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2014年7月14日 (月)

ラオスの国会議員:面白い話題(5)

「2003年の改正憲法では、国会は立法機関に加えて「諸民族人民の権利と利益の代表機関」(第52条)となった」(55頁)。

この憲法改正の背景には、「1999年10月に経済悪化を端に発する不満から、教師や学生を中心とするグループが民主化デモを行った」(55頁)ことがある。さらに「2000年からの数年間は断続的に爆弾事件が続いた」(同上)。

温和なラオスの人々に「民主化デモ」や「爆弾事件」は似合わないが、こういった事件がラオスの民主化の進展に貢献したことは間違いない。

以上、ラオスの国会が、すべての民族を代表し、その「権利と利益」を保護するのであれば、ラオスが民主主義国家であることを承認できる。

ただし国会議員の立候補は自由ではなく、党の推薦が必要となっている。ただし選挙は公正に実施されており、党の介入はないと指摘されている。したがって党の推薦候補者が実際に落選したこともあり、そこに一定の国民と議員の間にチャック機能もしくは緊張関係が存在している。

私がラオス滞在中の2001年に「爆弾事件」や観光客に対する強盗事件の話は聞いていたが、今回の山田氏の論文を読んで、その背景がようやく理解できた。

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