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2014年8月31日 (日)

この時期のハノイでは松茸でしょう

私のハノイのホテルから徒歩圏に「紀伊」がある。やはり「老舗」だけあって足を運ばないわけにはいかない。また、なかなかハノイで入手できないベトナム産日本酒「越の一」を小売りしてくれる。私はベトナム人の贈答用に購入することがある。

紀伊で、この時期の「お勧め」は松茸。中国の雲南省から仕入れているはずである。日本よりも安くて新鮮な松茸料理が楽しめる。Cimg7255ベトナムだからと言って、けっして安くはないが、日本よりはかなり安い。こんな値段である。なお、ベトナム人に松茸をご馳走する場合、その価値は理解されていないようである。それより和牛ステーキがよい。 

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2014年8月30日 (土)

ベトナム麺類の調味料3点セット

私のハノイ宿泊時の朝食は、いつものフォーの店。注文をしなくても定番の「牛肉フォー」を出してくれる。3万ドン。

今回、ほぼ同じ距離に中華麺の店ができた。朝からの中華麺は日本で想像できないかもしれないが、スープが薄味だから、朝食として問題ない。そこでも写真のように「調味料3点セット」が用意されている。Cimg7250_2ニンニク漬け酢、唐辛子、そしてライムである。これらをスープにお好みで入れる。このお店、店内が清潔で価格は4万ドン~6万ドン。かなりの人々で賑わっていた。ちゃんとレシートを出してくれる。

飲食店は清潔でなければならない。日本でもベトナムでも当然である。私のフォーの店は、少なくとも清潔とは思われないが、そういう店は次第に淘汰される運命なのかもしれない。ベトナム経済の発展を実感させられる。

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2014年8月29日 (金)

ハノイの一味膳で満足のひととき

ハノイの日本料理店である「一味膳(いちみぜん)」は2店ある。ひとつは高級日本料理店、ひとつはラーメン店である。私は、2つに分かれる前の「一味膳」を2回ほど訪問したことがある。

初代の「一味膳」は、食材や味は最高であったが、店の雰囲気は特に良いというわけではなかった。その後、日本料理店の「友楽」がハノイで最高ということも聞いたが、本年6月に新しい「一味膳」を訪問し、この2代目の店が、味も雰囲気も最高と確信した。Cimg7243_2ナスとホタテの煮物(写真上)、牛肉と卵の??(何と言えばよいかメモしていない)(写真下)。そのほかに焼き魚やお刺身などを頂戴したが、新鮮な食材が日本から週2便空輸されるそうである。Cimg7245_4食材に心配がなければ、その後は味と雰囲気である。各店が個性を発揮すればよいのであるが、この店は、店構えもお皿も凝っている。

ベトナム人を連れてきて驚かせるのもよいし、日本人が日本の高級店の雰囲気を楽しむのもよい。店長で料理長の田村さんは、はっきりと主に会社の接待用の店と言われていた。たとえば「メニュー」を見せられて、価格が書いていない!!!「岩牡蠣」なんて書いてあって、食べてみようと思うのだが、さすがに???こういう場合、「おまかせコース」で最低1人70米ドルを注文する。

われわれのような一般人が頻繁に行ける店ではないが、ハノイの「隠れ家」または「とっておきの店」として頭に入れておいて損はない。なお、田村さんは香港フォーシーズンズホテルの料理長を経験されたと聞いた。その腕と気配りは最高である。

住所: さくらホテルから徒歩圏。57 Kim Ma Thuong, Ba Dinh, Ha Noi.
予約電話:04-6297-7003 097-632-7623



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2014年8月28日 (木)

ニンニクと唐辛子の酢漬け

ベトナムのフォー(米麺)の調味料として「ニンニクと唐辛子の酢漬け」が定番である。Cimg7242日本のラーメン店にも、これがあっても不思議でない。自宅でも作ってみたが、どうも調味料として汎用性はないように思われる。やはり麺類などスープの「隠し味」として最大の効果が発揮される。ベトナムで試してみて確信した。

なお、ベトナム製の酢であるが、醸造酢ではないと思われる。人工的な味がする。いろいろ問題があるのがベトナムである。

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2014年8月27日 (水)

ハノイにも「スターバックス」

ハノイのバチオ通り、日本料理店の「寛」の近くにスターバックス=コーヒー店を偶然に発見した。Cimg7240_2本当なら、店内を「研究」するのだが、なかなか時間がない。しかし。ホーチミン市の同店は、確かニューワールドホテルの近くの目立つ場所に立地していたが、ハノイは普通の街並みの一画である。

もっともハノイも、ビンコムセンターが目の前だから、賑やかな場所であることには間違いない。こういった店舗の立地は、おそらく商売の成否の大半を決める。

当然、好立地は、それに応じて不動産価格も高い。一般に、ベトナム人の金持ちは不動産で儲けた結果である。結局、珈琲の話題が不動産の話題になってしまった。

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2014年8月26日 (火)

上海の上空を飛ぶベトナム航空

ベトナム出張である。写真は、ベトナム航空内の航空路である。中国・上海の上空を通過している。Cimg7234正確に覚えていないが、数年前から関西からハノイに行く時間が短縮されている。以前のベトナム航空は、台湾の上空を飛んでいたと思うのだが、現在は写真のように、より最短距離の航路を取るようにしている。

ベトナムと中国の軍事紛争が発生すれば、民間機であっても中国上空は飛行できないのではないか。両国の平和関係を祈るばかりである。

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2014年8月25日 (月)

旧約聖書 第9章 5節

人の血を流すものは、人に血を流される。神が自分のかたちに人を造られたゆえに。

これは、旧約聖書第9書6節であるが、この部分だけを取り出すと、後半の部分の意味が不明であると数日前に指摘した。

その後、気がついたのであるが、その直前の第9章5節で旧約聖書は次のように述べている。

あなたがたの命の血を流すものには、わたしは必ず報復するであろう。いかなる獣にも報復する。兄弟である人にも、わたしは人の命のために、報復するであろう。

これを読めば、暴力的・軍事的な行動を振るう人々に対して「わたし」が厳しく対処することを理解できる。因果応報。でも、この「わたし」とはだれか? こういう話しになれば、いよいよ宗教である。

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2014年8月24日 (日)

ベトナムに関する質疑応答(7-2)

質問: 中国は国民のベトナム渡航の自粛を求めていますが、ベトナム経済にどのような影響が考えられますか。

回答2: ベトナムで働く中国人は、主に中国系・台湾系・日系に分かれます。日系企業で中国人が働くというと意外ですが、中国からベトナムに生産移転させる日本企業が、生産技術の指導者として中国人を一緒に連れてくる場合があります。中国の工場からベトナムの工場に技術移転する役割を中国人が果たします。

これらの中国人は、ベトナムの治安が平穏になっていることを理解していますが、中国に残された家族がベトナム情勢を心配して帰国を要望したり、ベトナムに行かないように説得したりしているという具体的な事例が聞こえてきます。また中国人のベトナム生活で、ベトナム人から不愉快な思いをすることもあるようです。

現状は平穏ですが、紛争の再発があれば、中国人の労働者や技術者の帰国によって操業困難になる企業が出てくるかもしれません。また中国進出した日本企業がベトナムに生産移転するという方針が変更になり、たとえばタイやミャンマー・インドネシアの進出が検討されるかもしれません。いずれせよ、ベトナム経済のリスクが高まったことは事実です。

ベトナム経済に対する全体的な影響を考えれば、中国に偏重した貿易構造の分散化が考えられます。実際、そのように政府は指導しているように思われます。しかし民間企業それそれには事情がありますから、必ずしも徹底していないのが現状です。

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2014年8月23日 (土)

ベトナムに関する質疑応答(7-1)

質問: 中国は国民のベトナム渡航の自粛を求めていますが、ベトナム経済にどのような影響が考えられますか。

回答1: 観光業と製造業に悪い影響があります。特に観光業では、それが顕著です。当面、中国人観光客が減少しています。430万人の中国人外国観光客の4分の1が2014年6カ月間でベトナムに訪問しました。北部ベトナムは、ハーロン湾などバスを使って気軽に行ける中国人の外国観光旅行です。

本年6月には前月比で中国本土では30%減少、香港では72%減少しています。

ベトナム中部のダナンの特に中国資本のクラウンプラザホテルは5☆ホテルで、その宿泊客の70~80%が中国人であり、カジノやカラオケを併設した巨大ホテルで、隣接地に新たな増築を進めています。その臨時の従業員50名が解雇されました。

やはり同じ5☆ホテルのフラマリゾートホテルでは、5月~6月で10~15%の予約キャンセルが出ています。それは2,800室に相当します。(筆者注:1室を2万円とすれば、5,600万円の損失です。) 中国・香港のほかにマレーシアやシンガポールの旅行者のキャンセルが多いそうです。以上、Japan Times, 22 July 2014を参照。

こういった中国人観光客の回復には時間がかかるように思われます。だだし、7月16日から成田とダナンの直行便が就航し、中国人観光客の減少を日本人が補うことが期待されます。

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2014年8月22日 (金)

中国紛争の影響から回復:ベトナム株式市場

ホーチミン市のベトナム株価指数の動き(2014年8月18日時点、『ベトナムニュース』)を見れば、5月半ばに発生した中国紛争の影響からベトナム株式市場は回復した。Photo_2
ベトナム人投資家の特徴として、以前から私は「衝動買い」と「狼狽売り」を指摘してきたが、その投資家によって中国紛争の「小康状態」(=私は解決とは思っていない)が評価された。

中国は今後、軍事的な挑発行動を取ることはあっても、本格的な軍事行動に踏み出すことはないと私は考えている。東京大学の古田元夫教授の指摘によれば、「それほどまでに中国は愚かでない」と考えたい。しかし一部の暴走・暴発で戦争が始まる可能性は皆無ではない。

ベトナム株式市場の今後の「材料」は、短期的には「アセアン経済共同体」の成立と「TPP加盟」であろう。これらはベトナム経済の構造改革を意味するから、株価の動向を上下する「材料」は各企業によって善悪が異なっている。これらの見極めが投資の要点である。

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2014年8月21日 (木)

建築・農業・飲食セミナーの開催:ブレインワークス社主催

多数のセミナー開催でアジアビジネスの魅力の伝道師となっているブレインワークス社の近藤昇氏。同社とは10年以上のおつきあいがある。

今回のセミナーのキーワードは、建設・農業・飲食。いずれも確かに今後の成長が期待できそうである。WEBアップのリンクは下記の通り。

 ◆9月2日(火)@大阪 http://www.bwg.co.jp/seminar/2014/abc0902.html

 ◆9月3・4日(木)@東京 http://www.bwg.co.jp/seminar/2014/abc0903.html

私は出張中で出席できないのだが、ぜひ、多数の皆様のご出席を私からもお願い申しあげます。

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2014年8月20日 (水)

毎日放送の「お化け屋敷」が大行列

前回のようなアイデアを思いついたのは、次の2つの理由である。

1、日本でも根強い人気が「お化け屋敷」にはある。写真は大阪・梅田の毎日放送1階で開催中。小さな「小屋」なのだが、それを何重にも待ち行列が取り囲んでいた。
20140814_132103_resizeda2、ベトナム人実習生が我が家に来た。「お化け屋敷」に連れて行った。これは「箕面まつり」のイベントであり、出演者はプロではないのだが、ベトナム人には大受け。「これだけ怖がってくれるとやり甲斐がある」と出演者から感謝されたそうである。

「お客の立場」に立って考える「ホスピタリティ」が日本企業の国際的な競争優位の特徴であるとすれば、「お役の立場」に立って考えた「お化け屋敷」が人気の出ないはずがない。

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2014年8月19日 (火)

「お化け屋敷」はベトナムでも人気がでる?

日本にあって外国にないビジネス。それが外国でヒットする可能性を感じれば、それは大きなビジネスチャンスとなる。

日本の「お化け屋敷」はどうか。すでに中国では日本の「パクリ」があるほどに普及しているようだが、ベトナムでは寡聞である。

イオンを始め大きなショッピングモールの集客イベントとして「お化け屋敷」はどうか? ちょっと思いついたアイデアである。

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2014年8月18日 (月)

ベトナムに関する質疑応答(6-4)

質問 同じ共産主義国なのにベトナムと中国の日本に対する対応が違うのはなぜですか?

回答4:ベトナムは日本と同じ「儒教」から影響を受けた国であり、高齢者や先生を大切にするという基本的な考え方は共通しています。ただし日本で儒教的な考えは消滅しつつあるかもしれませんが・・・。

さらにベトナムは日本と同じで大部分の国民が「大乗仏教」であり、クリスマスツリーを飾って、お正月にお寺参りをする。占いも好きです。こういった寛容性(言い方を変えれば、「いい加減さ」)も日本人に似ています。また日本人と同様に協調性や調和を重視する側面もあります。

「付和雷同」「皆で渡れば怖くない」「熱しやすく冷めやすい」「のど元過ぎれば熱さ忘れる」という発想や行動は、日本でもベトナムでも共通部分があります。これらは、ベトナム人の感性・感覚が日本人に似ていることを意味し、それが親近感をもたらし、親日的になる要因ということです。

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2014年8月17日 (日)

夜の滝道を歩く:箕面の滝

大阪府箕面市の「箕面の滝」にイルミネーションが付いているというので、愛犬を連れて片道約2キロを歩いた。ライトアップは午後10時までとなっている。20140813_200749aひんやりとした空気が快適で汗ばむことはない。また、数年前から設置された川床は宴会中であった。20140813_204135a雨の後で水量は多い。霧のような飛沫がさらに涼味を増感させてくれる。夜間の箕面滝は、ちょっとした運動と避暑にお勧めである。

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2014年8月16日 (土)

旧約聖書 創世記 第9章6

人の血を流すものは、人に血を流される。神が自分のかたちに人を造られたゆえに。

前者は、暴力や戦争についての戒めと解釈できる。より敷衍すれば、加害者は被害者にもなりうるという意味であろう。最近の日本の世相を見ていると、こんな言葉を発したくなる。

ただし後者の意味が私には不明である。「神が・・・人を」造るとは、科学的に言えば、この「神」とは自然の摂理のようなことを意味するのであろうか。これが宗教の神秘性なのだろうが、どうも「もどかしさ」を感じさせる。

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2014年8月15日 (金)

ベトナムに関する質疑応答(6-3)

質問:ベトナムと中国は同じ共産主義国ですが、どうしてベトナムは親日的なのですか。

回答3:共産主義・社会主義を標榜する両国の建国の父と呼ばれる人物は、ベトナムではホー・チ・ミン氏、中国では毛沢東氏と考えて良いでしょう。

ベトナムでは「ホーチミン思想」、中国では「毛沢東思想」が、それぞれ固有の政治姿勢や方針を表現しているとみなされます。また、両人物の個人的な人格・個性も、その後の国のあり方に影響するでしょう。

ホーチミン氏は、権力者にありがちな女性問題についても潔癖であり、またフランス留学の経験をもった欧米民主主義の伝統を理解する人物であったと私は考えています。フランスの弁護士資格を取得しています。

当然のことながら彼は政治家として「民族の独立」を主張するのですが、その当時、それを支援する国は社会主義国のソ連や中国しかなったのです。

ホーおじさん」という呼称は、親しみを込めて今日もベトナムの人々の中で継承されています。こういったホーチミン氏の思想や人柄が今日のベトナムの政治や社会に少しでも反映されているように思います。ここが、ベトナムと中国の異なる要点の一つと指摘できるでしょう。

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2014年8月14日 (木)

岡山を訪問

この時期、ほとんど毎年ベトナム方面に出張中であるが、今年は日本にいる。理由は、日本での仕事が残っているからである。

岡山に日帰り出張した。新大阪から岡山まで新幹線「のぞみ」を使えば1時間弱。そこでベトナム人留学生に会ったり、岡山国際交流センターを訪問したりした。

そこで偶然であるが、岡山シティミュージアムで開催中の「いわさきちひろ展」に立ち寄る機会があった。

岡山駅から徒歩数分という距離の美術館は、電車の待ち時間に立ち寄れるし、さらに、その内容も充実していた。

私は犬の絵を探していたが、それはお土産で買うことはできなかった。すっかし愛犬家となっている自分を改めて確認した。

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2014年8月13日 (水)

ベトナムに関する質疑応答(6-2)

ベトナムと中国は、同じ共産主義国であるにもかかわらず、日本に対する対応が異なっているのは何故ですか。

回答2 日本との関係についてベトナムと中国では歴史的な事情が異なっています。

日本軍のインドシナ半島(仏印)進駐は1941年。1944年に北部・北中部で大飢餓(「200万人餓死」)がありました。この当時、日本ではベトナムの米(=越南米)の配給があって、久々に白いコメを食べたという映画のシーンを見たことがあります。そのベトナムでは日本軍の方針で、コメの栽培から軍事物資であるジュートの栽培に強制転換させたために餓死者が出たのです。

そのほか日本軍による住民の被害は記録に残されていますが、日本のベトナム駐留は4年程度ということになります。

これに対して日本の中国駐留は、1894年の日清戦争から始まり、満州国建国や抗日運動・抗日戦争を経て1945年の終戦まで50年の歴史をもっています。

中国の進駐・駐留に対するベトナム人の抵抗を考えれば、抗日運動が発生しても不思議ではありませんが、その時間的余裕がなかったと推理されます。

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2014年8月12日 (火)

「全国学力テスト」で学力は低下する

これはテレビでお馴染みの尾木直樹(法政大学教授)の記事からの引用である。「学力低下の新の原因は「ゆとり教育」ではない」『エコノミスト』2010年6月15日、46ー49頁。

ここで尾木氏は、学力を2つに区分している。

まず、全国学力テストで「測定」される学力は、知識の量や紙上で問題を解くテクニックとスピードを競う旧来からの「認知主義的学力」である。これについて、次のような説明がなされている。
① テスト競争によって身につく力
② 暗記と訓練主義的な受験学力
③ 出題された問題に対して瞬時の対応能力や解答力
④ 発展途上国型、つまり「東アジア型学力と呼ばれ60年代に必要とされた学力
⑤ 今さらこれに磨きをかけてもわが国の歴史や今後の経済の発展にとってはほとんど何の力にもならない。

この「学力向上」が「ゆとり教育」からの脱却ということは、時代錯誤と尾木氏は指摘している。

もちろん基礎学力は不可欠であるが、成熟した市民社会、先進国日本に求められる学力とは、尾木氏によれば、次のような内容である。

21世紀の国際社会が求める「発想力」「批判的思考力」「論理力」「表現力」「コミュニケーション力」などを核として”洞察力”。

私見では、これらは経済産業省も指摘する「社会人基礎力」にも含まれる内容である。さらに「発想力」「批判的思考力」は、今日の企業経営に必要とされる「創造力」「イノベーション=革新性」の基礎となる。

これらの学力は、当然、大学を含む高等教育でも追求されるべきものであり、各大学での工夫が求められる。それが可能となるためには大学教育の高い自由度が前提となる。大学教育までが政府によって画一化されると、日本の将来はどうなるのか。

少子高齢化の時代、少子に対する教育が今後の日本の動向を左右することは間違いない。

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2014年8月11日 (月)

ベトナムに関する質疑応答(6-1)

質問:ベトナムも中国も「共産主義国」ですが、日本に対してベトナムは友好的で、必ずしも中国はそうでない。それはなぜですか?

回答:そもそも問題自体が不適当です。「共産主義国」が資本主義国の日本に敵対するという前提に立った質問になっていますが、その前提は固定観念や先入観です。少なくともベトナムや中国はWTO加盟国であり、世界経済の中で日本や米国と同じ立場です。

中国では「拝金主義」が蔓延していると言いますが、それこそ資本主義の基本原則ではないでしょうか。このように考えると、「○○主義」ではベトナムと中国の相違は説明できません。

それでは、その理由は何でしょうか。いくつかの仮説が考えられます。簡単に唯一の正解がありません。ただし、テレビ愛知の『激論コロシアム』に出演して中国人の発言者から聞いた初めての見解がありました。それを最初に紹介します。

1.20年か30年前の中国人は、日本人を尊敬していたし、日本に感謝していた。しかし経済が発展し、中国人に自信や余裕が出てくると、日本人や日本に対して批判が出る。同様にベトナムも、今は日本と友好的であるが、経済発展すれば、ベトナムやベトナム人も日本に反感を持つようになる。

この主張の是非は、今後のベトナム人の思想や行動に依存します。経済的な余裕が出てくると、人間は傲慢になったり、不遜になったりすることがあります。普通は自省または自制をして、成熟した社会に向かうのだと思います。果たして今後のベトナムはどうか。それと当時に日本はどうか。そして現在の中国は?さまざまな現象や意見があり、単純に回答できないのが現状です。

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2014年8月10日 (日)

中国はアセアン全体を敵にする気か?

ASEAN外相声明案が判明

2014年8月10日(日)6時10分配信 共同通信

 【ネピドー共同】10日に採択される東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議の共同声明案が判明した。南シナ海問題について「依然として深刻な懸念が残っている」と表明。一方、当初案にあった尖閣諸島をめぐり日中両国が対立する東シナ海情勢に関する部分は丸ごと削除された。

 南シナ海問題では中国に強いメッセージを示す必要があるとの判断だ。同時に、ASEANが直接関係しない東シナ海問題では批判を避け中国を過度に刺激しないよう配慮したとみられる。

 中国はベトナムと領有権を争っている西沙(英語名パラセル)諸島付近に設置していた石油掘削施設を7月に撤収した。

・・・・・以上は、インターネット情報を引用した・・・・・

昨日のテレビ愛知の番組「激論コロッセウム」では、次のような意味の発言があった。ベトナムと中国は同じ社会主義国・一党独裁の国であり、兄弟のような関係である。だからベトナムと中国は本格的な戦争にはならない。

このように中国が言う場合、中国が兄、ベトナムが弟という「上から目線」であることは間違いない。しかしベトナムは「独自の道」を歩み始めようとしていると思われる。アセアン共同体のメンバーであり、さらに米国主導のTPP加盟交渉にも参加している。

多大の犠牲を払ってフランスや米国の支配から独立したベトナムが、中国の支配を甘受するはずがない。故ホーチミン主席の名言「自由と独立ほど尊いものはない」。これが、現在のベトナム人の若者の意識の中にも刷り込まれている。だからこそベトナムでは愛国心が強い。

冒頭の引用の内容は、中国に対する明確なメッセージを秘めている。「ベトナムを敵にすることは、アセアン全部を敵にすることである。」

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2014年8月 9日 (土)

ベトナムに関する質疑応答(5)

質問 日本の集団自衛権容認の閣議決定は、南シナ海の領有権問題とどのように関係していますか? 

回答 南シナ海は、日本の安全保障上、極めて重要な位置を占めています。したがって密接な関係があります。中東からの石油輸送、さらにベトナムを始めとする海上貿易の要所となっているからです。したがって南シナ海で紛争が激化すれば、日本の船舶輸送の重要な航路が封鎖されることにもなり、日本の国益を害することになるとも考えられます。以上、南シナ海の領有権問題は、日本にとって中国流に言えば、「核心的利害」をもっているとも解釈できます。

東京大学の古田元夫教授が次のように指摘しています。インドネシアの国際政治学者スクマ氏によれば、「中国はアメリカが南ベトナムから撤退する時期にパラセル(西沙:ホアンサ)諸島を占領し、ソ連が撤退する時期にスプラトリー(南沙:チュオンサ)諸島を攻撃した」。

事実、中国は1974年にパラセル諸島を占領、1988年にスプラトリー諸島をベトナム軍と戦って占領しました。この1988年は、ソ連が崩壊に向かう時期ですし、フィリピンから米軍が撤退しようとしている時期でもあります。

これらのことは中国が、アメリカや当時のソ連という大国との直接対立を回避しながら、小国であるベトナムを翻弄したとみなされます。その国際政治感覚は優れていると言わざるをえません。

この中国の行動論理に従えば、日本とアメリカの関係が悪化したり、在日米軍の力が弱体化した時、中国が日本に対する干渉や挑発を強化したり、、場合によっては軍事侵攻したりする可能性があります。日本は、そういった可能性を考慮して、集団的自衛権の行使を容認をしたと解釈できます。

しかし可能性が現実化することを抑制したり、後退させたりする方法は、集団的自衛権の行使容認だけではないことも明白です。中国と日本の友好関係を深化させることは、可能性の現実化を遠ざけることになるでしょう。また中国とベアメリカの友好関係の醸成・促進も日本の安全保障にとって好ましいことです。これこそが「積極的な平和主義」でしょう。

さらに集団的自衛権の行使容認をしなくても、現状で平和維持は可能であるという論理もありうるでしょう。

独立国である日本にとって、軍事同盟や米軍基地の存在が解消されるべきであることは明白です。それに反対する人の論拠は、それが日本の安全保障にとって不可欠という理由です。私は、この反対意見を理解します。しかし、その状態が永遠に継続するという前提や先入観をもつことに反対です。それは思考停止にほかならないからです。

たとえば国際的な軍縮が中国を含めて実現されれば、日本の米軍基地の縮小も検討課題になるでしょう。このためには中国とアメリカの友好関係が前提になります。このような世界史的な将来動向の中で、ベトナムもしくはアセアン共同体と中国の領土問題も解決策が見つけられると思います。

ベトナムと中国の問題は、日本の問題でもあることを認識し、それについて積極的な議論が求められます。

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2014年8月 8日 (金)

学生のレポートが裁判の証拠になる

テレビドラマのDVD『白い巨塔』(韓国版)を見ていると、病院で実習する学生が書いたレポート「病院実習日記」が有力な物的証拠になって、主人公の「誤診」(=注意義務の怠慢)が有罪になった。

同じ『白い巨塔』でも、日本のドラマの田宮二郎主演では、外国研究論文を輪読・検討する「抄読会」の記録、唐沢寿明主演では看護師が記載する「看護記録」が証拠となっている。

日本の場合、学生のレポートが裁判の証拠になる可能性はあるのだろうか?

そういった疑問より以前に、レポートを長期に保存する教員がいるのかが疑問である。通常、その学期の成績評価が終わり、学生からの成績に関する問い合わせ期間が終わると、レポートや試験の解答用紙はシュレッダーにかける。またはレポートを学生に返却することが一般的である。

この点で韓国版『白い巨塔』は不自然に思われる。ただし学生の優秀なレポートを保存しておくことは皆無ではない。私にも、そういった経験はある。後輩学生の「見本」にするためである。

なお、最近の学生を見ていると、こういった裁判の証拠能力のあるレポートを書ける学生がいるのかどうか疑問に思うことがある。「コピペ」(注:もちろん引用の出所を明示しているのだが)に慣れた学生が、冒頭の「実習日記」のような現場での「生の情報」の要点をレポートするには訓練が必要であろう。

読書レポートが一般的な課題として多いが、現場報告レポートを書かせることも学生にとっては有益な訓練になる。

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2014年8月 7日 (木)

ベトナムに関する質疑応答(4)

質問 南シナ海(ベトナムでは東海)での中国とベトナムとの領有権争いで、なぜ中国はあの時期に強硬な行動に出たのでしょうか。

回答 特に「あの時期」ではなく、南シナ海の管轄海域のベトナムと中国の紛争の歴史の一連の具体的行動の一環であると思われます。したがって現在、石油採掘施設は海南島方面に移動されて、両国の緊張は和らいで、問題が一時的に解決したように見えますが、今後も中国からの同様の挑発や紛争が継続すると考えられます。

ただし以下は私の想像ですが、5月10日~12日にミャンマーでアセアン外相会議・首脳会議が開催されており、その直前の挑発行動によって、その会議でアセアン諸国がどう対応するか中国が探りを入れたという見方ができるかもしれません。

そもそも2015年末の結成を目標にした「アセアン共同体」は、アジアにおける中国やインドの経済的な台頭に対するアセアン諸国の対抗策でした。この共同体に対して中国は必ずしも歓迎しているわけではないと思います。そこで共同体の成立前年、そのメンバーである「生意気」なベトナムを挑発したという解釈もできるでしょう。

さらに日本の尖閣諸島の国有化を意識して、中国の領土に関する「核心的利害」を保持する決意を内外に示す一貫した行動ともみなされます。もちろん中国の国内問題から目をそらせるための対外行動と一般に考えられるでしょう。

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2014年8月 6日 (水)

テレビ愛知「激論!コロシアム:これでいいのか?ニッポン」に出演

来る8月9日(土)午後7時30分~8時54分、ゴールデンタイムで放映予定の表題のテレビ番組に出演を依頼された。メインキャスターは、石原良純さん、堀潤さん、春香クリスティーンさん。参照 http://www.tv-aichi.co.jp/gekiron/

なぜ私が名古屋のテレビ番組に出演か?と私自身が不思議に思ったが、ベトナムと中国の領土紛争に関する私の見解が『エコノミスト』(7月8日号、毎日新聞社)で紹介されたことや、このブログの執筆が契機らしい。その概要は次のようである。 

次回予告!

8月9日(土)の「激論!コロシアム」は!

【ベトナムが危ない!? 日本人が知らない“親日国”の現実SP】

南シナ海で起きた中国船とベトナム漁船の衝突事件から3カ月。
世界中の批判を受けて、石油掘削施設を予定より早く撤収した中国だが、実は今も小競り合いが続き、平穏な海は戻っていなかった!

南シナ海は再び深刻な事態を迎えるのか?安倍政権による集団的自衛権行使容認はベトナム人も望んでいるのか?

一方、中国離れが進むベトナム経済は、日本企業にとって大きなチャンスに。番組は今年1月に進出した大手小売店に密着。そこから見えた日本の強み、信頼を勝ち取る方程式とは?

共産主義でありながら、アジアで最も親日的なベトナム。私たちは何を知り、どんな関係を築くことが国益になるのか?

スタジオには日・中・越の論客が集結。日本人が知らない“親日国”の現実に迫る!

【ゲスト】
井上和彦(軍事ジャーナリスト)
富坂聰(中国に詳しいジャーナリスト)
グエン・ベト・ハー(ベトナムビジネスコンサルタント) 
上田義朗(流通科学大学教授)
韓暁清(日中新聞社社長)
周来友(中国人ジャーナリスト)

【VTR出演】
香川孝三(大阪女学院大学教授、人身売買問題に詳しい)
グエン・ドク(“べトちゃんドクちゃん”で知られる双子の弟)

お見逃しなく!

この番組のタイトル「激論」から連想して、「朝までテレビ」のように私がベトナム側の立場から、中国を「撃破」しなければならないのかと思っていた。しかしプロデューサーによれば、唯一の大学教授として客観的なコメントを期待されているらしい。もっとも過激に脱線してもらってもよいということも言われた。

大阪生まれの人間として、何か余計なことを言いそうな予感がする。また学生に対して演技で「真剣に怒る」ことにも慣れているので、果たして何が起こるのか?この番組、「斯う、ご期待」であるが、地元の関西では視聴できないことが幸か不幸か。

なお、VTR出演の香川先生は、前神戸大学教授でベトナム大使館の公使をされていた。ハノイと日本で何度かお目にかかった。私の先輩という意味で、私の出番ではないように思われるのだが、今となっては与えられた機会に最善と尽くすしかない。この番組については、また事後報告したい。

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2014年8月 5日 (火)

脚本・演出・俳優の玉井敬友さんの講演を聞く

過激な舞台公演で日本中を熱狂させた脚本・演出・俳優の玉井敬友さんの講演を聞く機会が8月2日(土)に神戸であった。

昭和19年のお生まれであるから、今年で70歳になられる。笑顔を交えた表情からは往年の過激さは感じられないのだが、そのお話は青年のように熱かった。私が印象に残ったことは次の3点である。

1.「今に見てろ・・・こんちくしょう」という精神もしくは気力が、仕事に対する大きなエネルギー源(=インセンティブ)になる。

2.借金取りには「馬耳東風」で対応する。

3.関西人は「笑い」が基本だが、東京では新しいものに注目してくれる。田舎者の集まりの東京で仕事は楽だが、関西での演劇の仕事は厳しい。

玉井さんは、次回の公演として「出帆――金子みすゞ、その生涯」の脚本と演出を予定されている。現在、取材調査をされているそうである。ご健康とご活躍を祈念したいと思う。

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2014年8月 4日 (月)

今年も「輪投げ」屋のオヤジです

少し前になるが、7月25日(土)と26日(日)に私の地元で「箕面まつり」が開催された。箕面船場ライオンズクラブは、恒例の「輪投げ屋」を出展した。Cimg7114輪投げの輪が3つで200円。「ハズレなし」で必ず「花火セット」をもらえる。これは絶対に「お得」である。例年、そのことを知っていて、確かめたわけではないが、小学生や中学生の常連がいるように思う。Cimg7116このテント裏では「休憩」ということでビールが飲めるようになっている。ビールがあれば、私にとって世の中は幸福である。元気いっぱい、怖いものはない・・・。午後2時30分のテント設営から午後8時まで働いた。

私は顧客の「呼び込み」は得意と自負しているが、そういう大学教授は珍しいのではないか。だから人生は楽しい。


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2014年8月 3日 (日)

新潟の国際映像メディア専門学校

ベトナムを6月にご案内した大森一樹監督は、大阪芸術大学の映像学科教授であり、8月2日(土)放送のKBS京都テレビ番組「てっぺんとったるで!」では、その講義の様子が紹介されていた。

この様子を見て、先日に訪問した新潟の「国際映像メディア専門学校」を想起した。Cimg7162同校には、本校のほかに写真上のような「実習棟」があり、カメラ機器の操作などが勉強できる。そのほかに新潟では、国際映画祭が開催されたり、映画作品のイベントが頻繁に開催されたりしている。新潟は美味しい料理のほかに「文化都市」としても存在感をアピールしている。

冒頭の大森監督は、8月9日(土)にも続けて同番組に出演予定である。日本の文化や伝統を世界に発信する。「クールジャパン」の土台を支持・拡大するためには、若い人材が不可欠である。その教育現場を新潟で訪問して、そのことを実感できた。



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2014年8月 2日 (土)

KBS京都テレビの新番組:てっぺんとったるで

もっと早くに紹介すればよかったと後悔している。

8月2日午後10時から30分間の新しい「トーク番組」が始まる。KBS京都放送の「てっぺんとったるで」という挑戦的・刺激的なタイトルである。

番組の趣旨としては、「さまざまな分野で「てっぺん」(引用者注:頂上)を目指しているエネルギッシュなゲストの方をお迎えします」とある。司会は、大阪市前市長の平松邦夫氏である。

この初回は、「ゴジラの巨匠・大森一樹の意外な素顔」というテーマである。

大森監督が監督したゴジラの話はもとより、現在準備中、松坂慶子主演の日本ベトナム合作映画の話題も出るかもしれない。斯う、ご期待である。

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2014年8月 1日 (金)

新潟訪問(2・完)

新潟日航ホテルの32階からの眺望は素晴らしい。小学校の教科書に出てくる信濃川や日本海を臨むことができる。Cimg7188帰阪の途中の航空機からは、富士山を見ることができた。また、名古屋の上空からはドーム球場。そして大阪上空からは、アベノハルカス、大阪城、梅田周辺の高層ビルとなる。Cimg7208この富士山の姿は、福島県を訪問した10年ほど前以来である。さすがに世界遺産、日本の誇りである。日本の観光地としての魅力は世界的であると確信した。Cimg7216アベノハルカスは、以前にも紹介したが、大阪の天王寺・阿倍野の「メインツリー」のような役割を果たしている。周辺に広がる大阪の多様な雰囲気は世界に通用する。Cimg7229写真上の梅田周辺を上空から見ると、大阪が大都市であると認識できる。久しぶりの国内線の空の旅。十分に楽しんだ。

最後に、映画製作でお世話になる新潟の皆さんに深く感謝を申しあげたい。





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