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2015年2月27日 (金)

映画ビジネスの要点(4):資金調達

映画製作の資金調達において、いくつかのハードルがあることに気がついた。第1に、面談する担当者が「映画好き」であること。映画やテレビでもよいが、そういった映像文化に関心がなければ、「何の話?」となってしまう。

第2に、やはり会社の利益が上がっていることが、映画製作の協賛には不可欠の前提である。特に上場企業はコンプライアンス(法令遵守)やアカウンタビリティ(説明責任)が強調される。会社の利益よりも、映画製作のための広告宣伝や、フィランソロピー(社会貢献)もしくはメセナ(芸術文化支援)を優先する場合、株主・従業員・取引先などに説明責任が求められる。

第3に、やはり会社の業績が順調であることを前提にして、映画製作の協賛や出資には「税金対策」という側面がある。税金を払うことと映画製作に協力することが同時に比較検討される。

第4に、映画製作の出資が儲かると判断する投資家と出会いが重要である。映画の投資は株式投資よりもリスクが高いそうであるが、映画は少なくとも歴史に残る。主演俳優や監督の作品として永遠に記録される。株式投資で損するのと映画出資で損するのと・・・損する比較はしたくないが、映画出資には手元に残るものがある。さらに主演俳優や監督が自分のお気に入りなら、たとえ損しても満足できる。

以上、第4のような投資家が理想であると思われるが、なかなか出会いはなかった。さらに付記すれば、「映画製作に出資・協賛はしない」という会社方針の会社もある。こういう会社に映画の資金調達を依頼しても時間が無駄である。しかし、面談の担当者が「映画好き」なら、映画企画について意見を聞くこともできて、それ以降の資金調達の活動にとって大いに参考になる。

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