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2014年7月16日 (水)

ラオスの国会議員:面白い話題(7)

ラオスの「民主主義」を考えるとき、国民が直接意見を国会に伝えることができる「ホットライン」の設置を指摘しなければならない(以下の説明は56頁)。

ホットラインは、「国会会期中に限り専用電話回線が設けられ、国民は国会に対して自由に意見を言えるようになった」。「翌年には私書箱、ファクス、E-mailアドレスが追加され、意見伝達手段が多様化した」。

「2000年代に入り経済・社会問題に対する関心だけでなく、国会審議を中継することで国会への関心も高まり、国民が国会を彼らの「手段」と認識するほど意識が高まったことがその背景にある」。

これらの国民の意見は、事務局でまとめて国会で紹介され、さらに各議員に意見のリストが配布され、その問題解決のための関係各機関の対応が各議員によってフォローアップされるようになっている。

日本において国民の個々の要望は、議員や議員秘書を通じて国会に反映されるのであるが、ラオスでは国会に直接届けられる。私見では、人口700万人弱のラオスであるから可能な制度であるかもしれないが、日本でも地方自治体であれば、実現が可能であろう。選挙の投票率が低いと言われる地方自治体であれば、この制度の導入は検討の価値がある。

この「ホットライン」の内容は次のようである(表2,63頁)。

政府幹部の贅沢について、政務官の汚職について、ゴミ収集問題について、カジノ建設の適切性について、公務員の汚職問題について、土地収用にかかる補償額の低さについて、洪水被害対策について、トウモロコシ栽培農家への支援拡充について、国会と同様のホットラインを政府機関にも設置するべきという提案について、政治家の資産公開について、公務員給与の引き上げについて・・・・・。

カジノ建設や洪水被害対策など、日本でも同様の問題意識がラオスに存在している。また、公務員の汚職問題が国民から何度も提起されていることも注目される。汚職問題が、けっして社会的なタブーではなく、国民からの監視があるとみなされる。

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