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2014年7月29日 (火)

私の出題問題「経営学入門」から

大学では期末試験が始まっている。私の出題した「経営学入門」の問題の1つを紹介する。

マークシート方式の問題作成には手間がかかるが、採点は瞬時に終わる。逆に記述式の問題作成は簡単であるが、その採点には時間がかかる。私は、より客観的な評価という観点から以下のようなマークシート方式の問題にしている。

問題1.次の問題( 140)の解答を①~⑤の中から選択し、正しくマークしなさい。

25)「自社の顧客は誰か」という問題について最も適当な内容は次のどれか。

 ①自動車販売店と同様に家電量販店でも飲み物のサービスをすれば確実に利益は増加する。

 ②銀座や六本木では12歳以下の子ども同伴の利用を断っているフランス料理店がある。

 ③吉野家は顧客を増やすために高級食材を使用した価格帯のメニューを増やすべきだ。

 ④多様な顧客を受け入れることがビジネス成功のための最優先の課題である。

 ⑤日本人の顧客は階層化しているので百貨店での「安売り」は厳禁である。

以上の問題について解説するが、正解は②である。高級フランス料理店が期待する顧客は、まず「高いワイン」を注文することである。それに対応して店では紙ではなく布のナプキンを用意する。子どもが騒ぐなら、高級料理店の雰囲気は台無しである。

①は、家電量販店にとって効果がないと思われる。何百万円の自動車の買物客と多くても数10万円のテレビの買物客を同列に扱うことはできない。しかし結婚で家電新製品を買いそろえるという場合、ゆったりとした別室での接客が量販店にあっても不思議ではない。

③について「土用の鰻」が吉野家やすき家で食べられるが、1000円を少し超える料金である。それ以上となると、グループ内で別店舗を新設するべきであろう。

④も妥当なように思われるが、自社・自店の顧客を明確化するためには不適当である。多様な顧客のニーズに中途半端に対応せざるをえない。⑤も妥当なようだが、実は日本人顧客は「階層化」していない。講義では、ベンツやBMWに乗ってダイソーで買い物したり、安売り店の先着100名に行列を作ったりする顧客は日本独自の現象だと学生には説明している。

問題は80問。毎年、少しずつ問題を変更する。

 

 

 

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