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2015年3月26日 (木)

情報を作り発信する:経営学者の場合

理工学系分野の研究者は、たとえば「新聞記者」よりも早い情報を入手することは容易である。さらに言えば、「入手」というよりは、自らが情報それ自体を「発信」できる。

社会科学系分野でも、たとえば経済学者は、経済の分析や予測について「新聞記者」よりも早い情報を入手したり、発信したりできる。

人文科学系分野でも、大学教授自身が文学作品や評論作品を書くことで、「新聞記者」よりも早く新しい情報を発信できるであろう。

これらに対して私が所属すると思われる・・・最近は自信がなくなってきた・・・「経営学」の分野ではどうか? 私よりもはるかに優秀な研究者が、次々に新しい理論や著書を発表し、それが「新聞記者」の目に止まる。

しかしながら、その理論や著書の基礎となる事実は、現実の企業活動、経営者の意思決定に依存している。それらを「新聞記者」は研究者よりも一般に早く取材するので、新聞を読むことが、研究者にとっての情報収集するための重要な手段にもなっている。

この情報に関する分析が、経営学者の「腕の見せ所」である。その分析結果を「新聞記者」が、自分の分析よりも斬新で鋭いと評価するなら、それが注目・報道される。このように考えれば、新しい事実や現象に対する的確で斬新な分析と解釈経営学者の優秀な仕事であるように思われる。

そういった分析と解釈が、多数の企業経営に影響を及ぼす。経営学者が現実の企業を動かす。これが「実学」の到達点と言えるのかもしれない。

これらの従来型の「実学」に対して、自分自身が情報それ自体を発信する経営学者が出現すればどうなるか? 企業経営に関与し、その新しい事業の情報を発信し、しかも自らが分析・解釈する。つまり、自らが新事業を企画・実験・開発・検証する。こういった経営学者がいれば、それはどういった人か? おそらく自らがベンチャービジネスの当事者になる。換言すれば、自らが起業家になる経営学者である。

このブログの表題、大学教授が「実学」を追究するとは、このようなことなのかもしれない。新しいタイプの経営学者の探求。私のブログは、こういったことを目標にしているのかもしれない。現時点では「かもしれない」としが言えないが・・・。

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