映画ビジネスの要点(10・完):夢の実現「ベトナムの風に吹かれて」
私は映画を見る人であったが、まさか映画を作る人になるとは想像もできなかった。
ただし、こういった映画を作りたいという夢はあった。それを語っていると、絶好の人との出会いのタイミングで、その夢が実現の方向に進む機会に出会うことがある。
このタイミングがなければ、さらに、その機会を生かさなければ、夢はそのままで終わっていた。さらに言えば、そもそも夢がなければ、現状は何も変わらない。
これは「宝くじ」に似ているのかもしれない。たとえば1枚300円の「宝くじ」で1億円が当たることは微少な確率だが、「宝くじ」を買わなければ、おそらく永遠に1億円の現金を直接見ることはないであろう。「宝くじ」を買うことは、夢を買うことだと言われるが、まさにその通りである。
ただし「宝くじ」の当たりは他力本願。単なる確率の問題である。これに対して「夢」の実現は自己の努力の程度に依存する。映画製作には、こういった夢が伴うことが不可欠である。
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