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2015年1月 5日 (月)

カンボジアに対して中国が最大の支援国になる

ホーチミン市からビエンチャンにベトナム航空で移動する場合、プノンペン空港内で30分ほどのトランジットの時間がある。

プノンペン国際空港の規模は小さいが、なかなか免税店が充実し、おしゃれな感じの商品が並んでいる。注:ビエンチャンのワッタイ国際空港よりも充実している・・・。

ここに大きな書店(Monument Books)があり、ここでカンボジア・アセアン関係の雑誌や新聞を買うことができる。以下、The CAMBODIA DAILY, December 31, 2014, p.5 の記事を紹介する。

12月30日に中国とカンボジアは、カンボジアに対する中国による1億4,400万ドルの無
償または無利子援助
の供与を発表した。2013年に発足した「カンボジア中国政府間調整委員会」の第2回会議での合意である。

この金額、1ドル=120円として172億8千万円である。参考までに、2012年に当時の野田首相がメコン流域5カ国(カンボジア・ラオス・ミャンマー・ベトナム・タイ)に3年間で6,000億円のインフラ整備の援助を約束した。ただし今回の中国はカンボジア1カ国だけに供与する。

カンボジアのナムホン外務大臣は次のように述べている。
1.中国は今やカンボジア最大の外国資金供給国である。
2.この支援は過去最大であり、私の知る限り、他国と比較して中国は最大の支援国である。
3.「カンボジア中国政府間調整委員会」の中国側の共同委員長であり、中国全国人民代表大会のYang Jiechi 議員と私(=ナムホン外務大臣)は、従来のすべての年月のカンボジアと中国の活動のすべてを二重に検査し、それらがすべて成功している。

中国のYang Jiechi 議員は、2007年~2013年mで中国の外務大臣であり、現在も最高の外交官である。彼は次のように述べている。
1.アセアン地域におけるカンボジアの立場は、同国を重要な戦略的パートナーにしました。
2.カンボジアはアセアンの非常に積極的なメンバー国であり、アセアンと中国の関係を改善するために役立っています。
3.なぜなら両国は良好で真の友人であり、そのことが、あらゆる分野で中国からの支援をカンボジアが受ける理由です。
4.中国は、カンボジアに対して可能な限り大量の支援を供与するでしょう。

アナリストによれば、中国というアジアの超大国が、アセアン地域における友好国を確保しようとしているので、こういった支援が戦略的に必要である。なお昨年12月初旬、中国企業とカンボジア企業の6組が、15億ドル(同上、1,800億円)以上の商談をまとめた。

以上、中国の「アセアン浸透作戦」は、カンボジアが焦点になっていることが、生々しく具体的に理解できる。

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