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2014年5月17日 (土)

南シナ海におけるベトナム中国の領土紛争(2):ベトナムからの情報

ベトナム人やベトナム在住日本人に対してベトナム中国の紛争の現状や考え方についてメールやスカイプで議論した。

(1)抗議運動やデモは鎮静化している。純粋な反中国運動ではなく、反政府的な不満分子や「不良」や「スパイ」が扇動している可能性もある。

(2)「中国人のホテル宿泊お断り」という対応は間違っている。政治と国民は別個に考えるべきである。人と人の繋がりをさらに太く広くすることが重要である。

(3)南部の反中暴動は収束している。ベトナム国民の心の中に、日本国民とも通じる中国の行き過ぎた非協調性(わがまま)に対する反感がある。

(4)ベトナムは、東南アジア最後の親日国といってもよく、地理的にはインドシナ半島の「入り口」となる。交易・軍事上の要衝となる国である。信頼できる国として日本がさらに太いパイプを構築するべきである。

(5)中国との軍事衝突になれば、ベトナムから脱出するベトナム人が出てくる場合がある。ベトナム人は愛国主義というが、ベトナム政府を信用していない国民もいる。

(6)ベトナムに伝わる中国側の論調は、「ベトナムは好戦的。ベトナムは戦争が好きな国だ」というものである。ベトナム人が最も戦争を嫌っているのに中国は正反対のことを宣伝する。

私見を付記すれば、ベトナム政府が最も懸念することは、反中国運動が反体制=反政府運動に転化することである。中国に対する「弱腰」(ベトナム国民に自重を求める)では批判を受けるであろうし、逆に「強気」(ベトナム国民に愛国心を訴える)であれば、経済的な損失が拡大する。この両者の微妙な舵取りがベトナム政府に求められている。

さらに提案であるが、南シナ海においてベトナムと同様に中国に対して領土問題を抱えているフィリピンとベトナムが、「アセアン経済共同体(AEC)」の「1つの市場、1つの生産基地」という理念に基づいて相互に連携する。より具体的には海洋資源の共同開発や、平和的な領土問題の解決に向けた議論を進める。それは中国の強権的・覇権的な姿勢を際立たせることになるであろう。ベトナムやフィリピンの外交戦略として効果的であると思われる。その結果、AECの発展に貢献することになる。

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コメント

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投稿: Pharmk528 | 2014年6月 3日 (火) 09時48分

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