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2015年3月 1日 (日)

映画ビジネスの要点(6):芸術性と商業性

映画が芸術文化の領域に属することは当然である。しかし芸術性の高低と娯楽(エンターテイメント)性の高低は必ずしも一致しないように思われる。

(注:この「娯楽性」については「商業主義」と言ったり、「大衆迎合」と呼ばれたりもするが、それらの概念や区別はより詳細に議論しなければならないであろう。)

たとえば国際映画祭の受賞作品が、興業的に必ず成功するとは限らない。高い芸術性と映画ビジネスの成功の両立が理想とすれば、現実は理想通りではなく、芸術性と商業性が多様に混在している。

監督・脚本・俳優・宣伝などの総合的な最良の組み合わせが、その両立を実現するのではないかと考えることはできる。しかし最も重要なことは、観客の反応である。映画は、作り手の自己満足のために製作されるのではなく、観客のために製作される。観客に対するメッセージの有無。その中身は何か。その対象となる観客はどういう人々か?

映画における芸術性と商業性の問題は、観客に依存する。この観点からの企画や脚本の検証が、映画ビジネスの成功にとって不可欠である。「顧客はだれか?」 これはビジネスの基本であるが、これは映画にも妥当する。この映画を見て欲しい観客はだれか?それを意識しない映画の成功はありえない。

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