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2014年12月31日 (水)

今年最後に会った人:ワッタイ国際空港で富永幸子さんと

ラオス人民民主共和国の首都ビエンチャン。私はラオスには2001年が初訪問。ラオスの玄関口に当たるワッタイ国際空港の建設も管理も日本のODAが供与された。

ここで2014年の最後の面会者として、日本時間で午後10時過ぎ、富永幸子さんにお目にかかった。Cimg94802001年当時、日本料理店が数軒しかなかったが、富永さんは現地の日本人(大部分はJICA専門家)を自宅に招待し、日本料理を振る舞って下さった。一宿一飯の恩義がある。それ以来のおつき合いである。

富永さんは日本一時帰国、私はラオス一時入国である。この15分間程度の「すれ違い」の面談が有意義であった。人間関係とはそういうものなのであろう。

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2014年12月30日 (火)

これは遠慮したおきたい・・・

先日の結婚式で以下のようなフルーツの盛りつけがあった。なかなかベトナムらしくて華やかである。本当なら手が出るのだが、周囲の人々も私も遠慮気味である。Cimg9191野菜や果物に残留農薬があり、また防腐剤が塗布してある。最近これらの化学成分を洗い流す洗剤に人気があるらしい。しかし、その洗剤が残留して健康に害はないのか。こういった情報があると、積極的には食べたくなくなる。

ベトナム人の健康志向は相当なものである。自分のことは自分で守る。これは換言すれば、消費者が政府も生産者・企業も信用しない。

これは最近に始まったことではなく、商品の売買では「買い手責任」という側面があった。果物を1つ買うにしても、買い手は十分に吟味してから買う。後からの文句は通用しないからである。

現在、消費者さらに投資家を保護するという発想が日本では強化されている。政府が生産者(=供給側)を規制するという趣旨である。ベトナムも、こういった方向に進むと思われるが、その大前提は政府に対する信頼感である。そのためにも政府の汚職防止は最優先の課題であろう。

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2014年12月29日 (月)

これは気まずいのでは・・・

関西空港で写真のような光景を見た。窓の清掃の人とガラス越しとはいえ、至近距離で顔を合わせることになる。

Cimg9154まったく無視するのがよいのだろうが、目線が合ったらどうすればよいのだろうか。変な感じになって当然だ。窓の外から見れば、部屋の中はどう見えるのか。これが最大の関心事だ。

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2014年12月28日 (日)

「ベトナムの風に吹かれて」:撮影場所

日本ベトナム初の合作映画「ベトナムの風に吹かれて」のハノイでの撮影は無事に終了した。私には、いくつかの残務整理が残されている。

写真は主演の松坂慶子さんが演じる「佐生みさお」の部屋である。すっかり片付いているが、ここで撮影が行われた。Cimg9165この映画が話題になれば、いくつかの撮影場所はハノイの新名所になるかもしれない。映画を見てベトナムに興味をもった人々は、ぜひベトナムを訪問して頂きたい。

また逆に、1月からの新潟の風景を見たベトナム人が、日本を訪問することも期待される。さらに映画の中の何気もない商品に予想外に関心が高まるかもしれない。映画の「波及効果」は大きい。

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2014年12月27日 (土)

次はベントレーが出てきた

今回のベトナム訪問は、高級自動車に縁がある。写真下は、結婚式で新郎新婦が乗るベントレーである。その後ろにはベンツが続いていたが、この華やかさに比較すれば、ベンツが普通の車に思われた。Cimg9192こんな車があるのか!!。黒のベントレーが走るのをホーチミン市で見たことがあるが、ベトナムでも日本でも近くで見たのは初めて。いったいベトナムは、どうなってるんだろう・・・。

ロールスロイスとベントレーは、もともと英国の2社が1社に合併し、さらに分割されたという歴史がある。今は、ロールスロイスがBMW、ベントレーがフォルクスワーゲンの傘下に入っている。ロールスロイスが社用とすれば、ベントレーは私用が多いそうである。以上は、自動車の詳しい私の友人の話である。

確かにロールスロイスを下手に自分で運転していると、所有者と言うよりも運転手に間違われるのではないか。なかなか庶民には理解できない世界である。

12月26日や27日はベトナムで「吉日」のようで結婚式がで頻発。以上の結婚式(27日)では、私は花嫁の親族の一員に加えてもらった。これについては続報する。

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2014年12月26日 (金)

ロールスロイスがお出迎え

ハノイのノイバイ空港には、私のベトナム人の友人が迎えに来てくれる。彼はトヨタのイノバに乗っているが、今回はロールスロイスが待っていた。もちろん別人の迎車である。Cimg9155ダナンの中国系5☆ホテル・クラウン=プラザでロールスロイスを以前に1度見て以来、ベトナムで2回目の遭遇である。もっとも日本でも実物のロールスロイスを見たことがあるような、ないような・・・という程度である。

全体としてベトナム経済は停滞期なのだが、なぜか個人消費は活発である。日本からの輸入も、最近の「円安」が続けば、拡大するのではないか。「日本製品は中国や韓国よりも価格は高いが品質は良い」。この「価格は高い」という程度が「円安」で弱まっている。

そうなれば、「少々値段は高くても品質の良い日本製を買う」という消費心理に変化する。日本製品の売り込みの好機である。

なお、自動車に詳しい日本人の友人に聞けば、ベトナム全体でロールスロイスは数台と言うことであったが、今は増えているのだろう。また高速道路での走向安定性はベンツが最高ということであった。ロールスロイスは市街を悠々と走るのが似合っている。

トヨタのレクサスはどうなっている? おそらく性能は負けないと想像されるが、数々の伝説をもっているロールスロイスに比べると、まだまだ歴史は浅いように思われる。「世界ブランド」とは、そういうものだと考えさせられた。

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2014年12月25日 (木)

ベトナムのフォーの食べ方:私的作法を再演(2)

フォーのスープは薄味なので、それを自分流に自由に味付けする。そのために以下の調味料がある。Cimg9183写真の左下から(1)ライム、(2)チリソース(黄色い容器)、(3)ニンニクと赤唐辛子の酢付け、(4)赤唐辛子。これらをフォーの上に4分割してトッピングする。4つに分けることがポイントである。こうすることによって4つの味を楽しめる。

(1)ライム・・・日本では小片しか出てこないし、レモンに代替されることも多い。本場ハノイでは山盛りで出てくるので私は最低でも2個か3個の小片を搾る。すると小さな種子がスープの中に入る。私は気にしないが、ベトナム人の中にはレンゲの中に搾って種を除去するという上品な食べ方をする人もいる。ひょっとして、それが常識なのかもしれない。

(2)チリソース・・・少量でよい。あまり入れ過ぎると、スープの透明感がなくなり、赤味が強くなる。

(3)ニンニクと赤唐辛子の酢付け・・・ニンニクの小片を入れても良いが、私はお酢だけをスプーンに1杯か2杯程度入れる。ニンニクをフォーと一緒に食べても良い。よく漬け込んであるので臭いや刺激は強くない。

(4)赤唐辛子・・・3片から4片をトッピングする。辛いのが嫌いな人は1片でもよい。

以上の調味料を4分割でトッピングしたら、それぞれ4種類の味のスープを味わう。器の中央は元祖のスープ味。それぞれの味をさらに自分の好みで調整すればよい。スープの減少に応じて麺を食べる。

こうして食が進むと、スープの量が少なくなり、4つの調味料の味が次第に融合してくる。これが最後のスープ味。これを味わいながら、全体の調味料の配分について反省する。結果、スープはほとんど残らない。

このような流儀を繰り返せば、また調味料の組み合わせをその日の気分で変化させれば、毎日フォーを食べても飽きない。こんな贅沢なフォーの食べ方を日本ではできないと思う。ベトナムは食の豊かな国である。・・・率直に言って暇なのであるが・・・。

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2014年12月24日 (水)

ベトナムのフォーの食べ方:私的作法を再演(1)

ベトナムのハノイの朝食は、通常は定宿ホテル近くのフォー(米粉麺)の店である。最近は、同じくらいの距離に中華麺の店もあって、そちらに行くこともあるが、そこは5回に1回ほどの頻度。

ここで以前にも紹介したが、私流のフォーの食べ方を披露する。食事は基本に各人の好きなように食べれば良い。以下は、あくまでも参考である。Cimg9184_2写真上はフォー=ヴォー(牛肉のフォー)である。そのまま食べるのも良いが、通常は何種類かの調味料がある。これこれを自由自在に使ってこそベトナムでフォーを食べる価値がある。

なお、フォーの好みはスープの味で決まる。日本の麺類やラーメンも同様であろう。フォーの「薄味」の透明感あるスープは、日本人、特に薄味を好む関西人には絶対にお勧めである。(続く)

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2014年12月23日 (火)

ラオスでも日本の映画製作が準備されている

ラオスでも日本ラオス外交樹立60周年(2015年3月)の記念行事として、映画製作が準備されている。

現在は観光名所となっているナムグム=ダムの建設(確か当時のハザマ組が工事担当)において、日本から来た若い技術者が水死している。それを題材にして、ラオス人と結婚した日本人を通して日本とラオスの関係を描く映画だそうである。

少しエラソウにベトナム映画製作の経験から言えば、日本側からの全額資金で日本側が製作する映画は比較的簡単である。すべて日本が主導できるからである。

われわれの「ベトナムの風に吹かれて」は合作映画であるために、ベトナム側との交渉が大変な苦労であった。しかし「苦労」があるからこそ「交流」も深化する。

来年2015年、ベトナムとラオスで偶然にも映画公開される。両国で相互に公開するというような企画もありうる。これらの国と日本は、経済協力から文化交流の新しい時代に入った。

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2014年12月22日 (月)

ベトナム汚職防止のために

中国で政府=党幹部の汚職摘発や防止強化が報道されているが、汚職の実態はベトナムも同様であると思われる。

この汚職防止の背景は、正義感や倫理感といった精神論ではなく、現体制を維持するためにそうせざるをえないという事情であろう。

汚職(=不正)に対する批判や不満が国民の中で拡散されると、その土壌となっている現体制それ自体に対する批判や不満が蓄積・沈殿されることになる。そうなれば、何らかの契機によって共産党の「一党独裁」体制の崩壊にまで事態が進展するかもしれない。

これを回避するためには、党内の「自浄システム」の発動が求められる。一党独裁の下では、日本や米国のような政党間の批判はありえないから、党内の「相互批判」や「自己批判」が日常的に求められる。

こういった党内の内部情報が公開されるべきであると私は思う。それが、一般国民の党に対する信頼につながる。果たして中国やベトナムにそれができているのか。

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2014年12月21日 (日)

ベトナム人は映画『るろうに剣心』吉川晃司を知っている

映画『るろうに剣心』はベトナム人の中でもコミックとして読まれており、さらに映画もインターネットを介して見られている。

もちろん、その人数は限定的である。おそらくコミックや映画好きの日本語を勉強しているベトナム人という条件がつく。

合作映画『ベトナムの風に吹かれて』のハノイ撮影時に、映画製作のスタッフをお願いしているベトナム人女子学生が、 映画『るろうに剣心』を見ました・・・と言って出演中の吉川晃司さんにサインを求めていた。Cimg9131 大森監督と吉川晃司さんのツーショット写真(ハノイの病院Eでの撮影中)

日本語を勉強しているベトナム人なら、日本語で日本のコミックや映画を見たいというニーズは必ずあるはずである。以前に紹介したNHKドラマ『ハゲタカ』は吹き替えであったが、日本語の字幕放送はできないのか? 

こういった大衆文化面での日本とベトナムの課題は多々あるように思われる。

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2014年12月20日 (土)

ベトナムにとって来年2015年はどういう年か?

私は2015年を「ベトナム建国40周年」と言ってきた。しかし、南北ベトナムが統一して現在の「ベトナム社会主義共和国」が成立した時は1976年7月2日。「建国40周年」は2016年となる。

ただし1975年4月30日に南ベトナム政府が崩壊。ベトナム戦争は終結した。この日を実質的に南北統一とみなせば、来年は40周年。より正確には「ベトナム戦争終結40周年」となる。

1945年9月2日に故ホーチミン主席はベトナム独立を宣言している。この観点からは、来年2015年は「ベトナム独立70周年」となる。

さらにベトナムはTPP(環太平洋連携協定)加盟交渉を積極的に進めているし、2015年年末には「アセアン共同体」、経済的には「アセアン経済共同体」が成立する。TPP加盟、アセアン共同体成立となれば、ベトナムにとって来年は大きな経済の転換年となる。

このような来年に向けて、日本から提供できるベトナムに対するメッセージは何か? 私は自信をもって、両国初めての合作映画「ベトナムの風に吹かれて」を提起できる。

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2014年12月19日 (金)

「ベトナムの風に吹かれて」:ハノイの撮影が無事終了

日本ベトナム初の合作映画「ベトナムの風に吹かれて」は、11月30日からハノイで撮影が始まり、12月17日にベトナム撮影は予定の20日よりも早くにクランクアップした。

ベトナム側の万全に近い協力体制の下に順調に撮影が進んだためである。こういう場合、できるだけ早くに帰国する。製作費の経費削減のためであるが、航空券が固定されていると、そう簡単に自由にならないのが現状である。

ハノイ訪問時、主演の松坂慶子さん、共演の草村礼子さん、さらに奥田瑛二さん、吉川晃司さん、山口森広(しげひろ)さん、貴山侑哉さん。それに昨日紹介した藤江れいなさんにお目にかかった。_dsc4594写真:大森一樹監督の監督風景

松坂さんは撮影開始前に個人的にハノイ訪問されているが、ほかの俳優さんはベトナム初訪問。それぞれの印象を帰国後にブログやツイッターなどで紹介していただいている。それが映画の宣伝にもなっている。なるほど映画はそういう仕組みになっているのだ。

来年1月半ばから新潟ロケが始まり、そこでクランクアップ。この瞬間には私も参加したいと思っている。

2012年半ばから映画製作が企画されたのだから、ここまでの「道のり」は長かった。文字通りの「紆余曲折」であった。この体験は、何らかの記録に残しておきたい。

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2014年12月18日 (木)

藤江れいなさんのブログに紹介された・・・

日本ベトナム初の合作映画「ベトナムの風に吹かれて」に出演の藤江れいなさんのブログの中で私のブログが紹介されている。

http://ameblo.jp/reina-fujie/entry-11965609229.html

藤江さんは、この映画の中では数少ない日本人の若者として出演している。さらに日本とベトナムの歴史(注:1945年以降のベトナム残留日本兵と残されたベトナム人家族)に向き合う行動力ある知的な役柄である。

これまで大部分の日本人が知らなかった上記の歴史を紹介する重要な役割を果たしている。藤江さんが所属するNMB48は大阪が拠点。この映画を契機に何かできることがあれば、応援したいと思う。

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2014年12月17日 (水)

ビザ取得改定の背景と提案:追記

1ヶ月間に2回以上ベトナム訪問する場合、来年1月1日から2回目にはビザが必要になった。この処置についてはすでに指摘し、私見を述べた。以下では、追加的な情報を紹介する。

いくつかのベトナム情報筋によれば、このビザ取得の改訂は中国人対策である。中国から国境を越えてベトナムに入国し、本来の観光目的ではなく、労働もしくはビジネスをして、2週間以内に中国に戻り、再びベトナムに入国する。長期の労働ビザなしにベトナムで働くことができる。

同じことを日本人もすることが可能であるが、わざわざ国境を往復するのが普通は面倒である。結局、これが可能なのは国境付近に住む人であり、それが中国人である。しかし中国人を特定して規制するわけにはいかないので、一般的な規制になったというのが真相のようである。

同様のことは、本年に実施された中古機械の輸入規制についても当てはまる。規制の主要な対象は中国製の劣悪な中古機械の輸入規制であったが、中国だけを特定できないので一般的な規制になった。

中国のために日本を含む他国が不便を甘受しなければならない。ベトナムは、そのことを他国に暗示的に訴えているようにも思われる。

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2014年12月16日 (火)

日本ベトナム初の合作映画『ベトナムの風に吹かれて』(14):『スポーツ報知』の報道

『スポーツ報知』(2014年12月14日)に以下の記事が掲載された。昨日、ネット上ですでに公開されたことは紹介した。Cimg9147
記事は、これまでの映画製作の経緯を正確に伝えている。しかし、ただ一つの誤りがある。「今年、国交樹立40周年を迎えた両国でも、映画の合作は史上初の試みだ。」の記述の中で、国交樹立は昨年である。

日本ベトナムの国交樹立40周年は昨年2013年。そのための各種のイベントが開催された。来年2015年は、南北ベトナム統一(1975年4月30日)40周年、またベトナム建国・独立宣言(1945年9月2日)70周年

この狭間となっている今年に映画が製作され、来年に映画公開されることに意義がある。

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2014年12月15日 (月)

日本ベトナム初の合作映画『ベトナムの風に吹かれて』(13):一般報道の解禁

以下、日本ベトナム初の合作映画『ベトナムの風に吹かれて』が紹介されている。「松坂慶子、6年ぶり主演映画初の日本・ベトナム合作」を見出しとして、主演の松坂慶子さん、草村礼子さんの写真が鮮やかに掲載されている。

http://www.hochi.co.jp/entertainment/20141213-OHT1T50312.html

http://news.yahoo.co.jp/pickup/6142155

これまで本ブログで、非公式に表題の映画を紹介してきた。また私のラジオ番組でも何度も取り上げてきた(http://www.mbs1179.com/genki/)。

これは通常の映画製作では異例のことであり、それぞれの俳優さんのプロダクションにはご迷惑をかけたのだと思う。率直に言って反省している。

なぜならマーケティング的な発想で言えば、新しい情報発信は「驚き」「ワクワク感」「好奇心」を生む方が印象深いに決まっている。そのためには情報発信を制限する演出をする。それが広告宣伝の効果を高める。

しかし「本当に映画ができるのですか?」という疑問に応えるためにも、「必ずできる」という情報を製作途中ででも公開する必要があった。また、自分自身を励ますという意味もあった。「情報公開したからには、もう後には引けない」という意識が強まった。

良質の日本映画を作る。日本とベトナムの初めての合作映画製作に挑戦する。こういった志しのある人々の意思が結集して、本映画は成立している。

その筆頭は松坂慶子さんであった。それに大森一樹監督、草村礼子さん、奥田瑛二さん、そして吉川晃司さんが続いた。これらの人々をとりまとめて頂いた岡田裕プロデューサーに敬意を表したい。現在、ハノイで撮影は続いている。続いて来年には新潟県の雪の中でのロケーションがある。映画公開まで気が抜けない状況が続くが、それが楽しい。

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2014年12月14日 (日)

ベトナム国営テレビVTV1で『ハゲタカ』放映中

現在、ベトナム国営テレビVTV1NHKテレビ番組『ハゲタカ』を放映している。放送時間が平日の昼間なのだが、好評である。おそらく再放送もされるではないか?

電通メディアベトナムが配給。タイトルは「強欲」といった意味である。セリフは「活動写真風」の1人によるセリフの「棒読み」ではなく、それぞれの役者に吹き替えのベトナム人が対応している。

『ハゲタカ』は経済ドラマであり、その中のM&Aという言葉や、内容は知っていても、その具体的な実像をベトナム人は知らない。

こういったビジネスドラマ、私見では、韓国なら軽いロマンスが絡んでくるが、日本の場合、より重厚な雰囲気を生み出す。

この「韓流」とは異なった日本ドラマ。ベトナムでの今後の健闘を期待したい。なお、この『ハゲタカ』のDVD、私は当然保有している。

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2014年12月13日 (土)

ベトナムの新しい国会議事堂

国会議員定数は500人。ハノイのバーデン広場、ホーチミン廟の前に新しい国会議事堂が建設された。Cimg8950ベトナムは一党独裁の国家と言われるが、国会議員には「非共産党員」も含まれている。Cimg8952もっとも、だれでも自由に立候補できるわけではない。共産党を含む統一戦線組織の推薦が必要である。無投票の当選を避けるために複数候補者を擁立するように党も努力していると聞いたことがある。Cimg8951なお、偶然に12月9日の帰国時にノイバイ空港でロック議員に会ったが、彼はベトナム商工会議所の会頭である。これまでに何度かお目にかかったことがあり、少し挨拶した。「韓国の釜山に行く」ということであったが、その後の報道によれば、ちょうどズン首相が、韓国とのFTA交渉調印やアセアン+韓国の首脳会議のために釜山に外遊中であった。

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2014年12月12日 (金)

ビザ取得改定の背景と提案

30日以内に2回以上のベトナム訪問には、新年からビザ取得が必要となった。この結果、在日本ベトナム公館は、ビザ取得のための人々で今まで以上に賑わうことになるだろう。

この背景について推理すれば、外国人のベトナム訪問を容易にするというビザ免除の当初の趣旨に反する事態が現状で生まれているからである。

たとえば現状では2週間ごとに周辺国に出国して再入国すれば、法律的にビザが永遠に必要ないことになる。これを防止する意味で規則改定は理解できないこともない。

ただし私の場合、ベトナムからカンボジア・ラオスを回ってベトナムに戻ることがあるが、この周遊が無ビザではできなくなった。これは、来年末の「アセアン経済共同体」の成立に逆行するように思われる。

近い将来、アセアン域内の移動は外国人でも自由化する方向性をもってほしい。あるいはアセアン諸国に共通したビザがあってもよい。

少なくとも当面、現在のカンボジアのようにベトナムの空港ビザ取得の体制を充実させてほしい。ベトナムでは現在でも空港でビザ取得できると思うのだが、私は経験していない。ベトナムを含む途上国では経験していないことは確証できない。

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2014年12月11日 (木)

ベトナム入国査証(=ビザ)の変更

以下は、日本ベトナム経済交流センターからの情報です。ご参考までに。1ヶ月間に何度もベトナムを訪問するという人は、ビザが必要になり、少しばかり不便になります。

ベトナム入国ビザの取り扱いが下記のように変更になります。

30日以内に2回入国する場合はビザが必要になる(2015年1月より)

ベトナムでは2015年1月1日より「ベトナムにおける外国人の出入国、乗継(トランジット)、居住に関する法律」が発効されます。それに伴いベトナムへの無査証滞在条件が変更になりますのでご注意下さい。

2015年1月1日以降のベトナム無査証滞在の条件

ビザ免除国の国民(日本、韓国、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、フィンラ
ンド、ロシアのパスポート保持者)によるベトナム国は下記の4条件を満たす場合、
最大15日間の滞在が許可されます。

Ⅰ) 出国日におけるパスポート有効期限が6ヵ月以上ある。
Ⅱ) 前回のベトナム出国日から30日以上の期間が経過している。
   (パスポートのベトナム出国税関審査官の出国スタンプに基づく)
Ⅲ) 往復航空券または、第三国への航空券が必要です。
Ⅳ) ベトナム入国禁止対象者リストに属していない。

変更による注意点

Ⅰ)の変更に伴い、パスポート有効期限が現在の出国時3ヵ月以上から出国時6ヵ月以
上に変更になります。パスポート有効期限にご注意下さい。

Ⅱ)の変更に伴い、ベトナム出国から30日以内に再度ベトナムに入国する場合はビザ
(査証)が必要になります。前回のベトナム出国からの日数にご注意下さい。

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2014年12月10日 (水)

日本ベトナム初の合作映画「ベトナムの風に吹かれて」(12):撮影現場の魅力

映画撮影には、これほど時間がかかるとは思わなかった。2時間の映画を制作するために、その数百倍の時間が必要とされている。Cimg9104_2その撮影の準備時間を楽しめる人、他方、それを退屈と感じる人。この両者の区別で映画に対する距離感を区別できるように思われる。Cimg8992「本番」が始まり、大森監督の「よーい。スタート」の掛け声が始まるまでの照明・撮影・録音スタッフの準備、そして「カット」の声からの取り直し。そして「OK」までの時間。Cimg8948それぞれの作業が、けっして緩慢ではなくキビキビと進められている。それでいて時間がかかる。準備や取り直しに時間が必要とされる。撮影現場は、映画好きにはたまらない魅力である。

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2014年12月 9日 (火)

日本ベトナム初の合作映画「ベトナムの風に吹かれて」(11):レーニン公園の再発見

世界でも「レーニン像」が残されている国や地域は少ないと思われる。少なくとも日本で見たことも聞いたこともない。レーニンとは、ロシア革命の指導者、マルクス=レーニン主義のレーニンである。Cimg8972

こう言っても直ちに理解できる大学生は少数派になっていると思われる。私の神戸大学経営学部の学生当時でも「マルクス経済学」の科目は受講できたが、最近では、そういった受講の機会それ自体が激減している。

写真はハノイのレーニン公園のレーニン像である。この前で「ベトナムの風に吹かれて」の撮影が行われた。松坂慶子さんと奥田瑛二さんの場面である。Cimg9060市場経済化を進め、TPPに加盟しようとし、資本主義が大好きなベトナム人にとって、このレーニン像はどういう意味をもっているのであろうか。同様に日本人にとってマルクス=レーニン主義は「死語」に近くなっているが、欧米では「一般教養」である。この映画を契機にレーニンに新しい光が当たっても不思議ではない。

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2014年12月 8日 (月)

日本ベトナム初の合作映画「ベトナムの風に吹かれて」(10):ベトナム人俳優の「味わい」

本映画の大森一樹監督は、ベトナム人俳優について次のようにコメントされた。Cimg9092「ベトナムには、かつての日本映画の「三木のり平」(筆者注:同様の俳優に「左卜全」など)のような味わいのある俳優がいる。ベトナムは面白い・・・」。

北部出身のベトナム人で60歳の年配者は、米軍による北ベトナム爆撃開始時(1965年)には10歳である。この年代は爆撃の記憶が残っているし、郊外の村に疎開した経験もあるだろう。それ以上の年齢になると従軍している。

ベトナム戦争における過大で悲惨な戦争犠牲は、ベトナム人にとって余人には計り知れない精神的・心理的な傷跡というか残留物というか・・・を残していると思われる。

こういった世代の人々が、今日の平和なベトナムで俳優として本映画に参加している。深い味わいのある演技は当然なのかもしれない。

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2014年12月 7日 (日)

日本ベトナム初の合作映画「ベトナムの風に吹かれて」(9):現実と仮想世界の境界

この映画は、小松みゆき『越後のBaちゃんベトナムに行く』(2B企画)を原作にしている。しかし映画と小説は別個の媒体であり、映画製作と出版社の間に著作権の問題は発生しない。Cimg8917もちろん映画化に対する原作者の承諾は必要であり、原作者と出版社の間で著作権に関する契約があれば、それは考慮されなければならない。

また出版社に映画化を伝えることは社会的な礼儀であると思われるが、いずれにせよ出版社は、映画化によって著書の販売促進の宣伝をしてもらっているようなものである。

ここで何が言いたいかと言えば、出版物と映画とは別個の著作権をもった作品ということである。したがって映画が原作通りでなければならないというわけではないし、ましてや映画が現実の主人公から乖離していても問題ない。

撮影現場を見ていると、以上のことを実感する。映画は、現実と仮想世界の境界をさまようように描きながら、それが観客を独特の世界の中に引き入れる。この世界の居心地がよければ、再度見てみようと思う。

こういった映画制作は、大森一樹監督の手法なのかもしれないが、私は納得したし、この寓話的なベトナムの世界に身を置けば、私は心地よい感じがするであろうと思う。

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2014年12月 6日 (土)

日本ベトナム初の合作映画「ベトナムの風に吹かれて」(8):映画撮影のお弁当

ハノイの映画撮影時の昼食の「お弁当」はベトナム側が用意することになっている。Cimg8765

プラスチックのお弁当箱(写真上)には、左上から右回りで焼きビーフン、それに加える香味野菜、小魚の唐揚げ、キュウリの酢付け、ニンニクの唐揚げ。このほかにバナナ1本が付いてくる。

この食事を俳優もスタッフも食べる。ベトナム料理は日本人の味覚に一般に合うが、香味野菜が嫌いな人には向かない。この昼食では、香味野菜やニンニクはお好みでビーフンに加えるようになっている。日本人にも問題ないはずである。

なお、このプラスチック容器は回収するように指示が出ていた。この種のお弁当の容器は、日本なら「使い捨て」という場合も多いが、ベトナムは再利用されている。なかなか環境に優しいではないか・・・。

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2014年12月 5日 (金)

日本ベトナム初の合作映画「ベトナムの風に吹かれて」(7):大森一樹監督

ハノイ駅構内、大森一樹監督は精力的に動き回ると同時に、カメラモニターの前で悠然と指揮していた。Cimg8810監督がすべての映画制作の責任を負う。監督の芸術性とリーダーシップが問われる。映画監督の役割を少し垣間見た気がした。Cimg8889写真上はモニターを見る大森監督。シナリオを何度も何度も読み込み、そのイメージを映像化する。大森監督は言う。「内容は任せて下さい」と。この自負があってこその監督である。それだからこそ助監督・制作助手を始めとする多数のスタッフから信頼される。

映画公開まで製作側としては必死で支援しなければと思う。やはり撮影現場を見学してよかった。


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2014年12月 4日 (木)

日本ベトナム初の合作映画「ベトナムの風に吹かれて」(6):ハノイ駅での撮影

ハノイ駅の構内で映画撮影があった。松坂慶子さん、草村礼子さん、藤江れいなさん3名が、ハノイから列車でタインホアに向かうという場面である。Cimg8823ハノイ駅構内を歩く藤江さんの撮影風景。松坂さんと草村さんの母娘と待ち合わせのために駅のプラットフォームに向かう。Cimg8836この時、草村さんと藤江さんは初対面という設定。草村さんが藤江さんに近づいて言うセリフ。「ベッピンさんやのぉ~」。飄々とした草村さんの演技は絶妙である。
Cimg8838
日本語学校の教師である松坂さんは、母親の草村さんにも日本から来た藤江さんにも、まるで母親のような慈愛を込めたセリフ回しをする。Cimg8851藤江さんは、今時の若い女性にもかかわらず、礼儀正しく挨拶するしっかり者を演じている。この場面では、女性3世代の個性ある共演が注目である。

私事だが、映画のこのワクワク感がたまらん・・・。





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2014年12月 3日 (水)

日本ベトナム初の合作映画「ベトナムの風に吹かれて」:ベトナムでの報道

映画の撮影開始が、とりあえず以下のようにベトナムで報道されました。本格的な記者会見は準備中です。

http://baotintuc.vn/anh/khoi-quay-bo-phim-cuoc-song-moi-o-viet-nam-20141130192157821.htm

ご参照ください。その後に以下の日本語の紹介がありました。

http://www.viet-jo.com/news/entertainment/141201063701.html

ベトナムの文化体育観光省の発表は、次のように日本語で報道されました。

http://portal-worlds.com/news/vietnam/2157


しかしベトナム語を翻訳した報道のために誤りもあります。例えば冒頭のベトナム語の記事は、ベトナムでの撮影は12月末まで続くことになっていますが、そうではありません。最初のベトナム語の報道の誤りが、日本語で再生産されたことになります。

間接的な報道(=報道を報道する)の欠陥が、映画製作側の当事者になって実感できました。

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日本ベトナム初の合作映画「ベトナムの風に吹かれて」(5):原作者・小松さんと藤江さん

藤江さんの役は原作者・小松みゆき(写真左)にとって思い入れが深い。小松さんは、ベトナム残留元日本兵のベトナム人家族を聞き取り調査しており、それについてはNHK番組でも「引き裂かれた家族からベトナム残留元日本兵の60年」という番組で放映された。
参照:小松みゆき 残留元日本兵 検索Cimg8801_2藤江さんの役は、この元日本兵の孫娘という設定であり、ベトナム人家族を「捨てた」祖父の謝罪の気持ちをその家族に伝えるためにベトナムを訪問する。ハノイ駅からベトナムに住む異祖母の親戚の家があるタインホアを訪問する。Cimg8887役柄として非常に難しい感情表現が必要であると思う。わざわざベトナム訪問するのだから、日本の家族の愛情に恵まれ、さらに歴史についても理解している。見知らぬベトナム人家族に対する好奇心があると同時に、面会に際しての戸惑いや躊躇もある。

現実を想起すれば、こういった複雑な感情を最近の若者が受け入れること自体が珍しいのではないか。そもそも「ベトナムになんか行かない」で終わりである。この役柄の藤江さんに注目である。

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2014年12月 2日 (火)

日本ベトナム初の合作映画「ベトナムの風に吹かれて」(4):キヤノンと藤江れいな

キヤノンのカメラをもった藤江れいなさん(NMB48)。Cimg8731彼女は、タインホアに住む日本兵残留兵のベトナム人家族を訪ねるという重要な役割。役柄としても個人的にもしっかりした考えをもった女性であるように思われた。Cimg8732VOV放送局の中、そしてハノイ駅での撮影がある。そして翌日、ハノイ郊外(実際はホアビン省)の田舎の家で残留兵家族との対面という場面が設定されている。Cimg8802写真上はハノイ駅のプラットフォームで撮影を待つ藤江さん。これから松坂さん・草村さんと汽車の旅に出発するという設定。なお、彼女自身も趣味はカメラ撮影と語っていた。

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2014年12月 1日 (月)

日本ベトナム初の合作映画「ベトナムの風に吹かれて」(3):撮影初日

撮影開始日は11月30日(日)午前8時。VOV(ベトナムの声放送局)4階である。外国での撮影に日曜日も休日もない。時間はコストである。Cimg8709簡単に言えば、1日でも撮影期間が延びれば、それだけで宿泊費・食費・航空券の変更など多額の費用がかかる。映画製作のためには、滞在期間中の予定が詳細に作成される。そのためにシナリオが撮影場面に応じて分解され、それに俳優のスケジュールが組み込まれる。たとえば東京から大阪に行って東京に戻るシナリオなら、東京での場面を最初にまとめて撮影してしまう。そうしないと、移動のコストがかかる。Cimg8714また東京と大阪の両方の場面にでる俳優さんは、大阪に移動する直前に東京の場面を撮影した方が、俳優さんの拘束時間は少なくてすむ。こういった組み合わせが撮影の現場である。この映画では、藤江れいなのハノイ訪問スケジュールを優先した撮影から開始された。

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