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2014年7月 1日 (火)

「アセアン市民」の意識醸成:集団的自衛権行使の閣議決定に関連して

来年に発足する「ASEAN(アセアン)共同体」の中で「アセアン市民」や「アセアン1つの家族」の意識が、特に若者の中で広がっている。

参考:Severino, Rodolfo C. and the others eds., Southeast Asia in a new Era: Ten Countries, One Region in ASEAN, ISEAS, 2010, p.246.

これは、「アセアン共同体」が国家間の単なる政治・経済問題ではなく、それを構成・支持する各国の人々の間の連帯感が醸成されていることを意味する。換言すれば、「アセアン共同体」の形成が「かけ声」ではなく、「本物」であることを示している。

日本の中で、こういった他国との連帯感を表明する言葉が明示化されていないように思われる。たとえば「東アジア市民」や「漢字文化人」という共通意識が、日本のみならず中国や韓国の人々の中で広がれば、それが紛争の抑制や解決に貢献することは間違いない。

軍事的な実力行使の前に「外交交渉」があるが、それと同時に、またそれ以上に民間レベルの交流と連帯感の促進と醸成が、軍事行動の抑止力になる。一般の人々の目線で国家間の相互理解が広範に深化する状況において戦争は一般に発生しないであろう。

「集団的自衛権」行使の閣議決定は、このような連帯感の醸成に水を差すことになる。米国との関係を強化することは、それ以外の国との関係を一般に疎遠にするからだ。

なお、漢字文化圏にベトナムも含まれるのではないか。韓国と同様にベトナムも言語の表記は漢字ではないが、その語源の多数は漢字に由来している。

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