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2015年2月28日 (土)

映画ビジネスの要点(5):投資回収率

「映画ビジネス」というからには、当然に営利事業である。興業収入と観客動員数が注目されるのであるが、投資回収率という観点から言えば、必ずしも「超大作」や「大作」である必要はない。中小規模の予算の映画であっても十分に投資回収は可能である。かえって中小の作品の方が投資回収しやすいかもしれない。

たとえば、映画公開前にTVスポットを流すことは映画動員に有効であると思われるが、その効果の度合いは、インターネット上のSMSやFACEBOOKが普及している今日、かつてほど大きくないのではないか。また映画館ではなく、その後のDVDレンタルで見ても良いという判断もありうる。この観点から、映画公開の広告宣伝に対する「コスト削減」が検討されてもよい。

また映画の投資=出資は著作権を伴うが、協賛や協力は広告宣伝またメセナ(芸術文化支援)のためであり、投資回収を期待するものではない。したがって映画総製作費がすべて出資で賄われるのではない。映画総製作費に占める出資の比率が小さいほど、出資の効率性は高い。小さい出資で、より大きな製作費の映画の著作権を保有できるからである。

以上を考慮して、投資回収率の高い映画を製作する。総製作費の高低よりも投資回収率の追求を優先することも映画ビジネスの要点であると思われる。

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2015年2月27日 (金)

映画ビジネスの要点(4):資金調達

映画製作の資金調達において、いくつかのハードルがあることに気がついた。第1に、面談する担当者が「映画好き」であること。映画やテレビでもよいが、そういった映像文化に関心がなければ、「何の話?」となってしまう。

第2に、やはり会社の利益が上がっていることが、映画製作の協賛には不可欠の前提である。特に上場企業はコンプライアンス(法令遵守)やアカウンタビリティ(説明責任)が強調される。会社の利益よりも、映画製作のための広告宣伝や、フィランソロピー(社会貢献)もしくはメセナ(芸術文化支援)を優先する場合、株主・従業員・取引先などに説明責任が求められる。

第3に、やはり会社の業績が順調であることを前提にして、映画製作の協賛や出資には「税金対策」という側面がある。税金を払うことと映画製作に協力することが同時に比較検討される。

第4に、映画製作の出資が儲かると判断する投資家と出会いが重要である。映画の投資は株式投資よりもリスクが高いそうであるが、映画は少なくとも歴史に残る。主演俳優や監督の作品として永遠に記録される。株式投資で損するのと映画出資で損するのと・・・損する比較はしたくないが、映画出資には手元に残るものがある。さらに主演俳優や監督が自分のお気に入りなら、たとえ損しても満足できる。

以上、第4のような投資家が理想であると思われるが、なかなか出会いはなかった。さらに付記すれば、「映画製作に出資・協賛はしない」という会社方針の会社もある。こういう会社に映画の資金調達を依頼しても時間が無駄である。しかし、面談の担当者が「映画好き」なら、映画企画について意見を聞くこともできて、それ以降の資金調達の活動にとって大いに参考になる。

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2015年2月26日 (木)

映画ビジネスの要点(3):企画と資金調達

映画制作会社は、映画を作ることから利益を得る。映画を作るためには資金調達が不可欠である。資金調達のためには映画が魅力的でなければならない。魅力的であるためには、映画で起用する脚本・監督・俳優・音楽などが魅力的でなければならない。

経験のある制作会社は、こういった脚本家・監督・俳優・音楽と豊富なネットワークをもっている。そこで制作会社は資金調達のために映画製作に協力することになる。

企画書が資金調達のために作成されるのだが、その企画書ができるだけ出資者や協賛企業にとって魅力的であるように制作会社の智恵を借りながら、企画書が順次改訂される。

企画書の中では、映画の内容、脚本家・監督の実績、出演の俳優、撮影・公開時期などが記載される。当然、この企画書を魅力的に記載・表現できるかが、資金調達の成否を分ける企画・製作担当者の勝負となる。

ここで注意するべきことは、監督や俳優のスケジュールとの関係である。有名な監督や俳優は多忙であり、そのスケジュールが確定されなければ、撮影予定が決まらず、出演予定と企画書に記載できない。

そこで、このスケジュールを確定するために「予約金」とでも言うべき資金が必要である。または、もし資金調達に失敗した場合、監督や俳優に対する「違約金」の支払いが必要となる。この意味で、すでに企画書の作成段階で、一定の資金が必要となる。または「違約金」を払うという「リスク負担」の覚悟が伴う。

資金調達と企画書は相互作用を果たす。これを「好循環」に回すためにはどうするか?

実際に資金調達の活動をしながら、断られた担当者からホンネを聞き出す。何がダメか?内容か?俳優か?監督か?この断られた理由を改善・修正することが、魅力ある企画書を作成するための基本であると思われる。こういった資金調達において発生する問題点に柔軟に対応しうる制作会社の存在が映画製作では重要な要点となる。

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2015年2月25日 (水)

映画ビジネスの要点(2):制作と製作

映画製作に限らず、あらゆるビジネス活動には資金が必要である。しかし、その資金募集のためには、商品の実態・中身が不可欠である。

株式投資ファンドの場合、たとえば「アセアン株式に分散投資」というように曖昧ではあるが、ある程度の投資対象が明示にされる。さらにファンドの募集会社や管理会社、それに運用担当者が信用できたり、実績があったりすれば、さらに投資家は安心する。しかしリスクは完全には消滅しない。

映画ビジネスの場合、映画の内容が明示されなければ、出資者・協賛者は集まらない。この映画の内容を示すためには、まず脚本が必要である。いわゆる映画の台本=シナリオである。

自分で脚本を書いてもよいが、普通はプロの脚本家に依頼する。脚本を書いてから、その配役や撮影を担当する「映画制作会社」を探すのも時間と手間がかかる。そこで脚本の前の企画の段階から制作会社に相談するのがよい。映画を企画すれば、その企画を映画制作会社に持ち込む。適当な人からの紹介でもよいし、自分からの売り込みでもよい。

映画制作会社は、脚本・監督・配役・撮影・照明・録音・編集・音楽・広告宣伝など映画制作に関するノウハウと人脈をもっている。制作会社は映画を作る専門会社ではあるが、資金調達にまで関係する場合と関係しない場合がある。

資金調達にまで関係すれば、それは「製作」となるが、それはリスクを負担することになる。「制作」に徹すれば、そこにリスクは生まれない。このように「衣」が付く「製作」と、「衣」が付かない「制作」には決定的な相違がある。

映画「制作」会社が「企画」(=原作または脚本)に関心をもってくれれば、そこから映画「製作」はスタートする。

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2015年2月24日 (火)

映画ビジネスの要点(1):資金を集める

大手の映画配給会社・・・東宝・松竹など・・・は興業収入を最優先に考える。そうでなければ、会社ではない。できるだけヒットすることを考える。大手会社だから資金も潤沢である。

そこでベストセラーとなった小説やマンガの映画化を考える。有名・人気の俳優や監督を起用し、多額の制作費をかけて、大量に広報宣伝する。これで興業のリスクは小さくなる。それに伴って製作・広告宣伝費が膨らみ、最低でも数十億円の興業収入が期待される。

しかし映画は芸術作品である。その脚本・演技・演出・音楽など全体が映画の品質を決定する。お金をかけると、興業リスクは小さくなるが、リスクが皆無になるわけではない。どんな映画でも当たる場合もあるが、当たらない場合もある。

これに対して映画化したい原作や素材ある場合、自前で製作費を集めることになる。自己資金には限界だから、映画の出資者を募集する。また協賛金を集める。出資者は、製作委員会のメンバーになり、映画の完成後は著作権をその出資比率に応じて持つ。他方、協賛金は、自社の製品が映画内に露出したり、映画のポスターやビラを活用して自社の広告宣伝することを目的とする。出資は「投資」であり、協賛は「広告宣伝費」である。

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2015年2月23日 (月)

「緊急雇用促進基金事業」の受託業務が完了(5・完)

本業務の申請書の内容の中心は、業務内容の提案・企画である。これは、私自身の得意な仕事である。研究計画など自分自身や大学院生のために何度も書いてきた。

しかし実際の会社経営には、業務計画(=経営戦略)よりも利益計画がより重要である。本業務から企業はどのようにして利益を獲得するか。この事項が、本事業の申請書には欠けていた。

与えられた本業務の目的を何とか遂行したと私は思うが、会社としては失敗であった。この意味は利益が出ない、さらに言えば会社として損失を出した。他方、本事業で雇用された失業者は大成功である。これなら最初から失業者に公的資金を給付した方がよいと思われた。または雇用ではなく、技能研修を無償で受けられるようにすればよい。

結局、会社として失敗した事業であった。この失敗の経験を生かして、次の成功に結びつけたい。そのために経営者になりきる。もうかる「仕組み」を最優先に考える。そのほかに・・・。もう少し時間が経過して、この事業の意味を吟味・消化することができれば、もう少し具体的な教訓を指摘できるであろうと思う。

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2015年2月22日 (日)

「緊急雇用促進基金事業」の受託業務が完了(4)

最大の本業務からの教訓は、当たり前だが、ビジネス経営は利益獲得がすべてということである。従業員が受け取る給与(=労働力供給の対価)と企業の利益(=売り上げ高-コスト)は、同じお金でも性格が異なることが実感できた。

給与は単純明快なお金である。これに対して会社利益となると、仕組みの中から生まれるお金のように思われた。お金を生み出す仕組みを作らないと利益は生まれない。経営者が単に熱心に働いたからといって企業の利益を獲得できるものではない。なるほど経済学や経営学は、この「仕組み」について語っている。

文字通りの「資本主義」という意味が、良く理解できた。他方、いわゆる「社会主義」の失敗の理由も少しヒントをもらったように思った。給与を受け取ることを最優先にする従業員と同じ感覚の経営者がいるとすれば、企業の利益は生まれないであろう。従業員と経営者の区別・対立がない「社会主義」ということは、すべての国民が「拝金主義」になることである。経営者は、それでは勤まらないと感じた。

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2015年2月21日 (土)

「緊急雇用促進基金事業」の受託業務が完了(3)

私の使用経験がある公的資金は、これまで日本学術振興会の科学研究費補助金である。これについては最近、「カラ出張」など不正使用が頻繁に報道されている。しかし一般に、大学または研究機関の事務局が資金管理しており、領収書など厳正にチェックされている。

これに対して、堺市という地方自治体からの公的資金の自己管理は今回が初めての経験であった。新規採用の従業員の「業務日報」の作成管理や社会保険料の支払い、さらに源泉徴収の業務などは、弊社のような零細企業には仕事量の増大を意味した。

これらの経験は、今後の業務遂行に役に立つと思われる。この意味で本事業は、実利的というよりも教育的な「起業支援」と言えるのかもしれない。

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2015年2月20日 (金)

「緊急雇用促進基金事業」の受託業務が完了(2)

本業務の報告書は、すでに提出されており、堺市で閲覧できるはずである。公的資金を使用した業務であり、委託者である堺市に対して貢献することは当然である。ここでは、そういった観点ではなく、弊社・合同会社TETにとっての意義を検討してみようと思う。

本業務には、失業者を雇用するという目的があると同時に「起業支援型」という特徴があり、創業10年未満の会社に応募資格があるとされている。

この意味を素直に理解すれば、「起業」したばかりの会社が、この業務を通して順調に発展する契機になることが期待される。しかしながら、この業務から利益を得ることは極めて難しかった。

この理由を考えて見れば、弊社が受託した業務が労働集約的な業務ではなく、コンサルティング業務だからである。前者は一般に「規模の経済」を追求できるが、後者はそうではない。失業者を雇用したからと言って、生産性向上や販路拡大つまり売り上げ増加に単純に連動しない。

これは本来、事前に気がつくべきであったが、やってみて実感した。大学収入を増やすためには学生数の増加が不可欠であるが、そのためには教員の増加が重要であって、いくら職員を増やしても学生数を増やすことはできないことと似ている。

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2015年2月19日 (木)

「緊急雇用促進基金事業」の受託業務が完了(1)

表題の公的な仕事が完了した。具体的な内容は、 起業支援型地域雇用創造事業・堺市内海外展開促進支援業務

堺市から私が代表をしている合同会社TET(テト)が、2013年8月1日~2015年1月31日の期間に受託した。

この1週間ほど報告書と予算の精算書を作成するために多忙であった。この事業について、いくつかの成果と課題を自己評価しておきたい。

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2015年2月18日 (水)

いわゆる「イスラム国」の名称は適当か?

「イスラム国」という呼称を中止して、「ISIL」また「イスラムステート」など別の名称を使用するべきだという意見がある。

その主要な理由は次の2点であると思われる。第1は、テロ組織だから「国」ではない。一般に誤解を与える。第2は、一般のイスラム国家またはイスラム教に対する偏見を発生させる。単純に考えて、この理由には説得力があり、私は「イスラム国」を使用しないことに賛成である・・・このブログでは「いわゆる」という言葉を付記している。

すでにNHKでは「イスラム国」という名称は使用していないが、依然として使用している他放送や新聞もある。いずれにせよ、こういった政治的な名称の問題は難しい。

たとえば私の知る限り、日本では「北朝鮮」と一般に呼称しているが、韓国では「北韓」であるし、正式名称は「朝鮮民主主義人民共和国」である。日本人拉致問題の解決交渉の時、相手側を「北朝鮮では・・・」と呼んでいては、最初から交渉にならないのではないか?

交渉は相手を尊重・信頼することから始まる。その前提がなければ、交渉は無意味ということになるが、それでも諦めないで継続する交渉が、文字通り「粘り強い交渉」と呼ぶのであろう。

いわゆる「イスラム国」をどう呼ぶのか? いろいろな議論があってもおかしくない。

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2015年2月17日 (火)

心意気がある?

いろいろ考えることがある時、真田幸村の次の言葉を想起することがある。

関東勢百万人と候らえ、男は一人も無く

この言葉を「研究」したわけではなく、たまたま買った「武将Tシャツ」に印刷されていた言葉である。しかし私にとって印象深い「座右の銘」である。

TBSテレビの記念碑的なテレビドラマ「関ヶ原」では、森繁久弥の徳川家康が、時の権力者である自分にあまりにも簡単におもねる多数の武将に対して、人間不信を吐露する場面がある。

沖縄、原発、憲法・・・日本の最近の風潮だからこそ、真田幸村の「心意気」が見直されて良い。

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2015年2月16日 (月)

映画『武士の献立』の「包丁侍」とテレビ『大使閣下の料理人』

タイトルのように両者を並べると説明は不要であろう。

『武士の献立』では「包丁侍」、『大使閣下の料理人』では大使公邸料理人が主人公となり、前者では主君である大名、後者では大使に仕えながら、その時々の政治情勢に応じた「饗応」としての料理を作る点で共通している。

「包丁侍」の西田敏行が、『大使閣下の料理人』ではベトナム大使になっていることが、偶然であると思うが、興味深い。

小手先の料理の味の善し悪しではなく、料理の素材それ自体が表現する土地柄・国柄またはメッセージを追求する点でも「包丁侍」と「公邸料理人」は共通している。

メッセージ性のある料理または食品。この追求こそが料理の本質的な楽しみなのかもしれない。

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2015年2月15日 (日)

映画エンドロールの編集

普段、何気なく見ている映画のエンドロール・・・映画終了後に出てくるキャストやスタッフや協賛などの名前である。

映画のよっては、この最後に「オマケ」があったりするので、映画の本編が終わっても席を立たない。しかし映画製作に関与すると、このエンドロールが重要になる。

一般にエンドロールは黒色お背景に白抜きの文字が使用される。キャスト=俳優さんの場合、この順序や行間が重要である。映画に占める序列が決まるからである。

協賛企業の場合、ロゴマークをどうするか? たとえば赤色や青色を使用したロゴマークが正式の場合、それを白色に変換してよいものかどうか。各社に確認しなければならない。

また、ロゴマークは商品に対して本来付与するものであり、社名にロゴマークは付けないという協賛企業があったりする。さらに言えば、エンドロールの芸術性・美観を考えることも必要であろう。見ていて心地よい。

たかがエンドロールであるが、そう簡単ではない。映画のみならずテレビ番組も同様である。エンドロールがどうなっているか? こういうことにも注目できるようになった。本来の映画から言えば、余計なことかもしれないが・・・。

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2015年2月14日 (土)

順調に製作進む映画「ベトナムの風に吹かれて」

なるほど映画はこうして作るのか・・・。

体験してみて初めて理解できた。先週、映画「ベトナムの風に吹かれて」の「オールラッシュ試写」が、東京の東映ラボテック社の試写室であった。

内容について詳細は避けるが、膨大な手間と時間と資金をかけた映画撮影が約2時間に集約される。

撮影前の脚本や打ち合わせ・・・シナハン(シナリオのための取材)やロケハン(撮影の事前準備)、さらにその前のベトナム側の製作会社との合作映画のための交渉・・・。

切り捨てるには惜しいシーンが多々ある。たとえばエキストラで出演していただいた人々が全員登場するわけにもいかない。また数時間をかけた撮影が、実際の映画では10分もかからないこともある。

こういった作業は、論文執筆と同じであると思った。研究テーマのために資料やデータを多数集めるのだが、全体の構成のバランスや主張を強調するためには、それらを捨てることもいとわない。それが論文の質を高めることになる。

この映画、原作者の小松さんが見ると、著書と映画は別物であるということを納得されると思う。映画には映画の脚本があり、その脚本の解釈とイメージ作りも監督によってまったく異なる。しかし原作から完全に分離しているのではない。不即不離。

私は映画を見て、原作の新たな解釈ができるという発見があった。原作者の意図とは違った原作の「一人歩き」である。この映画、けっして「認知症の母親をハノイで介護する」ということが主題ではない。映画は、だから面白い。ここでは、これ以上は言えません・・・。

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2015年2月13日 (金)

コーヒー焼酎の楽しみ方

2月1日と8日のMBS毎日放送ラジオ番組「上田義朗のベトナム元気!」には、ウエシマコーヒーフーズ社長の上島さんにご出演を賜った。

(参照) 上田義朗 元気 検索

そこで「コーヒー焼酎」の楽しみ方を上島さんから教わった。作り方は簡単。あっさりした焼酎(麦がよい)に、お好みで適量・適時間のコーヒー豆を浮かせればよい!

コーヒーの香りを楽しみながら、やや琥珀色に染まった焼酎を味わう。氷を入れても、少し温めても、それもお好みである。「男の手料理」ではないが、自分の好みに応じていろいろ工夫するのが楽しい!

さすがに使用後のコーヒー豆を乾燥させて再利用。コーヒーを飲むことは止めた方がよい。ひょっとしてお酒の味がするコーヒーが飲めるかもと試してみたが、ただの茶色のお湯であった。

麦焼酎は、それ自身の香りは強くないので、他の香りを自由に加えることができる。コーヒー豆のみならず、ハーブや香辛料など試してみたいと思う。以前には「金魚」(鷹の爪+大葉)を経験済みである。美味しい貴重なヒントを頂いた上島さんに感謝を申し上げます!

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2015年2月12日 (木)

今年は日本ベトナム文化交流の「元年」

本年4月5日(日)NHK大阪ホールでベトナム人歌手・ミー=タムと大阪出身のギタリスト・押尾コータローのコンサートが開催される。

参照 http://artist.pia.jp/pia/artists.do?artistsCd=EC240025

認定NPO法人・日越関西友好協会設立20周年記念事業である。さらにベトナム情報筋によれば、ベトナム交響楽団を日本に招聘したいという内々の話があるそうである。

そして本年秋には、日本ベトナム初の合作映画「ベトナムの風に吹かれて」が公開される。この映画の製作委員会には、私が副理事長の一般社団法人・日本ベトナム経済交流センター、そして日本ベトナム友好協会が参加している。

日本とベトナムの友好親善活動も、今年は新たな段階に入った。日本からベトナム、またはベトナムから日本の一方向の文化紹介ではなく、文字通り「相互交流」が今後のテーマであろう。

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2015年2月11日 (水)

「テトパーティー」:ビン総領事が指摘する2015年

ビン総領事は、今年2015年には次のような意義があると指摘された。

1.独立宣言70周年。
2.南北統一40周年。
3.ホーチミン国家主席生誕125周年。
4,ドイモイ政策30周年。
5.社会経済開発:第5カ年計画の開始年。

この中の1と2は、すでに私も指摘したが、3~5は「なるほど」と気をつけさせられた。これ以外に今年は、TPP加盟交渉の結果が出るであろうし、年末にはAEC(アセアン経済共同体)が発足する。

今年の経済成長率の目標は6.2%。困難があるかもしれないが、目標に向けて努力したいと総領事は述べられた。

2014年の成長率は中国との経済関係が悪化し、4%台になるという予想もあったが、5%台を維持した。ベトナム国内需要や中国以外の貿易が進展した結果であろう。

今後、インフレが抑制されながら、金利が次第に低下する。国営企業の改革が進み、TPP加盟交渉が締結される。このようなシナリオが実現化すれば、目標達成は可能であると予想される。

TPP加盟による経済効果はいかほどか? こういった問題も本来は精緻に分析されて当然であると思われるが、そもそも経済統計の数値の信頼性に課題がある。こういった課題も克服されるべき問題である。

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2015年2月10日 (火)

大阪総領事館でテトのパーティー開催

恒例の在大阪ベトナム総領事館が主催するテト(旧正月)のパーティーが2月8日(日)に開催された。今年は、主に在関西ベトナム人協会のベトナム人が集まりやすいように日曜日に開催されたそうである。確かに例年より外国人は少数であった。Cimg9827司会は、副総領事サウさん(写真上右側)。左側はアシスタント。桃山学院大学のベトナム人留学生。学生とは思えないほど日本語は流暢で感心した。ビン総領事からは、ベトナムの政治経済における2014年の総括と2015年に向けた展望が語られた。Cimg98301.中国との南シナ海の領土紛争が発生。2.GDP経済成長率は5%台を維持。3.経済構造の改革(=国営企業の民営化)が進展。この3点が2014年の総括であった。

中国との経済関係は、当初は中国がベトナムに対して「経済制裁」するという話が聞こえたが、逆にベトナム側から積極的に中国との貿易関係を回避しているように思われる。たとえば中国製のテレビ番組の放送中止、中国からの原材料輸入の削減などである。これらの経済統計が公表されると、その影響が明示化される。(続く)

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2015年2月 9日 (月)

中国が開発する巨大ショッピングモール:ビエンチャン

中国の建設会社が、メコン川に面した「ドンチャンパレス」ホテルに続いて、同じ通りの並びに大型ショッピングセンターの建設を進めている。Cimg9567この地域は、2012年11月に開催されたアジア欧州会議(ASEM)では、各国首脳の宿泊施設があったところである。この宿泊施設は中国の援助で建設された。不動産開発における中国の影響を感じさせる。Cimg9565_2ラオスにとってメコン川は最大の観光資源である。その沿岸の不動産価値は高い。日本の「大使公邸」もメコン川沿岸にあり、公邸からメコン川の夕陽が眺められると聞いたことがある。おそらく、こういった地域を中国が「買い占め」をしていると想像に難くない。Cimg9572_2「このような大規模開発がラオスで実現できない」と今は思うかもしれないが、ベトナムの発展を眼の当たりにした経験から言えば、それは絶対に間違いである。

ハノイの5☆ホテル「ダエウーホテル」の「建設予定の看板」を見て、「こんな立派なホテルがベトナムで実現できない」と思った1994年当時が想起される。このようなダイナミズムをもった発展が発展途上国の醍醐味である。

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2015年2月 8日 (日)

ビエンチャンのナイトマーケット

昨日の夕陽を見た後、メコン川沿いに「夜店」(ナイトマーケット)が開店する。その間を歩きながら、その日の気分で適当な所で食事する。Cimg9538こういう生活はホッとする時間である。ルアンパバーンでの「夜店」は何度行っても発見があるし、ベトナムのフーコック島の「夜店」も海産物が売り物で印象深かった。Cimg9540このビエンチャンの「夜店」は、どうも特徴がないのが残念である。外国人向けというよりも地元ラオス人向けの雑貨・衣料品が中心である。しかし、それが良い。ラオスの庶民生活に一時的に触れる貴重な時間である。



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2015年2月 7日 (土)

メコン川の「宝石」:ラオスの夕陽

昨年末から新年にかけて、ラオスの首都ビエンチャンからタイに沈む夕陽である。Cimg9527_2刻々と変わる色と光、その場の空気感。おそらく同じ繰り返しは2度とないはずである。そこが大自然の魅力であろう。Cimg9528当然、それはラオス・ビエンチャンの魅力にもなっている。魅力のある所は、友人や知人にも紹介したくなる。さらに自分自身も再び訪問したくなる。Cimg9529大自然のドラマを前にすると、人間の営みが矮小に思えてしまう。ラオスにはラオスの進むべき道がある。もちろん自分にも自分の道があってもよい。ラオスで生活していると、こんな考えが浸透しても不思議でない。こういった気持ちには、なかなかベトナムではなれない。私が「ラオス大好き」族に所属している理由である。



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2015年2月 6日 (金)

「突進力」と「突破力」は違う

たまたま歯科医院で『文藝春秋』(昨年9月特別号)を読んでいると、STAP細胞の小保方さんの記事が掲載されていた。彼女には「人間力」「突進力」「運」があるという分析である。

ここでの「突進力」とは、自分の信じることに突き進むことという意味である。なるほど「信じ込んでしまうと、脇目も振らずに突き進む」発言や行動は彼女に当てはまるし、そういった人々は少なくない。

私は以前、「突破力」について本ブログで紹介した。この「突破力」と「突進力」は違っている。「突破」のために「突進」は必要だが、「突進」だけで「突破」は十分でない。「突進」する前方に障害・障壁があり、それを乗り越えたり、突き崩すことが「突破」だからである。

困難や障害を乗り越えたり、突き崩したり、または回避・遠回りしたりするためには戦略・工夫・配慮などの「思考力」が必要となる。「突破」するためには「突進」だけではだめ。今更ながら当たり前のことだが、近所の歯科医院で再認識できた。

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2015年2月 5日 (木)

ベトナムの査証免除の延期について

本ブログ(2015年1月2日)で、日本におけるベトナムの査証(=ビザ)免除が延長されたと紹介した。『サイゴンタイムズ』(2014年12月31日)の第1面の記事である。1024x576この記事では日本を含む7カ国で「査証免除は延期された」と書かれているが、公表されている「30日以内の2回目の訪問では査証が必要」という記述はない。1024x576_2この記事を素直に読めば、今まで通り日本は査証免除が延長されることになる。しかし実際、本年になって旅行会社に聞けば、「査証免除は延期された」が「30日以内」の条件が付くようである。さらに、この記事以前にベトナム外務省関係者は「30日以内」を明言していた。

このように考えれば、この記事の意味は、いったい何だったのだろうか?

昨年までの「査証免除」から「30日以内の条件付き査証免除」は、日本にとって規制強化である。この公式的・表面的な背景には、査証発行の手数料収入を期待する外務省と観光促進を加速させたい文化スポーツ観光省と確執があったと推測される。しかし深層(・・・真相かも)には中国の査証免除を制限したいということのようである。

以上の教訓は何か。ベトナムの新聞は信用できない? ベトナム情報は常に疑う? 今更ながらに実感できる出来事である。

私は「自分の経験したことしか信じない」という極端な考えは控えているが、ベトナムを含む途上国における情報は、そのような特質をもっていないことはない。

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2015年2月 4日 (水)

映画「ベトナムの風に吹かれて」:日本からのメッセージ

日本とベトナム初めての合作映画『ベトナムの風に吹かれて』の新潟での撮影が終わり、映画制作は編集や音楽の段階に入った。いよいよ最終盤である。

この合作映画の製作それ自体が、簡単に言えば、日本とベトナムの文化・芸術分野での交流を促進する意義があると言える。しかし、ベトナム人観客の立場から見れば、どのように日本人がベトナム人を見ているかという重要なメッセージを発信することになる。

当然、そのメッセージは映画固有のものであり、また観客によって受け取り方が多様であろう。けっして一般的・普遍的な日本人からのメッセージではない。しかし、それにもかかわらず、それが一般化されたメッセージとしてベトナム人に伝わる可能性がある。

たとえばベトナム人を「上から目線」で日本人が捉えた映画になっているとすれば、それは両国の友好には水を差すことになる。さらに大げさに言えば、日本の文化庁からの助成を受けた映画であるから、外交上の問題になる可能性もある。こう考えれば、この映画の役割さらに責任は極めて重大である。

幸いにして、合作映画のベトナム側の監督・制作者であるダンタットビン氏は、この映画の脚本を高く評価してくれている。また大森一樹監督も「日本とベトナムが違和感なく融合した映画になっている」と言われている。また、ベトナム人俳優の技量の評価は高い。さて一般のベトナム人の観客が、どのような反応を示すか? その結果は数ヶ月後に判明する。

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2015年2月 3日 (火)

新潟の上空から積雪を見る

1月半ばに新潟を訪問。その時の写真である。新潟と聞けば「大雪」を想像または期待するのだが、それは関西人の偏見のようである。Cimg9634写真では積雪が見られるが、新潟空港から新潟駅まで少しばかりの残雪があるばかりであった。Cimg9638写真上の建物が上空から目をひいたのだが、果たして何か。大学のように見えるのだが、病院かもしれない。ハノイのホンダ工場のように上空にも広告宣伝すれば、こういった疑問は生じない。



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2015年2月 2日 (月)

映画「ベトナムの風に吹かれて」:朝日新聞(東京版)で紹介

朝日新聞・東京版(2015年1月31日)夕刊の第1面、日本ベトナム初の合作映画「ベトナムの風に吹かれて」が、大森一樹監督と主演の松坂慶子さんの写真入りで紹介されている。

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この記事は、実際の高齢者介護ビジネスとの関連で映画を紹介しており、単なる映画紹介でないところがユニークである。

この映画、介護ビジネス関係者にも必見であろう。何よりも実話をもとにした映画化なのだから、その説得力が違う。

私個人の見解であるが、この日本の寒い冬の間、大量のエネルギーを使用する暖房の中で身体を縮めていることを考えれば、暖かい国での開放的な雰囲気は健康に良いと思われる。

もちろんハワイなど先進国の「常夏の国」が望ましいのだが、当然ながら生活コストが先進国だけに高い。日本人に優しくて生活コストも安い国・・・インドネシアも悪くないが、その次はベトナムが候補になっても不思議ではない。

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2015年2月 1日 (日)

ハノイ上空からホンダ工場を見る

いつもは通路側と決めている航空機の座席であるが、この日は隣が空いていて、ハノイ上空から地上を眺めることができた。Cimg8569_2写真上は、ハノイに隣接するビンフック省のホンダベトナムの工場である。この右上がトヨタ自動車の工場。「HONDA」と工場の屋根に書かれており、それで私も気がついた。

これは、宣伝効果が十分にあると思われるが、工場の屋根を活用するなら、もっと目立ってもよいのではないか。写真の塗装の色は遠慮気味に思われるが、もっと鮮明でもよいし、夜にはLEDを輝かせる(いろいろ問題はあるだろうが・・・)。

ハノイは曇天が多く、太陽光発電には向かないのかもしれないが、発電パネルが敷き詰められることも近い将来にはあるだろう。

なお上空から見たホンダ工場は敷地に余裕がない。それだからこそハノイ隣のハタイ省の工業団地内に新たな工場を建設した。一見して「なるほど」と理解できた。

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