日本ベトナム初の合作映画「ベトナムの風に吹かれて」(11):レーニン公園の再発見
世界でも「レーニン像」が残されている国や地域は少ないと思われる。少なくとも日本で見たことも聞いたこともない。レーニンとは、ロシア革命の指導者、マルクス=レーニン主義のレーニンである。
こう言っても直ちに理解できる大学生は少数派になっていると思われる。私の神戸大学経営学部の学生当時でも「マルクス経済学」の科目は受講できたが、最近では、そういった受講の機会それ自体が激減している。
写真はハノイのレーニン公園のレーニン像である。この前で「ベトナムの風に吹かれて」の撮影が行われた。松坂慶子さんと奥田瑛二さんの場面である。市場経済化を進め、TPPに加盟しようとし、資本主義が大好きなベトナム人にとって、このレーニン像はどういう意味をもっているのであろうか。同様に日本人にとってマルクス=レーニン主義は「死語」に近くなっているが、欧米では「一般教養」である。この映画を契機にレーニンに新しい光が当たっても不思議ではない。
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