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2014年6月 5日 (木)

ベトナム・ハノイ訪問(7):中国依存から自立の好機

ベトナム政府、そして政権党であるベトナム共産党が、今回の対中国紛争についてどう考えているか。もちろん中国に対する批判・抗議は当然であるが、ここでは、その本意を私なりに探ってみる。

長期的に考えれば、両国が友好関係を維持していた時期も、ベトナムは常に中国に対して猜疑心をもっていた。もう15年ほど前、私の親しい古参の共産党員は「今は中国と関係が良いが、必ず将来に両国間に紛争が起こる」と述べていた。この意味では、南シナ海における中国の領土侵害があっても、ベトナムは想定の範囲内である。

中国に対する対抗・独自路線の一環としてベトナムはTPP加盟交渉に参加し、中国とは違った経済体制の改革を進めようとしていた。今回の紛争発生によって、この路線が加速されるであろう。ベトナムは、旧ソ連でも中国でも北朝鮮でもキューバでもないベトナム流の社会主義の道を歩む決意を固めたとみなされる。

一般に言って、経済的に過大に一国に依存することは回避しなければならない。経済的な支配・従属関係が生じるからである。たとえば日本と韓国の関係で言えば、韓国は長期・慢性的に対日本の貿易赤字であった。韓国製造業の原材料部品が日本からの輸入に依存していたからである。韓国の輸出が増加すれば、日本からの輸入が増加するという経済関係である。韓国人の対日感情として、日本に対する慢性的な貿易赤字は「屈辱的」という意見はあったが、他方、韓国全体として貿易黒字なら問題ないという韓国人エコノミストの意見もあった。韓国の中小企業(裾野産業)の育成政策など、その貿易赤字対策は中途半端であったように思われる。

ベトナム人の愛国心を尊重して、国連や国際法廷・国際会議で非軍事的に中国と闘い、経済的には中国の一国集中の依存体制を変革する。経済関係の中国集中から分散化・平準化へ。そのための経済的な非利益は長期的ではなく、国民も耐えうるものと予想される。このベトナム政府のシナリオは、多数の国民に支持されるであろう。

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