舞台の前売り券を私は購入済み。松坂慶子の「オーラ」の世界にどっぷり浸かることが今から楽しみである。

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2015年5月23日 (土)

ラオスの休日:ルアンパバーン(1)

ラオスのルアンパバーン(ユネスコ世界遺産)で週末を過ごした。月曜日の夜にハノイを経由して火曜日の早朝に関西空港に到着。その日の午前9時の講義に間に合った。Cimg0799    写真:カンボジア(シェムリアップ)~ラオス(ルアンパバーン)の機内から
ルアンパバーンは5回か6回は訪問している。知人のラオス人に面会するほかは、ホテルでノンビリが今回の目的である。
Cimg0815   写真:緑の山と木々と赤い屋根はラオスらしい風景(機内から)

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2015年5月22日 (金)

リーダーの条件

有能なリーダーまたはリーダーシップに関する要点を列挙すれば、次のようになる。

(1)有能なリーダーには、自信と安心感、そしてオープンで親身な態度が求められる。

(2)リーダーシップを効果的に発揮するためには、・・・部下を支配するのではなく、部下の力を引き出すこと。・・・従業員のやる気と自主性を高めることだ。

(3)リーダーには強いビジョンを組織に浸透させていく役割があるが、それ以上に、従業員が自ら意思決定できる力を育む役割も求められている。

(4)指導者たる者(リーダー)は、そのビジョンを具体的なアクション(行動)に導かなければならない。弁舌の巧みさだけでは達成できない。口先だけでなく、実行してこそ、リーダーシップを発揮できる。

以上は、イアン・マルコーズ『経営学大図鑑』(三省堂、2015年、79頁)からの引用と要約である。今これを紹介したのは、「大阪都構想」が否決(5月17日)されたことを契機にして、橋下大阪市長や松井大阪府知事のことを想起したからである。

理想のリーダーとは、どういった資質や人格が必要であるか?前掲書では、日産自動車のカルロス・ゴーン社長がビジネスのリーダーとして高く評価されている。その是非に議論の余地はあると思うが、業績回復の実績は認めざるをえない事実である。

橋下大阪市長は、上記の要点から考えれば、少なくとも(2)と(3)において「リーダー」ではなかったように思われる。彼は「リーダー」よりも、ビジネスで言えば「起業家」とみなされる。そうであるとすれば、以下の指摘は橋下大阪市長に適合している。

革新をやりたいのなら、みんなから変人扱いされるのを覚悟しておけ。」(ラリー・エリソン:米ソフトウェア会社オラクル創業者、前掲書、73頁)。

革新の起きている組織では、しばしば秩序が無視される。」(ロバート・サットン:アメリカの経営学者、前掲書、75頁)。

以上の指摘は民間企業の経営についてであって、けっして民主主義を基盤にした政治や自治体の政策運営についてではない。リーダーが変人で無秩序な組織の民間企業が失敗しても、それは市場原理の結果であり、その影響は限定的である。

他方、同様の自治体が失敗するということは、一般住民の日常生活の混乱と破壊の被害は深刻なものになるだろう。この相違は決定的に重要である。民主主義におけるリーダーに「起業家」は向かないのかもしれない。

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2015年5月21日 (木)

故・中村福治教授:孤独なゲリラ兵でありたい・・・

昨日、私は60歳の誕生日であった。還暦・・・。いつまでも今も「若い」と思っているのだが、確かに身体的には「老い」が次第に進行しているようである。この機会に考えることを少し述べておきたい。

立命館大学の経営学部から国際関係学部に移られて、すでに故人になられた故・中村福治教授は、私に大きな影響を与えて下さった先生である。

私が大学に就職する前、財団法人日本証券経済研究所の在職時代(1983~88年)に初めてお目にかかっている。それ以来、なぜか気が合う。中村先生は、次のような意味のことを述べられた。

「正規軍」よりも孤独な「ゲリラ兵」でありたい。これは、中村先生がご自分のことを述べられているのだが、この印象深い言葉が今でも私に深く刻まれている。

以前の私の解釈では、「孤独なゲリラ兵」は、集団戦術を採用する軍団ではなく、個人または少人数の狙撃兵や特殊部隊のようなイメージであった。

しかしながら、最近すでに何回か紹介した書籍『愛国とは何か』によれば、ベトナムのゲリラ兵は一般民衆の中に静かに埋め込まれている。

このゲリラ兵を想定すれば、「孤独なゲリラ兵」とは、一般大衆の中に存在しながら、自らに課せられた特別な任務や使命のために、その一般大衆の中で「孤独」を感じる。これが、中村先生の言葉の適切な解釈なのかもしれない。

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2015年5月20日 (水)

「ギリギリ経営」の勧め:経営理念と利益追求

かつて私の講義の教材で使用したNHKテレビ番組で、「そごう百貨店」の再建と「西武百貨店」の経営統合を果たした和田繁明氏(当時の代表取締役)は、「そごう百貨店」の幹部研修で次のような意味の発言をしていた。

「ここにいる経営幹部の中で、従業員の人数が増えれば、それだけサービスが良くなるというような「勘違い」をしている人はいないでしょう。ギリギリの少人数の従業員で最大の顧客のサービス・おもてなしを提供する。これが鉄則です。」

当時の私は、この言葉の意味は表面的にしか理解していなかったように思う。しかし「JR西日本」の福知山線事故の10周年の各種報道に接して、この真意が納得できたような気がする。

どのような企業でも、利益追求が最大の目標であることは共通している。それは資本主義体制の大原則である。これを否定することはできない。ましてや上場企業であれば、株主や金融機関など利害関係者の利益にも十分に配慮しなければならない。

しかし各企業には社会的な役割もしくは使命がある。たとえば小売り業であれば、顧客のサービスまたは満足の向上であろうし、鉄道を含む交通運輸会社であれば、迅速で安全で安価な輸送と言えるであろう。

こういった社会的使命を最優先にしなければ、その会社の存在価値はない。これは当然である。これは「経営理念」と言い換えることができる。それを大前提にして民間企業として利益を最大に追求する。ここでサービスや顧客満足度の向上のための費用は、収益性に必ずしも結びつかない、同様に安全性と収益性も背反する。この背反する境界線において、ギリギリまで利益追求するのが民間企業の優れた経営者とみなされる。

このような経営姿勢には、けっして安全性よりも収益性を最優先にするという意図は入ってこない。安全性を最優先しながらも利益をギリギリまで最大に追求する。

この「ギリギリ」まで追求しないようにするためには、利益優先の民間企業ではなく国営企業=国有鉄道の形態に復帰することも一考である。また、利益追求を適当な所で妥協する企業経営を遂行する。ただし、こういった経営者は民間企業では一般に優秀とは言わない。

同様の論理はいろいろ成立する。従業員の満足を最優先にしながら、顧客が満足する低価格を最優先にしながら、高級感ある豪華な店舗作りを最優先にしながら、ギリギリまで収益性を追求する。この「ギリギリ」が経営の神髄ではないか? 

利益を最優先にしながら、収益性をギリギリまで追求することは、現代の顧客また社会からは受容されないであろう。この場合、収益性をギリギリまで追求しないという選択肢もありうる。これは結局、収益性を最優先しないことである。これは企業の経営目標として経営者が、なかなか株主を含む利害関係者に説明できない主張である。

社会的な使命や理想を企業の「経営理念」・「社是」として会社内外に公表し、それを最優先にしながら、ギリギリまで利益を追求する。

発展途上国の企業経営者に対して「経営理念」が重要だと指摘するのだが、それは以上のような制約条件で「利益追求」を思い切りできる考え方だからである。

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2015年5月19日 (火)

ヴォー・グエン・ザップ著、古川久雄 訳・解題『愛国とは何か』を読んだ(3)

同書における日本に関する記述は次の通りである。

フェデル・カストロは日本から特別仕様の車両多数を買って寄付し、ヴェトナム人技術者を日本へ派遣して使用法を習得するための費用も支援した。土木技術者のグループや志願青年たちが道路建設に奮闘した。」(166頁)。

「ダナンはちょうどイースター休暇が始まった時に陥落した。米国にとってダナンはもはや重要な戦略的位置を失った。しかしこの状況にもかかわらず、日本の貨物船20隻が海軍の小艦船3隻と共にダナンに派遣された。米国の顧問たち、南ヴェトナムの官吏たち、そして逃亡を目論むパニックに陥った人々を救出するためだ。その中にはゴ・クアン・チュオン将軍もいた。(米海軍極東軍事海上輸送司令部の艦船と思われる。第二次世界大戦後、全日本海員組合と協約を交わした日本人船員が、米軍の軍需品輸送と荷役に多数乗り込んだ。1963年以降は米海軍と直接個々の雇用契約を結びピーク時には2,400人に達し、マボロシの日本人部隊と呼ばれていたことが記述の背景にある)」(247-248頁)。

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上記の最初から、キューバとベトナムの長く深い信頼関係は、対アメリカ戦争時代から存在していたことが理解できる。キューバはベトナムにキューバ兵を派遣することを提案したと言われているが、それはホーチミン主席が断ったと聞いている。武器や食糧の支援と違って、兵員支援に伴う犠牲者の血は返済することができないことが理由である。さらに私見ではさらに、いわゆる外人部隊の存在は、ベトナム人自身の自由と独立を勝ち取る闘いの大義を弱めることになるからだと思われる。

現在の愁眉の争点となっている沖縄米軍基地が、ベトナム戦争時の出撃拠点であったことは指摘されてきた。上記の文書は日本人が「兵站線」を維持するための「後方支援部隊」として参戦していたことを示している。

注:安倍内閣が「集団的自衛権」を閣議決定した今、こういった「日本人船員」の代わりに、海上自衛隊が出撃し、さらに地上戦に陸上自衛隊が参戦することもありうるのだろうか。こういった過去の戦争からの教訓を謙虚に日本人は学ぶべきである。
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2015年5月18日 (月)

ヴォー・グエン・ザップ著、古川久雄 訳・解題『愛国とは何か』を読んだ(2)

以下の引用文は、1974年当時の南ベトナムのグエン・ヴァン・チューの民主党に対して述べている。

民主党は・・・ジェム=ヌーの「労働者」党派に似ていた。「その党派は己の利益をめぐって突っつき合う強欲な日和見集団にすぎなかった。チューの党は内部のみならずその周辺にも汚職や賄賂を広範に横行させ、もっと危険だった。金になる私腹を肥やすポストは傀儡政権の網の目の中で取引された」(93頁)。

このような政権が、一般の民衆から支持されるはずもない。自由・独立・民族統一といった主張を掲げる北ベトナムのホーチミン政権の清廉な魅力を増幅させる効果がある。

ザップ将軍は述べている。「ヴェトナムの人民戦争を律する考えは、「民衆全体が敵と戦う。国全体がフランス人とまたアメリカ人と戦う」ことだ。前線と後方の区別はない。」と。こういった指摘の大前提には、民衆の強固な支持を受けているという確信が必要である。

私見では、これが複数政党の効用である。現在の中国やベトナムの共産党も汚職や賄賂を撲滅すると自らが言っているのだが、一党内の「自己批判」もしくは内部の「権力闘争」といった性格をもっているとも考えられる。複数政党が存在すれば、それらの相互批判によって、各政党が自己をより強く律するという効果がある。そうしなければ各党は、一般民衆の支持を獲得できないからである。

こういった問題も、ベトナム戦争の歴史からベトナム人自身が学ぶべき教訓ではないかと思われる。TPP加盟を目前にしたベトナムにとって、経済制度とともに政治制度の民主化を進めることは、それを促す米国の圧力の有無にかかわらず、自らの課題である。当面の問題は、政治的安定を維持しながら、民主化に「ソフトランディング」するタイミングまたは情勢であろう。

当然、このような課題をベトナム共産党は十分に認識していると推察される。ザップ将軍は言う。「最後の決定的戦闘を最善の状態で行う状況を作る必要がある」(303頁)。この「最後の決定的戦闘」は軍事のみならず、政治についても妥当するであろう。ベトナム共産党は、政治的な民主化の決定を「最善の状態で行う状況」を「待つ」のではなく、主体的に自ら「作る」ことを検討することも求められている。(続く)

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2015年5月17日 (日)

ヴォー・グエン・ザップ著、古川久雄 訳・解題『愛国とは何か』を読んだ(1)

ヴォー・グエン・ザップ著、古川久雄 訳・解題『愛国とは何か』(京都大学学術出版会、2014年12月)を以前に紹介したが、ようやく5月初めに読了した。

4月30日の南北統一(1975年)記念日に間に合うとよかったが、なかなか予定通りに計画は進まないのが常である。

第1に、本書は、名将といわれたザップ大将の「ベトナム戦記」であり、それは「必勝の戦略論」として企業経営にも非常に参考になる。そのためには古川氏の「解題」も併せて読むことがお奨めである。さらにザップ大将より以上に、ホー・チ・ミン初代主席の戦略家としての才能にも驚かされる。

たとえばザップ大将に対する指示としてホー主席は次のように述べている。「今回は帰趨を決定する戦いだ。勝利を確信できたら戦え、勝利を確信できなかったなら戦うな」(390頁)。決定的な場面では、負ける戦いはしない。確かに「戦わないこと」も戦略である。これは企業経営でも不可欠な発想ではないか。

ともかく何でもよい実行してみて、その後に検証・修正・改善すればよいという(たとえば「PDCAサイクル」を回す)軽い発想は、決定的な戦闘状況ではありえない。実行して失敗すれば、そこで戦争終了=敗戦だからである。

第2に、敵に対する情け容赦のない攻撃・殲滅の姿勢が、戦争の勝利には不可欠なことが理解できた。同じベトナム人であっても敵である。この峻烈な断固たる決意が勝利を導く。他方、敵のフランス軍のド・カストリ大佐夫人の手紙を敵陣地に届ける手配をするなどは、戦場での心温まる逸話である(397頁)。

この対比は、同胞に対する増幅された憎悪(=近親憎悪)があるようにも思われる。ただし、南ベトナム政府にも同様の心理が働いているはずである。同じ国民もしくは民族の間の感情的な対立を回避することは歴史の教訓であろう。

第3に、中国とベトナムの「ゲリラ戦」は性格が異なるという指摘は興味深い。中国のゲリラ戦が「遊撃型」であったのに対して、ベトナム流のゲリラ戦は「定住型」と言えるかもしれない。これはベトナムの独創的な戦術であった(370頁)。

第4に、サイゴン包囲戦(「ホーチミン作戦」)時、「ハノイでは総司令部が24時間、昼も夜もぶっとうしで働いた」(312頁)。こういった軍指導部の徹夜での働きぶりは何度も紹介されるのだが、これが勤勉なベトナム人の「イメージ」を現在も継承しているように思われる。

現在、軍事的には平和であっても、経済的にはTPP加盟やAEC発足(2018年に関税撤廃)といった激烈な国際競争が待ち受けている。官民が一体となって経済的な戦時体制と認識して「昼も夜もぶっ通しで働く」覚悟がbとナム人には必要であると思う。外国人としてお節介かもしれないが・・・。(続く)

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2015年5月16日 (土)

ツクツクのドライブ

プノンペンの移動は、おなじみのタクシー運転手トーチさんにお任せなのだが、シェムリアップは初めてなのでツクツクを利用した。このツクツクはカンボジアのみならず、ラオスでもタイでも庶民の足として活用されている。Cimg0716写真のようなパノラマの風景と風通しの良さは、ツクツクの醍醐味である。写真下は一瞬、セブンイレブンを思わせるコンビニ(ミニスーパー)店である。Cimg0721空港までの道の両側にはホテルが立ち並ぶ。普通に考えれば、客室の供給過剰のように思われる。
Cimg0754現在、新空港の建設プロジェクトがある。世界遺産としての集客だけでは観光都市として限界があるとすれば、新たな集客の装置が必要である。遺跡プラス何か?今後のシェムリアップ発展の長期戦略が求められる。




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2015年5月15日 (金)

オールドマーケットとレストラン

オールドマーケットで私は何種類かのスパイスや「赤(=完熟)コショウ)」を買った。日本では高価なサフランが、ほかのターメリック・ココナツミルク・シナモンと同様に1ドルであった。少しばかり驚いたのは、以下の「乾物」。魚の「開き」なのだが、その開き方が違う。Cimg0693仕事のためにプノンペンからトヨタ車「レクサス」で約4時間をかけて来たカンボジア人は、この乾物をお土産に買った。カンボジア人でも珍しいのである。Cimg0682上記はオールドマーケットの川向こうのレストラン街。なかなかオシャレなのだが、昼食時であってもお客は数人程度。この中には「吉野家」が店を構えていた。Cimg0677同店はプノンペンのイオンモールの中にも出店している。このレストラン街のどこか店に入ろうと思ったのだが、さすがに他にお客がいないとなると、かえって迷惑になるのではとお客の方が気を遣ってしまう。結局、オールドマーケットで比較的賑やかだったメキシコ料理店で昼食にした。Cimg0698インターネットをしながら、生ビールを飲む。一人旅の最高の一時である。おつまみに「タマネギ=フライ」を頼んだ。なお、ほとんどの店がWIFIが使用可能。「パスワード教えて」という会話でお店の人とのコミュニケーションが増える。
Cimg0700日本の各店舗でのWIFI事情はどうなっているのだろうか?スマホで全部OKということで、WIFIを気にすることは少ないように思うのだが、それも日本の「ガラパゴス化」を示しているのか?












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2015年5月14日 (木)

シェムリアップのオールドマーケット

宿泊ホテルから徒歩5分ほどでシェムリアップのオールドマーケットである。歩道が整備されていてブラブラ歩きにちょうどよい。首都プノンペンの「セントラルマーケット」が「雑踏」という雰囲気であるとすれば、こちらは「ノンビリ」である。ゆっくりお店巡りができる。写真のような「水車」があり、また子どもが水浴びするのだから、それだけで精神的に落ち着く。Cimg0579通常、水車の動力を活用して何かするのだろうが、この水車の用途は不明であった。単なる観光用なのだろうか。近くに行って確認できなかった。Cimg0687写真上の少年、暑いから「水浴び」したい気持ちも理解できるが、そのことで病原菌や「虫」が口径や粘膜を通して体内に入ることもある。これは数年前にラオス大使館で、日本人が川で水浴びして大変なことになったと聞いた内容である。お節介ながら、彼のことが心配になる。Cimg0713カンボジアと言えば、私は首都プノンペンと海辺のシハヌークビルしか知らないので、シェムリアップの素朴な雰囲気は新鮮で大いに気に入った。

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2015年5月13日 (水)

シェムリアップを初訪問

シェムリアップと言っても、すぐにピンと来ないかもしれないが、アンコールワットと言えば、カンボジアが世界に誇る寺院遺跡として有名である。シェムリアップは、アンコールワット遺跡が位置する都市名である。Cimg0559私はカンボジアの首都プノンペンには10回以上訪問しているが、シェムリアップは初訪問である。もちろん仕事が目的であって、アンコールワット見学の時間的な余裕はなかった。プノンペンと違ってシェムリアップの建築物は高さ制限がある。高層ビルは市内中心部では禁止されているそうである(写真上)。Cimg0563このシェムリアップ空港は立派であったが、飛行機のタラップから徒歩であった。雨が降れば、おそらくバスが来てくれるのだろうと思う。Cimg0569ホテル前の道路が未舗装であり、土埃を防ぐために「打ち水」をしていた。かつてのラオスのルアンパバーンでも未舗装道路が多く、散水車が走っていたことを想起した。とんでもない場所に来たと思ったが、未舗装はこの部分だけで安心した。何と言っても、未知の訪問先はワクワクする・・・。






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2015年5月12日 (火)

ホーチミン市の変貌は継続する

すでに本ブログで『ホーチミン市投資プロジェクト』の概要を紹介したが、それは写真下の地下鉄計画を今後5年間で拡大・延長する内容である。Cimg0510すでに公開した投資プロジェクトは商談が進んでいる。しかし日本企業の反応が遅いようである。意思決定が遅いという日本の伝統は、なかなか改善されないようである。Cimg0518もちろん、それには理由がある。これまでに投資資金の回収ができなかったり、資金管理の不透明性があったからである。こういった「痛い」思いは長く記憶に残るものである。新規投資に慎重になるのは当然である。Cimg0523_2しかし、ベトナムはTPP加盟国になろうとしている。法制度の整備や制度運用は徐々にではあるが改善されているとみなされる。先入観を捨てて、現状を理性的に分析することが、日本企業の投資決定に求められる。

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2015年5月11日 (月)

ホーチミン市の変貌

昨日に続いてグエンフエ通りの様子を紹介する。写真下は、日本のJICAプロジェクトであることをアピールしている。これがあってこそ、世界の人々に日本とベトナムの友好親善関係がアピールできる。Cimg0506この地下鉄工事は、JICAの支援に基づいた清水建設と前田建設の共同事業である。清水建設と言えば、1998年当時、同社が建設を請け負ったギソンセメント工場(太平洋セメント)の建設現場を1泊2日で見学させて頂いたことがある。その後の皆さん、どうなさっているのか?Cimg0508現在、写真上のように人民委員会の建物、レックスホテルからベンタイン市場に向かう通りが工事中である。かつて地下鉄が「世界都市」の必要条件ということを聞いたことがある。この意味で、ベトナム・ホーチミン市も「世界都市」に堂々の仲間入りである。

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2015年5月10日 (日)

ホーチミン市が凄いことになっている・・・

本ブログで何度か紹介したホーチミン市の地下鉄建設。人民委員会からサイゴン川までのグエンフエ通りは、以下のように大変身した。Cimg0498この光景は、ソウル市内の「ソウル広場」を想起させる。左右に自動車が走り、中央は広場になっている。この広場に噴水を作り、ベンチを設置する。そうなれば、間違いなく市民や外国人観光客のくつろげる場所になる。Cimg0496_4人民委員会の方を見れば、かつての「ホーチミン像」が見えなくなっている。新しい街の中でもホーチミンは健在のはずである。そうでなければ、ベトナムらしさが消滅してしまうのではないか。




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2015年5月 9日 (土)

ダナンからの日本観光旅行

ダナン大学近くには、ベトナム最大手の国営旅行会社サイゴンツーリストの支店がある。この支店を私は何度か利用したことがある。。Cimg0483_2写真上のようにアメリカ(My:ミー)に行こうというポスターが普通に出てくる。そういう時代になったのだ。そのポスターの前には日本の観光旅行のポスターもあった。どんな所に行くのだろう?顔なじみの職員がいる店内に入ってみた。Cimg0482
〇5日間コースが、ダナン~東京~箱根~富士山~東京ディスニーランド~ダナン。

〇6日間コースが、ダナン~大阪~京都~名古屋~富士山~箱根~東京。

いずれも日本円で15万円以上である。このツアー、どのようなホテルで、どのような食事か?「爆買い」の機会はあるのか?噴火の危険が高くなってる箱根観光は大丈夫か?

お節介な日本人として色々と興味深い疑問が出てくる。いずれにせよ、私がダナンに滞在していた2013年に日本に観光旅行は大きく宣伝していなかった。やはりベトナム人の所得向上と「円安」の影響であろう。年々の経済発展が具体的に実感できる。「定点観察」の効用である。

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2015年5月 8日 (金)

お祝いには「お花」が定番・・・

ハノイで20年来の旧知の鈴木さんの洋菓子店・ポエメの新しい工場が操業を始めた。その工場を見学させて頂いた。ハノイ市内の「工場村」という場所である。周囲には高層アパート(=マンション)が次第に建設されている。新しい工場だから、そのお祝いにはベトナムでは「お花」がよい。Cimg0444タクシーで移動中に「お花屋さん」で写真のような花を買った。25万ドン=約1400円ほど。日本では確実に5千円以上するだろう。ベトナムでは、こういったお花は無難なプレゼントである。

今までお店の裏方で製造していたケーキが、工場で製造されるようになる。新しい味や商品について鈴木さんに「秘策」があるようである。統計的な数値ではなく、こういった身近なお店の展開を観察しているだけで、間違いなく経済は成長していることが理解できる。

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2015年5月 7日 (木)

ハノイの「おふくろ亭」に感謝です

ハノイのKIM MA通り。Vタワーという築15年ほどのアパート兼オフィスビルがある。ダエウーホテルからも近い。この1階に日本料理店「おふくろ亭」がある。

制作が終了した日本ベトナム初の合作映画『ベトナムの風に吹かれて』(監督:大森一樹、主演:松坂慶子)のハノイ撮影では、この「おふくろ亭」がキャスト・スタッフの「たまり場」になった。店主の宮田さんにご挨拶に伺った。Cimg0458写真上のように松坂慶子さん・草村礼子さん・奥田瑛二さん・斎藤洋介さんらのサインが寄せ書きされている。こういったキャストの皆さんは、斎藤さんを除いてベトナムは初めての訪問と聞いている。この「おふくろ亭」が、お店だけでなく出演者にとっても思い出深い場所になったことだと思う。

私の定宿ホテルからタクシーで500円ほどなので、それほど頻繁に私は利用しないが、雰囲気も味も値段もお奨めの日本料理店である。ハノイ訪問時に立ち寄られてみればどうだろうか?

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2015年5月 6日 (水)

大阪市立大学の友人から:拡散依頼のメッセージです

長く伝統ある母校が消滅する・・・この気持ちを私は共感したいと思います。

∥緊急声明∥
大阪市を廃止し、大阪市立大学をなきものにする「大阪都構想」には反対です!

「大阪市廃止、5特別区に分割」(いわゆる「大阪都構想」)の賛否を問う住民投票が5月17日に行われます。私たち大阪市立大学の存続・発展を願うものにとって住民投票の結果はたいへん気がかりです。橋下市長は、市立大学について、「キャンパスは残るが、府立大学になる」と言いました。その口調は市大の在学生、教職員、卒業生ら関係者の心情に思いを致さない軽いものでした。

大学の統合再編は、二つある箱ものを一つにすればいいという単なる器の議論ではありません。先人の奮闘、努力のうえに築かれ、今に至るかけがえない歴史と伝統、学風、学問研究水準こそが大学の本領です。二つの公立大学を「二重行政」とみて、たんに解消をはかればいいというのは、あまりに一面的で無責任、もったいない話です。

橋下市長が、「二重行政」解消が「都構想」の目的だといい、まず二つの公立大学をあげ、大阪市を解体して、市大、府大を統合することでムダを解消するなどと言っているのは理解に苦しみます。大学統合のために大都市大阪を解体するというのでしょうか。こんな話でしか「都構想」のメリットが語れないというのは驚くばかりです。

橋下市長は、「首都大学東京の運営費は140億円、府大と市大は計200億円で、分不相応だ」といいます。しかし、富裕自治体の東京都は首都大学東京の運営費の大部分を負担していますが、市大、府大は運営費の多くが国からの交付金であり、大阪は東京に比べてはるかに少ない負担で、市大、府大あわせて二倍近くの学生が学んでいます。市大、府大が「東京に比べて負担が大きすぎる」というのはまったくの偽りです。

国公立大学の数は、東京13、北海道12、愛知7、福岡7、京都6、兵庫5、広島5、神奈川4、大阪4。統合されると大阪は3校になります。これで大都市大阪がふさわしい高等教育・研究環境を備えているといえるでしょうか。市大、府大は創立以来、市民、府民に、比較的安い学費で、自宅から通える、貴重な高等教育の場を保障し、大阪の知の拠点として、経済・文化・科学技術の発展に貢献してきました。橋下市長も「大学がある街は活気づく」といっています。この大学を減らすことは、市民、府民、そして受験生の願いに反するのではないでしょうか。

橋下市長は「大学をまとめて規模を大きくし強力にする」といいます。関西には規模の大きい大学がいくつもあるなかで、市大が一定のレベルを維持し、評価を得てきたのは、先人の奮闘と努力によるものであり、規模がすべてではありません。ノーベル賞を受賞した南部陽一郎さんや山中伸弥さんは、市大時代に「自由を満喫できた」「白紙に書けた」と振り返っています。学問・研究の発展にとって、憲法が保障する学問の自由、大学の自治こそ重要と考えます。橋下市長が「学長を選ぶのは市長」「教授会がしゃしゃり出るというばかげたやり方は認めない」というのはそれと相いれません。

あと先考えない大阪市つぶし、「大阪市立大学」をなきものする「都構想」には反対です。

2015年4月30日 大阪市立大学の統合問題を考える会
連絡先:仲本和明 072-941-7932072-941-7932

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2015年5月 5日 (火)

ネパール地震の被害者支援:IV-JAPANから依頼

ネパールには個人的に思い入れがあります。1980年、初めての外国旅行先の国です。

さて以下は、私が理事のNGO団体IV-JAPANからの呼びかけです。「寄付金の中の15%は管理費として使用される」と明記された透明性が、本団体の安心と信頼の証明です。いろいろな支援団体があるのですが、こういった記載をしている団体は少数ではないかと思われます。

4月25日にネパールの首都カトマンズから西へ約88キロのところを震源として起きた大地震は、広範囲にわたって大きな被害を及ぼしました。4月29日の時点で、周辺国を含み5000人以上の死亡者、10000人以上の負傷者が確認されていますが、まだまだ被害の拡大は予想されます。日本のNGOも初期調査に入り始めました。IV-JAPANも5月中には現地に救援チームの派遣を検討中です。募金を下記の様に開始いたしました。
現地の状況についてはHP、FB、ブログ等で随時報告していきます。ご協力をお願いいたします。

送金方法:

1) 郵便振替  00140-5-537168 加入者名IV-JAPAN (通信欄にネパール地震と記入)
2) 銀行振込  埼玉りそな銀行 支店名 浦和中央支店 (普通)5038052
       名義人名 (特非)国際協力NGO・IV-JAPAN

※頂戴した募金のうち15%は管理費として使わせていただきます。なお、銀行振り込みの場合は領収証をお送りしますので、お名前、ご住所を下記事務局までご一報ください。IV-JAPANへのご寄付は認定NPO法人として税額控除の対象となります。税額控除には領収書が必要となります。

問合せ先:埼玉県さいたま市三橋2-545-2-101 

電話&FAX:048-622-8612048-622-8612

email: iv-japan@vanilla.ocn.ne.jp

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2015年5月 4日 (月)

ホーチミン市の投資プロジェクト:投資金額最大の計画

昨日に紹介した直接投資プロジェクトは1億ドルであり、ホーチミン市の投資計画からすれば、少額である。そこで投資金額最大のプロジェクト上位5件を次に紹介する(1万ドル未満四捨五入)。

1.46億618万ドル:投資型式はBOTまたはBT。[5]国道5号線高架工事:第2分岐合流点~アンラック交差点の第2環状道路(高速国道1号線)に連結。(下図を参照)A

2.36億6,509万ドル:投資型式はODAまたはPPP。[25]地下鉄4号調整線:タインスアン(第12区)~ハフイザップ~グエンカイン~グエンキエム~ファンディンフォン~ハイバチュン~ベンタイン~グエンタイホック~トンダン~グエンフュート~ヒエップフォック都市部。

3.25億7,150万ドル:投資型式は同上。[23]地下鉄3B調整線:ベンタイン(クアックティチャン広場)~ファムグラオ~コンホア環状交差点~フンヴォン~ホンバン~キンズオンヴォン~タンキェン駅。

4.16億7,802万ドル:投資形式は同上。[24]地下鉄3B調整線:コンホア環状交差点~グエンティミンカイ~スォヴィエットゲェティン~高速道路13号線~ヒエップビンフォック。

5.15億8,689万ドル:投資形式は同上。[27]地下鉄5号線フェーズⅡ:バイヒエン交差点~カンズオック新バス駅・ビンチャイン駅(31.68ヘクタール)..。

以上、ホーチミン市の今後5年間の投資プロジェクト総計314億2,590万ドルの主要な内訳である。

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2015年5月 3日 (日)

ホーチミン市のPPP投資プロジェクト(8):総括コメント

これらのホーチミン市における投資プロジェクトには、「4.トゥティエム新都市地域ポートフォリオ」とそれ以外の一部のプロジェクトを除いて、予想される投資金額が記載されている。

それらを合計すれば、次のようになる。31,425.902076。この単位は100万ドルである。ということは、

 314億2,590万2076ドル

これを日本円(1ドル=120円)に換算すれば、

 3兆7,711億円!!

IMFの世界経済概観データベース(2015年4月版)によれば、2015年4月の推計名目GDPは、日本が4兆2,103億6,000万ドル、ベトナムは、2,044億9,000万ドル

ベトナムの現在の年間GDPすべてをホーチミン市のプロジェクトに投資するとして、その約15%が必要である。5カ年計画とすれば、1年間の投資額はGDPの3%程度である。

なお、この冊子は、優先順位が熟慮された計画ではない。すべての商品を網羅した陳列台のように思われる。どれでも好きな商品を外国企業は持って行けという「早い者勝ち」の計画であるように思われる。

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2015年5月 2日 (土)

ホーチミン市のPPP投資プロジェクト(7):2015年~2020年

3.直接投資ポートフォリオ:30
 

[1]税制優遇地区。

[2]経営サービスセンター。

[3]ホーチミン市ハイテク農業地域拡張投資。

[4]ヒエップフオック下流港。

[5]水道網・第1第2レベル水道網建設。

[6]工業物流地区。

[7]カンジオ地区ハイテク農業水産加工地域。

[8]ザックチエック国立スポーツコンプレックス。

[9]サイゴン展示会議センター(SECC)。

10]芸術劇場。

11]ツゥティエム劇場。

12]サイゴン=フラワーセンター。

13]フートーサーカス。

14]クチ病院・薬剤師学校。

15]第8区第4地域の幼稚園・小学校・中学校改築。

16]第11地域の残された地帯。

17]低所得住宅地域。

18]サイゴン・ツゥティエムホテル、会議場、展示場、国際貿易コンプレックス。[19]第8区第1地域スゥアントイ地方。

20]第8区Y橋住宅プロジェクト。

21]東西高速道路南部ズオットグゥア運河の住宅開発。

22]第8区第15地域の都市開発。

23]サイゴン・ツゥティエム・リゾート。

24]タインダⅣ~Ⅵ区画分譲マンション。

2532ヘクタールプロジェクト(ニャベ)。

26]環状2号線南住宅地域。

27]タクゥワンブー通りプロジェクト。

2835ヘクタールプロジェクト(ニャベ)。

29]ビンカインEVNプロジェクト。

30]タンタオBゾーン中央住宅地域プロジェクト(ビンタン地区タンタオA)。

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2015年5月 1日 (金)

『越後のBaちゃんベトナムへ行く』の販売書店

日本ベトナム初の合作映画『ベトナムの風に吹かれて』(監督:大森一樹、主演:松坂慶子、共演:草村礼子、奥田瑛二、柄本明、松金よね子、藤江れいな)の原作本・・・

小松みゆき『越後のBAちゃんベトナムに行く』(2B企画)はどこで買えるのか?

私の所にも問い合わせが来る。オークションでは数万円の値段がついたというウワサもある希少本なのだが、

実際には以下で通常の定価で購入できる。東京・神保町・内山書店 (2F=アジア文庫)
http://www.uchiyama-shoten.co.jp/store/store_guide.html

また、ハノイ市内ではルビーとお土産の店「スターロータス」でも定価で購入できる。http://www.starlotus.com.vn/index.html

この原作は2007年までの「認知症の母と元気な娘のハノイ物語」なので、その映画製作を好機にして、ぜひ続編を小松さんに書いていただきたいという期待がある。

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