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2014年5月31日 (土)

ハノイの平和な風景:フォーを食べる

昨日の続編。ハノイの私の定宿に近い馴染みのフォーの店を紹介する。P1040566写真上には、なぜか「歯磨きチューブ」がある。これは、お客のサービスのためではなく、お店と生活の区別が明確でない証拠でる。しかし、こんなことで驚いていたら、発展途上国ベトナムを訪問する価値がない。これこそが「面白い」のでる。P1040560お店の外観は写真上のようである。大きな鍋には、秘伝のスープが継承されている。ベトナムでは数年前から、歩道に座席を設置することが禁止された。歩行者の通行を阻害するという当然の理由である。しかし、それでもハノイでは写真上のような風景は普通に見かける。P1040562写真上の小父さんは、このフォーの店のオーナーである。彼が周辺に目を光らせて、歩道の椅子などの撤去に公安(=警察)がこないかどうか警戒している。もっとも、それほど緊迫感がないのは、公安との友好(=なれ合い)関係が形成されているのであろう。

こういった庶民感覚を私は好きだが、それは主観的な感覚である。それに対して、何て不衛生、何て曖昧、何て非効率・・・。これらの先進国・日本の人々からのコメント・批判も私は理解できる。この否定的な意見もベトナム人には容認・理解してほしい。それが、両国民の相互理解の進展に貢献するからだ。

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2014年5月30日 (金)

ささやかなベトナムの贅沢:フォーの食べ方

ベトナムに来て、フォー(米麺)の本場はハノイである。私の定宿の近くのフォーの店は3万ドン(約150円)。薄味のスープで関西人にピッタリ。これだけでもハノイ訪問の価値はある。

ここでの最大の贅沢は、薬味のライム(CHANH)を自由に使えることである。日本で食べるフォーにもライムやレモンが付いてくるが、その小片にはガッカリさせられる。これがベトナムでフォーを食べる醍醐味である。P1040567私流のフォーの食べ方は、まず、スープの左側の方にライムを搾る。右側にはニンニクをつけ込んだお酢を1さじ程。赤い刻み唐辛子は前方に乗せる。最初に手前の元の味のスープを飲んで、次に左側、そして右側のスープを味わう。これらの味の相違を楽しみながら、米麺や牛肉(または鶏肉)を食べるに従って、全体としてスープの味が次第に融和してくる。この微妙な味の変化が何とも言えぬ魅力である。

このようにベトナムのフォーの食ベ方は、かなり贅沢で奥深い。ただし周辺のベトナム人を見ていると、最初からスープに薬味を混ぜて食べ始める人も多い。本来、これが「正統」なフォーの食べ方なのかもしれない。以上、外国人(=日本人)の「独りよがり」の勝手な思い込みである。

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2014年5月29日 (木)

懐かしい風景:エースコック=ベトナム社

ホーチミン市のイオンモールの職員食堂から、タンビン工業団地にあるエースコック=ベトナムの本社工場が見える。私にとっては、この普通の風景が感慨深い。Cimg6299浪江前社長、梶原社長には何度もお目にかかったし、本社の村岡社長には、私のラジオ番組「上田義朗のベトナム元気」に出演もして頂いた。

イオンモール内でも、即席ラーメンは「エースコック」が人気商品だそうである。これはベトナム人向けの味。他方、写真のようにイオンのPB(プライベート=ブランド)も販売されているが、これは日本の味だと思う。Cimg5385このように商品選択の幅が広がることは、買い物の楽しみが増える。イオンモールに行けば、常に発見がある。この認識が定着すれば、イオンモールの人気は持続するであろう。

(注)もう20年以上も前になるが、ニューヨークの隣ニュージャージ州のスーパーマーケット「ヤオハン」を訪問したことがある。そこでは日本人向けだけではなく、韓国人向けの食材も品揃えしてあったことが印象に残っている。

現在のイオンモールは「日本色」を出して既存のロッテマートと「差別化」しており、上記の「ヤオハン」と事情が異なっている。しかし近い将来には韓国人・中国人・欧米人の顧客をも取り込む販売戦略も考えられる。いろいろな将来の展開が考えられる新興国での小売り業は、知的好奇心を大いに刺激してくれる。



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2014年5月28日 (水)

ダナン大学日本センターのタオさん活躍

ダナン大学日本センターで事務局を担当しているタオさんが、堺市の大和アカデミーで日本語学校の運営・管理を勉強するために来日している。

そのタオさんが、兵庫県立大学大学院のMBAコースの学生に向けて、ダナンの現状について5月26日に講義した。残念ながら私は出席できなかったが、このセミナーを主催した秋山教授から写真を頂戴した。また、出席の大学院生にとって新しい知見が多く、セミナーは好評だったそうである。Img_thao2タオさんは、ダナン大学で特別開講されたフランスの大学のMBAコースを修了し、マーケティングに関する修士号を取得している。この時は英語での講義と論文作成だったそうである。

今回の大学院生は、本年の夏休みに予定されているダナン大学でのインターンシップに参加予定である。昨年、私も現地でお手伝いした。その成功のために有益な準備ができたことが喜ばしい。

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2014年5月27日 (火)

中国は怖くない

中国は怖くない」。これはビンディン省のロック知事が昨年に言われた言葉である。ベトナムの自信は、国際法上の正当性やアセアン外相会議や首脳会議の声明が背景にある。

「中国とベトナムを含むアセアン諸国は、2002年に、東海(南シナ海)の領有権をめぐる紛争の平和的解決を目指し、関係諸国の敵対的行動の自制を求めた行動宣言に署名している。にもかかわらず近年、大国として台頭している中国が、一方的な自己主張を強めていることが、複雑な事態を招く一因になっている」(日本ベトナム友好協会、第60回全国総会の声明)。

以上は客観的な分析であり、国際的に説得力ある主張である。その後、ベトナム漁船が、中国船の衝突によって沈没し、その直後に石油採掘施設の工事の一部完成が報道された。まさに中国のやりたい放題である。

これに対してベトナムは自制的に忍耐強く対処している。現在までベトナムは、中国に対抗して軍備増強をするとか、戦時体制を準備するという声明を出してない。そうなれば、さらに中国の軍事行動を誘発するからである。

ベトナムは軍事的には中国よりも弱体であっても、けっして政治的・思想的には負けていない。フランスや米国に勝利したベトナムは、またカンボジア侵攻で国際的な非難を浴びたベトナムは、その経験を今回の紛争の対応にも生かしているとみなされる。

南シナ海の紛争のみならず、世界の紛争に対して平和的解決を積極的に模索する外交戦略が日本には求められていると思われる。しかし実際、日本は国内向けに戦争準備をしている。「中国は怖くない」というベトナムから日本が学ぶべきことがあるのではないか。

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2014年5月26日 (月)

ハノイの日本製品販売店

ハノイで日本製品を中心に扱う店舗が増えている。理由は簡単。値段が高くても日本製品は売れるからだ。

おそらく「ハンドキャリー」の商品が多いのだが、それは正規の輸入品ではないことを意味している。粉ミルク・紙おむつ、そのほか雑多な日本製品が並んでいる。Cimg5882TPP(環太平洋連携)協定にベトナムと日本が加盟すれば、こういった日本商品の売買がさらに活発になるのかどうか。その場合、ベトナム製品や中国製品はどうなるのか。

TPP加盟が及ぼすベトナム消費市場に対する影響・・・こういったテーマの立ち入った調査が求められる。

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2014年5月25日 (日)

オープンキャンパス:新しい新入生教育制度

5月24日(土)午前10時~午後2時、勤務先の流通科学大学では「オープンキャンパス」が開催された。それは、高校3年生の受験生に向けた大学説明会である。20140524_1模擬講義や入試相談、学部・学科相談など開催され、さらにビンゴゲームや学内ツアーなどの娯楽的なイベントもある。この日は200名を超える参加者があり、この時期にしては大成功であった。

その理由の一つは、新入生教育の新しいプログラムが来年度から導入されることである。入学してからの4ヶ月間は、通常の講義ではなく、「自己発見やキャリア開発」のための「演習」を中心に実施する。そのことを通して、その後の大学で何を勉強するかを自覚してもらうという趣旨である。20140524_130005_640x480大学生として「ただ何となく時間を過ごす」という人生にとって「貴重」な、しかし換言すれば「ムダ」な時間を初年時に解消するという効果が期待できる。大学として、これは画期的な教育プログラムであり、その実践には試行錯誤が伴うであろう。しかし新しいことを始める場合、それは当然である。

流通科学大学は1988年に開学し、その当時は「実学」を特徴としていた。今では当たり前になっている企業のインターンシップを日本で最初に始めた大学である。私は当時を体験した教員の一人であり、インターンシップを企業に理解してもらうために「社会科学系の大学では初めての試みですが、それは教育学部の教員実習や医学部のインターンと同じ意味があって・・・」と何社かを訪問して説明した経験がある。

日本における大学教育の新しい試みとして、来年度からの流通科学大学の初年次教育が注目されてよい。

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2014年5月24日 (土)

サッポロビール「赤星」を初めて飲んだ

居酒屋として老舗の「養老の滝」でサッポロビールの「赤星」という愛称の瓶ビールを飲んだ。20140524_2

最近のビールは熱処理しない「生ビール」が主流であるが、このビールはそうでなはない。日本の高度経済成長の時代に人気のビールだったそうである。

このビールの味、以上の解説を読んだ後であるが、なぜかラオスビールを思い出した。その最初の「食感」というか、飲んだ感覚がどこか似ている気がする。ラオスビールの原材料にはお米、この赤玉にはコーンスターチが含まれている。当然、両者の味は異なるのだが、なぜか発展途上国の懸命に働く人々が愛する味がする。

以上、私の幻覚のようなものであるが、新しく出逢った赤玉は、なかなか特徴的な味であることは間違いない。

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2014年5月23日 (金)

イオンモール・タンフーセラドンの魅力は何か?

今回は、5月に訪問したイオンモール=タンフーセラドン地区(ベトナム。ホーチミン市郊外)の店内での発見を紹介する。ラジオ番組「上田義朗のベトナム元気!」にご出演いただいた西峠社長にご案内して頂いた。
参照 http://www.mbs1179.com/genki/1396712088.shtml

ホーチミン市の中心部から遠い・・・というような顧客の不満を解消するために無料のシャトルバスの運行が始まった。私の定宿(Mac Thi Buoi)からタクシーで片道千円ほどかかっていたのだから、これは助かる。ただし、すでに韓国系のロッテマートも無料バス運行しているから、特に新しいサービスというわけではない。Cimg6256このイオンモールでは寿司が大人気なことは既報であるが、意外と自転車が売れている。イオンのPB(プライベート=ブランド)が中心の品揃えであるが、信頼できる品質の日本製で手頃な価格が評価されている。ベトナムでは「自転車ブーム」が始まっていると私も実感。健康志向、そして環境に配慮するベトナム人が増加している。Cimg4354日本のアニメ「ポケモン」がテレビ放映されるようになり、さっそくイオンモールはキャラクターの使用契約を結んだ。教育熱心で子どもにお金を掛けるベトナム人の消費を喚起するためには、重要な顧客として子どもに焦点を当てる。マーケティング戦略として正当である。Cimg6269 その一環として子ども向けの施設がイオンモール内に多数ある。日本にも進出している「キッザニア」を思わせるコーナーがあり、また「KUMON」学習塾もある。子どもを安心して預けて、その間に親は買い物を楽しむ。Cimg6272 他方、青年向けの集客施設として映画館やボーリング場、カラオケやゲームセンターが充実している。高齢者の顧客を重視する日本のイオンモールと対照的に、ベトナムのイオンモールは若年層がターゲットになっている。以上が、ベトナム最初のイオンモールの人気の一端であると思われる。

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2014年5月22日 (木)

バーリとミーンズを知っていますか!

私の専門科目は経営学、その中でも「企業論」である。その重要な論題として「企業の所有と支配」の問題がある。これは「誰が会社を支配しているか」という問題に換言できる。

現代の経済主体が会社であることを想起すれば、上記の問題の検討は、個別企業の性格を特徴づけるのみならず、総体としてその国の経済体制も特徴づけることになる。

本来、「所有と支配の一致」が当然であるが、株式会社において株式所有が分散すれば、「所有と支配の分離」によって「経営者支配」という状況が生まれる。ただし、これは米国企業を対象にした論理展開である。これに対して日本企業では「株式持ち合い」が広範に存在し、その所有と支配の現状を認するために日本独自の論理が求められる。その論争は・・・・・・。

このような知見を30年以上も前から学生に伝承してきた。しかし最近は、「所有と経営の分離」は教えても、「所有と支配の分離」は教えない傾向があるように思われる。

前者は、プロ野球のオーナー(=所有者)と球団の経営者は別人であることが一般的だという具体例を説明すれば、容易に理解できるが、後者には少し複雑な論理が必要である。これを知的に興味深く教える。教員の腕の見せ所なのだが、果たして反応はどうか。

なお最近は、上述の「企業支配」の問題は、利害関係者(ステークホルダー)をより広く視野に入れた「企業統治(=コーポレートガバナンス)」の問題として活発に議論されている。この意味で、企業統治論を理解するために、その前提として企業支配論を避けて通ることはできない。

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2014年5月21日 (水)

南シナ海におけるベトナム中国の領土紛争(4):全方位外交の不安定性

ベトナムの外交政策は「全方位外交」と特徴づけられる。たとえば韓国とも北朝鮮とも外交関係をもっている。このために北朝鮮の日本人拉致問題についても、ベトナムが交渉の場所になったり、仲介したりすることもある。米国の空母を迎え入れることもあるが、ロシアからの潜水艦の購入を決めている。もちろん中国とも最高首脳の交流はあるし、陸上国境の確定についても平和的な交渉を進めてきた。

いずれの国も軍事大国であり、それらとの紛争や対立を回避しながら独立性・自立性を保持して、経済成長を最優先にするためには等距離の外交がベトナムにとって有効であったと思われる。しかし今回のような中国との紛争発生の場合、ロシアや米国が「ラストリゾート(=頼みの綱)」になってくれるかどうか疑問である。

「全方位外交」は、企業と銀行の関係で言えば、「並行メインバンク」の体制に似ている。たとえば企業Aの主取引銀行(メインバンク)が銀行αとすれば、主取引銀行は企業Aの経営に口を出すが、経営危機の場合は「頼みの綱」になってくれる。

企業Aが、銀行αの「経営口出し」を鬱陶しく感じれば、いわゆる「並行メインバンク」として、銀行βや銀行γからも融資を銀行αと同額に受ける。取引や従業員の銀行口座も3銀行を同等に扱う。企業Aは、特定のメインバンクを持たない代わりに、自由な経営を展開できる。ただし銀行側から見れば、自行がメインバンクであるという自覚や「頼みの綱」としての責任感は希薄になる。

現在のベトナムにとって「頼みの綱」となる国はどこか? TPP加盟交渉中の米国であろうか。また日本がそうなのであろうか。私見では、軍事的な支援は期待できないが、2015年からの新生「アセアン経済共同体」とそれを支援する日本と思われる。ベトナムを類推させる企業Aの話に戻せば、経営危機の場合の「頼みの綱」を既存の銀行に求めずに、新たな外資系銀行からの融資や外国企業との業務提携に活路を見いだす。

ベトナムは経済的に中国に過重に依存し、慢性的な対中国の貿易赤字の解消が課題であった。ベトナムには、こういった問題を改善する強い決断の好機が到来したともみなされる。

なお、この紛争を機会に中国にベトナムが全面的に依存・従属するというシナリオもありうるが、それでは国民の反発は必至である。ありえない選択である。

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2014年5月20日 (火)

ダナンの「ジュリアナ」?

日本のバブル時代、東京で「ジュリアナ」という場所があり、若い女性がガンガン踊っていた。こういう話を聞いたことがあるし、映画化されたことも知っているが、私は現実を知らない。

ダナンに「ニュー=フードン」という若者向けのダンス・音楽の場所がある。5月の連休に訪問した。すでに本ブログでは、男性用のトイレを紹介したが、その時は時間が早くてお客は少数であった。今回は、夕食後の午後9時頃の訪問であった。写真のように場内は満員の盛況。Cimg6188 飲み物を注文して、騒々しい音楽が隣人との会話を妨げる。何人かの男女が踊り、多数の男性がお酒を飲みながら、それを眺める。Cimg6196 デュスクジョッキーの女性が全体を仕切る。照明の色は変化し、慣れるまで少し時間が必要である。こういった雰囲気を体験して早々に退散した。

ベトナム中国の領土紛争の今日、この「ニューフォンドン」はどうなっているのだろうか。国家としての緊張感を高める効果を考えれば、こういった娯楽施設は営業自粛かもしれない。若者の関心の現在の動向はどうなっているか。興味ある問題である。

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2014年5月19日 (月)

南シナ海におけるベトナム中国の領土紛争(3):ベトナム人の愛国心

中国政府が、中国人のベトナムからの引き揚げやベトナム訪問自粛を指示している。

このような人的交流の停止によって最初にベトナム観光業が打撃を受ける。また中国系工場の操業に悪影響を及ぼすであろう。ベトナム政府が中国との関係修復のために妥協すれば、石油採掘施設は既成事実となり、それを中国は宣伝する。

ベトナム政府が妥協しなければ、次は「経済制裁」という対応を中国政府は考えるのではないか。こういった中国との関係悪化に対して、ベトナム政府がどう対処するのか?

ベトナム政府は、愛国心に訴えて国民に忍耐と自制を求めながら、アセアン諸国や日本・欧米諸国に対して支援・協力を要請することになるであろう。その外交手腕が問われると同時に、ベトナム国民の愛国心が試される。さらに日本政府にとっても中国との領土紛争は「対岸の火事」ではなく、今後の対応が注目される。

ベトナムと中国の仲介役を日本が担うことも可能であるが、現在の日中関係では期待薄である。そなるとベトナムにとって日本は、軍事的には米国ほどに頼りにならず、外交的にも現在は無力ということになる。残された日本の役割は、経済的な支援ということであろうか。それでは一般の国民レベルで何ができるか? 当面、ベトナム観光に行く。大歓迎されるであろう。

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2014年5月18日 (日)

ハノイのサクラホテル:展望大浴場

本年4月に開業したハノイのサクラホテル。日本流ホテルに徹した新築ホテルである。Cimg6063窓から右方向が日本大使館やダエウーホテルである。日本人として長期滞在となれば、こういった浴場は何と言っても嬉しい。Cimg6057 もちろん各部屋もバス・トイレ付き。写真のような広い洗い場のある浴室は日本でも珍しい。またトイレには洗浄便座が付いている。ベトナムでは便器の隣に小さなシャワーが設置されていることが多いが、日本人は慣れていない。Cimg6055 部屋は1人で十分な広さである。ベランダが付いているのも広さを感じさせる。日本製の空気洗浄機まであって、この部屋ならくつろげる。部屋代もリーズナブル。納得感がある。スタッフは全員が日本語を話す。

サクラホテルは、あくまでも日本人の満足度の向上を追求している。「こんなホテルを待っていた」。ハノイで注目のホテルである。

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2014年5月17日 (土)

南シナ海におけるベトナム中国の領土紛争(2):ベトナムからの情報

ベトナム人やベトナム在住日本人に対してベトナム中国の紛争の現状や考え方についてメールやスカイプで議論した。

(1)抗議運動やデモは鎮静化している。純粋な反中国運動ではなく、反政府的な不満分子や「不良」や「スパイ」が扇動している可能性もある。

(2)「中国人のホテル宿泊お断り」という対応は間違っている。政治と国民は別個に考えるべきである。人と人の繋がりをさらに太く広くすることが重要である。

(3)南部の反中暴動は収束している。ベトナム国民の心の中に、日本国民とも通じる中国の行き過ぎた非協調性(わがまま)に対する反感がある。

(4)ベトナムは、東南アジア最後の親日国といってもよく、地理的にはインドシナ半島の「入り口」となる。交易・軍事上の要衝となる国である。信頼できる国として日本がさらに太いパイプを構築するべきである。

(5)中国との軍事衝突になれば、ベトナムから脱出するベトナム人が出てくる場合がある。ベトナム人は愛国主義というが、ベトナム政府を信用していない国民もいる。

(6)ベトナムに伝わる中国側の論調は、「ベトナムは好戦的。ベトナムは戦争が好きな国だ」というものである。ベトナム人が最も戦争を嫌っているのに中国は正反対のことを宣伝する。

私見を付記すれば、ベトナム政府が最も懸念することは、反中国運動が反体制=反政府運動に転化することである。中国に対する「弱腰」(ベトナム国民に自重を求める)では批判を受けるであろうし、逆に「強気」(ベトナム国民に愛国心を訴える)であれば、経済的な損失が拡大する。この両者の微妙な舵取りがベトナム政府に求められている。

さらに提案であるが、南シナ海においてベトナムと同様に中国に対して領土問題を抱えているフィリピンとベトナムが、「アセアン経済共同体(AEC)」の「1つの市場、1つの生産基地」という理念に基づいて相互に連携する。より具体的には海洋資源の共同開発や、平和的な領土問題の解決に向けた議論を進める。それは中国の強権的・覇権的な姿勢を際立たせることになるであろう。ベトナムやフィリピンの外交戦略として効果的であると思われる。その結果、AECの発展に貢献することになる。

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2014年5月16日 (金)

南シナ海におけるベトナム中国の領土紛争(1):日本に与える影響

南シナ海における中国の石油採掘施設の建設を契機にして、ベトナム国内で中国に対する抗議運動が高揚・激化している。報道によれば、死傷者が出ている。

中国の工場のみならず、おそらく同じ「漢字表記」という軽率な理由で、台湾・韓国そして日本の工場までも襲撃された。このようなベトナムと中国の対立が、日本そしてベトナムにどのような影響を及ぼすのであろうか。また、その対応をどう考えれば良いか。私見では、以下のような論点がありうる。

(1)ベトナムに中国から生産移転・分散させる日系企業
 
 
 

中国における人件費の高騰や「反日」政治情勢を懸念して、生産を中国から近隣のベトナムに移転する日系企業がある。当面の原材料は中国からベトナムに陸路・海路で運ぶ。この場合、中長期的に原材料供給が中断する可能性もある。さらに技術移転・技術指導のためにベトナムに来ている中国人の技術者や熟練工に対して、反発・反感をもつベトナム人従業員も出てくるであろう。

この結果、中国からベトナムという日系企業の生産移転の動向が、たとえば親中的なカンボジアに変化するかもしれない。他方、賢明な日系企業は「中国色」を隠してベトナム進出する必要があると思われる。

(2)日系の観光旅行会社にチャンス到来

ベトナム観光業は、中国人に依存している。ベトナム北部では格安の外国旅行として陸路でハーロン湾観光などに中国人が訪れていた。最近ではダナンに1日に数便の中国からの直行便が観光客を運んでいる。今後、中国人観光客は激減するであろうから、ベトナム観光業にとっては大きな損害が生じる。

この結果、やはり頼りになるのは日本人観光客という認識がベトナムに拡大する。日本に対する観光促進の施策が期待される。もちろん欧米人に対する観光促進も強化し、これらの対応で中国人観光客の減少を補完できるかどうかがベトナム観光業の課題である。なお韓国人観光客が、どのように今回の「ベトナム中国紛争」に反応するか。これにも注目である。いずれにせよ日系の観光旅行会社は、中国人観光客が減少してチャンス到来である。

(3)日系企業の懸念と期待

政治的にベトナムと中国は対立しているが、 ベトナムの最大の輸入相手国は中国である。 中国からの完成品・部品原材料・生産設備の輸入がなければ、当然、ベトナムの日系企業の中では操業が困難になる場合も出てくる。

日系企業に対する直接的な暴動は鎮静化するであろうが、中長期的に見て中国からの輸入品の提供がストップするという問題が日系企業に発生する懸念がある。

他方、これまで取引していた中国製品から日本製品にシフトを決意するベトナム企業の増加が期待される。日本製品は中国製品よりも品質が高いことをベトナム企業は理解していたが、当面の価格が高いのでベトナムで売れないと判断してきた。中長期的に高品質の日本製品が「お買い得」だと説得しても、短期的な観点から安価な中国製品をベトナム企業の多数が選択してきた。この判断が変化するかもしれない。

ベトナム人消費者が中国製品を忌避して、少々値段が高くても日本製品を購入するとなれば、日本企業には大きな商機が到来する。もちろん日本製品と言っても部分的に中国製部品などが使用されていることも多々あるが、あくまでも日本企業が生産した日本製品としてベトナムで販売すればよい。

(4)アセアン経済共同体(AEC)の進展:日本との関係深化

2015年から「アセアン経済共同体(AEC)」が発足する。AECによってアセアン諸国は「1つの市場、1つの生産基地」になる。それだからこそ在外のベトナム大使館や総領事館には、ベトナム国旗と併置されて「アセアン旗」が掲揚されている。中国は、このAECに関する認識が決定的に不足している。

アセアン10カ国は首脳会議や閣僚会議を合計すれば数百回、さらに小さな会議を含めれば、1000回を超えて実施していると私は推測している。単なるセレモニーで実行が伴わないという批判も多々あるが、その交流経験は少なくとも相互の信頼関係を醸成してきたとみなされる。

その発足の前年に今回の「ベトナム中国紛争」が発生した。中国が「中国とベトナム2国間の紛争」であると主張して、この紛争を矮小化しようとしても、客観的に見て「1つの市場、1つの生産基地」を標榜するAECに対する中国の挑戦とみなすことが妥当である。ましてや現在のアセアン事務局長はベトナム人である。

私見では、今回の石油採掘施設の建設は、中国の政治的な判断の失敗である。そのことでアセアン諸国の結束が強化され、AEC実現の促進を加速する。かつて報道されていたアセアン諸国に対する中国の「分断作戦」が水泡に帰したのではないか。このことは日本にとって、アセアン各国との関係深化の好機である。さらにAECに対する日本の支援の強化が期待される。

なお、ベトナムのTPP加盟に伴って、米国に対する繊維製品の輸出関税がベトナムは0%になる。これに対して中国は30%台と言われている。したがって中国企業が対米輸出を期待してベトナムに積極的に進出していた。これも中断することになるであろう。こういった機転の利く中国企業にとって今回の紛争は災難であろう。

強権的・非協調的な政治は、自国の国際的な経済関係に悪影響を与える。中国がそうであるが、日本も自省・自戒するべきことである。

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2014年5月15日 (木)

ラオスの犬はベトナムよりも幸せです

ラオスでも何度かワンちゃん(犬)に会った。暑いラオスでの生活は大変だと思うのだが、いずれも元気そうである。Cimg6548

さらに何と言っても、ベトナムのように犬料理はないから、少なくとも人間に食べられることはない。これだけでもラオスの犬は幸せである。Cimg6557
また、大型犬がラオスで飼われることも多い。それは個別住宅の防犯が目的である。ラオスの犬の生活は、少なくともベトナムよりは恵まれている。

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2014年5月14日 (水)

ラオス国立大学の友人たち

私は、JICA短期専門家として2001年9月から12月末の4ヶ月間ラオスのビエンチャンに滞在した。その時の交友は今でも続いている。Cimg6661_2写真は、ラオス国立大学経済経営学部の経営学科・マーケティング専門のトンバン先生(右側・・・念のために)である。現在、彼は博士候補。日本にも何度か来日し、拙宅にも来てもらった。奥さんはベトナム語に堪能。わずか10分程度の立ち話であったが、旧交を温めることができた。Cimg6660

写真右は、カンパティップ先生。通称はケックさん。流通科学大学大学院に国費で留学生し、現在は国際マーケティングを教えている。ケックさんとは「先生、もう3人子どもがいるんですよ・・・」という会話から始まった。ご主人は日本で働いているラオス人。彼女の日本留学は、申請期限のギリギリで私もハラハラした記憶がある。

ラオスにおける高等教育の拠点として、ラオス国立大学の役割はますます重要である。教員の皆さんの奮闘に期待したいし、それに幾ばくかの協力を今後も続けたいと思う。

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2014年5月13日 (火)

ラオスのコーヒー

日本語で「濃いコーヒー」と言えば、ラオス人女性は顔を赤らめると教えてもらったことがある。それをラオス語に訳せば、ちょっと男性でも恥ずかしい。Cimg6403この話題は、ここで中止するが、ご関心の読者は独自に調べてほしい。さて、ベトナムに並んでラオスはコーヒーの産地である。特に南部のパクセー周辺が中心である。そしてラオス在住のベトナム人が主に栽培に従事している。

個人的な好みで言えば、私はベトナムのコーヒーよりもラオスのコーヒーが好きである。写真上のように日本と同じ感覚で飲めるからである。

なお、私はコーヒーに砂糖もミルクも入れないことにしている。少しばかりのダイエットに対するこだわりである。

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2014年5月12日 (月)

ラオ=プラザ=ホテルのVIP写真

今回の黄金週間中にラオスを2年ぶりに訪問した。2001年9月からに4ヶ月間、JICA短期専門家として宿泊したラオ=プラザ=ホテル(通称:ラオプラ)は、やはり私の定宿である。

その2階の廊下には、同ホテルを訪問したVIPの写真が掲示してある。以下では、それらの写真を紹介する。 VIPの宿泊では警備が重要である。その観点からラオプラはビエンチャン市内では最も安心であると評価されている。 Cimg6406 皇太子殿下、2012年6月29日~7月1日にラオス公式訪問。注:皇太子殿下はベトナムにも訪問されている。日本の皇族が「社会主義国」ベトナムやラオスを訪問されることそれ自体が、それらの国々と日本との親密な関係の表明であるとみなされる。Cimg6405 秋篠宮殿下、2010年3月23日~25日にラオス訪問。私の記憶によれば当時、ラオスに私は滞在していた。ラオス北部の世界遺産ルアンパバーンご訪問の予定が、濃霧のために航空機が運休し、同ホテルに殿下父子は足止めを余儀なくされていた。Cimg6412安陪首相のラオス公式訪問は、昨年2013年11月17日。午前9時に到着し、同ホテルで昼食会があり、その日の午後3時に次の訪問地に向かわれたそうである。ラオス滞在時間は約7時間。まさに駆け足のラオス訪問である。

オバマ米国大統領の日本訪問では、国賓の待遇であったが、滞在日数が短いとか、大統領夫人が同行していないなどの批判があった。この観点から、安陪首相の「7時間訪問」は、日本がラオスを余り重視していないと批判することも可能であろう。

しかし短時間であってもラオスを訪問したことは、訪問しないことよりも十分に両国の友好親善の促進に役立っている。安陪首相の精力的なアジア歴訪と評価できる。

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2014年5月11日 (日)

BSジャパンの番組「アジアンタイムズ」に出演

私にとってテレビ出演は、上記の番組(BSジャパン、5月11日(日)午後11時~11時30分放映「アジアンタイムズ」)が最初である。

相手方の小島慶子さんは、西オーストラリアのパースに在住。私もパースには、兵庫県主催「大学洋上セミナー」で一度訪問したことがある。これらの話は番組収録中である。要するに、小島さんとの事前の打ち合わせはまったくなかった。

さらに私の言いたいことの10分の1ほどしか放送されなかった。こういう不満=反省はあるにせよ、それらは無関係に自分自身を客観的に見直すことができた。これは有意義である。

1.清潔感が必要。
2.肥満と猫背の改善。
3.スタイルの自省・・・番組ではメークさんにはお世話になったけれども。
4.大学教授としての威厳と貫禄?の演出が必要。

これらは私の反省・自省であるが、現在の社会的な風潮では「自虐思想」に含まれる。それを否定するとすれば、それなりの理屈は成立する。しかしそれは、「開き直り」「無反省・無自覚」「鈍感」「恥知らず」「自己愛=ナルシスト=自分に対する甘え」「自己保身」「主観的=非客観的=非科学的=非論理的」というような批判を伴う。

私は、上記の4点の反省=自省=自虐を率直に克服したい。

ただし4番目は、かなり難しい。関西人として「威厳と貫禄」には違和感がある。やはり「笑いと皮肉」が面白い。これは個性の問題であり、人間として一般に許容されるのではないか。

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2014年5月10日 (土)

大学1年生の合宿:ハチ高原

兵庫県のスキー場として有名な「ハチ高原」で、大学主催の基礎ゼミ生(1年生)の合宿が5月10日~11日の1泊2日で開催された。Cimg6744この合宿の目的は、オリエンテーションや専門研修ではなく、友達を作ることである。また自己分析の契機とすることも狙いである。この事業は専門のリクレーション団体に依頼しているが、そのノウハウは貴重であると思われた。Cimg6875高原の爽やかな空気の中での活動は、気分を晴れやかにしてくれる。友達としての関係が深まり、今後のゼミでの発言が円滑になる。これが最大の成果である。

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2014年5月 9日 (金)

ダナンの「お土産」定番化:フィーバのチョコレート

2013年9月、ダナン日本商工会の会合で紹介されたPHEVAのチョコレート。その後、本ブログでも何度か紹介してきた。今回、ハノイで代理店を通して販売しないかどうかを相談するために店舗を訪問した。。Cimg6239結局、ホーチミン市やハノイで直営店の販売を計画しているということであった。Cimg6246_2前回の訪問に比べて多様なボックスが用意され、チョコレートは18種類まで増えていた。以前のお勧めだった「黒胡椒のチョコレート」に加えて「白胡椒」も加わった。Cimg6240どのチョコレートをどのボックスに詰め合わせるか。商品の選択紙の増加は、買い物の楽しみを増加させる。価格は12個で8万ドン(約400円)。ベトナムにおいて高くもなく、安くもなくという絶妙の価格設定である。Cimg6248_2 写真上の店長フォンさんの前にはカカオの実が置いてあり、チョコレートの説明を丁寧にしてくれる。生産工場は、お店の隣にある。

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2014年5月 8日 (木)

多国籍料理:農産物の自由化

ビールの「おつまみ」は健康を考えて野菜系で・・・ということで以下の写真のお総菜を日本のファミリーマートで購入した。Cimg5614_4この原材料の原産国を見れば、まさに多国籍である。インドネシア、タイ、日本、カナダ、アメリカ、中国と記載されている。このような多国籍料理を我々は日常的に食している。これは私にとって印象的であった。TPP(環太平洋連携)協定の締結に対する反対意見として、「日本の食糧を守れ」という主張がある。しかし実際には、すでの日本の食糧は多国籍化している。Cimg5616TPPについて重要な懸念材料は、日本にとって農業問題よりも制度問題であると思われる。TPP加盟によって制度的な「米国化」が進展する。

同じTPP加盟交渉国であるベトナムは、この「米国化」によって中国経済の発展に追いつこうとしていると思われるが、ベトナムにとって失うものは多くない。そもそも制度それ自体が未整備である。他方、成熟国家である日本の失うものは大きい。今更のように日本が「米国化」する必要があるのか? こういった問題がさらに検討される時間的な余裕があってよい。

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2014年5月 7日 (水)

南シナ海でベトナムと中国が衝突

5月7日、南シナ海においてベトナムと中国の船舶の「衝突」事件が発生した。いわゆる領土紛争である。

ベトナム側は映像を公開して国際世論に訴えている。中国側は反論するのだが、映像は正直である。ただし、その映像までも偽造しているという中国の反論もありうるが、それは世界の「大国」が主張することではないであろう。

少なくともベトナムは、軍事的な紛争を絶対に望んでいない。何の利益もないからである。そして何よりも、甚大な被害を生み出したベトナム戦争(=ベトナムでは「アメリカ戦争」と呼ぶ)の教訓が生かされているからである。

軍事的な国家間の紛争は、言い換えれば「大量の殺し合い」である。人類の歴史の中で克服されるべき課題である。そのために人類は知恵を蓄積してきた。国家・国益の観点ではなく、「人類の存続」という観点を持つことができれば、その解決は可能であると思われる。

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2014年5月 6日 (火)

ダナンのノボテル・ホテル

ダナンでは、ダナン大学と提携しているノボテルホテルに宿泊した。昨年に開業した4星の都市型ホテルである。ダナンと言えば、海岸のリゾートホテルという先入観があるが、このノボテルホテルの27階からの眺望も魅力的である。Cimg6131_2足元にハン川が流れ、遠くには五行山、そして長く続く海岸線にリゾートホテルが建ち並ぶ。最上31階はホテル所有者のペントハウスになっているそうだが、ぜひ一般にも開放した展望レストランにしてほしい。ダナンの新名所になる。Cimg6130 これが夜になると、キラキラと輝く宝石になる。もちろんダナンが東京や香港・ニューヨーク等と同じと言っているのではない。それぞれの個性が輝くという意味である。Cimg6165 ダナンでは毎年8月、世界花火大会が開催されるのだが、ここからの光景は最高であろう。ダナンは観光都市として着実に魅力を増していることを実感した。

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2014年5月 5日 (月)

ダナンのソーセージ

ダナンで日本の技術指導で生産されたソーセージを食べた。原材料は地元の豚肉である。Cimg6180_3このほかにハムの生産もしている。「ソーセージは長い方が美味しいように見える」「生ハムがあればよい・・・」などと勝手なことを言いながら、 お酒が進んだ。

地元の原材料を加工して国内販売し、さらに輸出もできる。途上国の経済発展のひとつの定石である。

このソーセージやハムが、ダナンの「名物」そして「定番のお土産」になることを期待したい。

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2014年5月 4日 (日)

亀田製菓「ICHI」の由来と成功要因

亀田製菓のベトナム新製品「ICHI:イチ」を紹介したが、その後に亀田製菓ベトナムの大塩さんからメールを頂戴した。

ICHI」の名前の由来は、想像通り(・・・当たり前!)「座頭市」の「イチさん」ではない。正式の由来は次のようである。

日本の亀田製菓に「揚げ一番」という商品があり、それを模して「ICHI」。合弁相手のベトナム企業の主力商品である「ONE ONE」の日本語が「ICHI」。両社がお互いに米菓売り上げ「イチ番:ナンバーワン」であることを祈念しての「ICHI」。こういう名前の由来だそうである。

亀田製菓はベトナム操業以来順調に成功しているのだが、その背景には次の要因があると私は推理している。あくまでも、思いつくままの私見である。

1.前回の進出・撤退の経験からベトナム人についての理解が深まった。今回の生産管理では、前回のベトナム経験者の皆さんが来られている。ベトナム人に受け入れられる味を念入りに追求されている。私見では将来的に、北部と中部・南部で味付けを変えてもよい。日本でも関東と関西で味付けが違う商品がある。

2.合弁相手が前回は国営企業、今回は民間企業である。ベトナムの政治体制は変化していないが、民間企業の若手経営者が前回よりも育ってきている。政治と経済の分離が始まりつつある。

前回は、次の連想が妥当した経営環境の要因であった。ベトナム⇒社会主義国⇒国営企業⇒市場経済の無知⇒官僚的・教条的⇒経営不振⇒撤退。それが今回は次のように変化した。ベトナム⇒アセアン経済共同体の新興国・WTO加盟国・TPP加盟交渉⇒市場開放における競争力の強化⇒WIN WIN関係の構築⇒成功したベトナム民間企業の発見⇒合弁相手の決定⇒順調な生産開始。

3.ベトナム国内市場において北部の生産に優位性がある。北部の流通・消費市場は南部に比べて保守的・閉鎖的である。したがって南部で生産した製品の北部への参入・進出は障害が伴う。これに対して最初から北部で生産すれば、北部の市場での販売は比較的容易である。そして次に南部の進出となるが、その流通・消費市場はより開放的・市場経済的である。

4.ただし、即席麺のエースコックは合弁相手を国営企業として南部で生産開始して今日の成功を達成した。その場合の経営環境要因は次のように連想できる。ベトナム⇒社会主義国⇒国営企業⇒全国的な既存の販売網を構築⇒南部は市場経済を経験済み⇒南部の国営企業を合弁相手に決定⇒全国的な代理店の展開⇒経営者間の信頼関係⇒合弁解消⇒日系100%企業に転換⇒ただしベトナム企業として経営姿勢を維持。

以上、後追い解釈の単純な論理展開であるが、ご意見を広く賜れば幸甚である。

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2014年5月 3日 (土)

簡単に儲けたいベトナム人:次は留学生・実習生ビジネスか?

「簡単に儲けたいベトナム人」の意味は、「ベトナム人は短期的な視野で利益を追求する傾向がある」という意味である。

これまでに何度も指摘したが、レンガ造り、不動産、株式、喫茶店・・・と儲かるビジネスが変遷し、それぞれが競争過剰やブーム(=バブル)終焉となり、その後に投資価値が暴落した。

こういった意味で、昨今の儲かるビジネスの一つは「日本留学」または「実習生派遣」のように思われる。日本留学を希望するベトナム人を紹介・斡旋するエージェント業や、日本に実習生を派遣する派遣会社である。

短期志向的な風潮がベトナムのビジネス界、そしてベトナム人の主流であるとすれば、ベトナム経済の将来は前途多難である。日本に留学するベトナム人は歓迎なのだが、これまでの日本経済の成長と大多数の日本人が経験した努力や苦悩を学んでほしいと思う。それを教訓にしてほしいと思う。

ベトナム人留学生や実習生にとって、以上のようなことは大学(または実習企業)・下宿先・アルバイト先の周辺から自然に学ぶことはできない。自らが問題意識をもってこそ、見えてくるものであろう。

このような教育や指導を徹底した日本語学校や留学派遣エージェント・派遣会社が注目されなければならない。単なる技術的・手続き的な斡旋の巧拙ではなく、その経営理念や教育内容が評価されてもよい。日本の留学生や実習生の入国管理の判断基準について、このような要素が加味されても悪くないと思われる。

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2014年5月 2日 (金)

文化庁平成26年度「国際共同製作映画支援事業」にベトナム採択

(一般社団法人)日本ベトナム経済交流センターが企画し、アルゴ=ピクチャーズ株式会社が製作を担当する「越後のBaちゃんベトナムへ行く」(原作:小松みゆき)が、文化庁の平成26年度「国際共同製作映画支援事業」に採択された。
参照 http://www.bunka.go.jp/ima/press_release/pdf/eiga_saitaku_140411.pdf

日本側の主演女優は松坂慶子監督は大森一樹。すでにベトナム航空の協賛が決定している。日本とベトナムの国交40周年に続く大きな企画として、本作の成功のために企画者として全力を投入したいと思う。

昨年は、テレビドラマ番組『ザ=パートナー』(http://www.tbs.co.jp/partner_tbs/)が日本ベトナムの合作で製作されたが、映画では、本作品が日本映画史上初である。映画は芸術作品として、後世に残るところがテレビ番組と異なっている。女優・松坂慶子の作品、監督・大森一樹の作品として映画の歴史に名前が刻まれる。Cimg1958昨年2014年11月にアルゴピクチャーズ社の岡田裕プロデューサー(右側)と、ベトナムのイベント企画・製作会社ドンドショー社のオアイン社長が、共同製作の契約書に調印した。ベトナム側の監督・製作・共同脚本は、アカデミー外国映画賞受賞『インドシナ』の製作にも関与した著名なタット=ビン氏である。

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2014年5月 1日 (木)

「国営企業の改革」の論点:日本経済新聞(4月26日)の記事

『日本経済新聞』(2014年4月26日)は、ベトナム上場企業の外国人所有枠を60%に引き上げることを報道している。さらに国営企業の改革が加速されると指摘し、ベトナム航空の株式公開では全日空が株式取得をする可能性があることも示唆されている。この措置に伴って再び株式市場が活性化することは確実である。

ハノイに向かう航空機の中で同記事を読んだ。ちょうど直前に「国営企業の改革」について本ブログで議論したばかりである。そこで私が注目する論点を指摘したい。

1.「国営企業の改革」の内容は何か。
企業の株式所有の観点から言えば、次のような手順が本来の民営化である。①株式会社化=株式公開、②政府所有株式の減少、③政府所有株式が少数化、④政府の影響が解消、⑤民営化の達成。

以上の⑤の段階に至って「民営化」が完成する。③の段階でも、政府以外の株主が分散化していたり、政府系会社であったりすれば、政府は十分に「元国営企業」に影響力を発揮できる。これは厳密に言えば、依然として「国営」であることを意味する。

2.「株式会社化」や「株式公開」が国営企業の「改革」を直ちに意味しない。
株式会社化すなわち株式公開することで、少なくとも税務内容の情報開示や会計監査が適正に実施され、国営企業の改革は前進する。しかし本来の目的である国営企業の経営効率化は、株式会社化によって促進される材料にはなるが、自然に達成されるわけではない。

即効的な改革として実績ある国内外の民間経営者を起用する。
国営企業の改革が急務であるとすれば、上記で説明した本来の民営化までの時間的な余裕はない。そこで経営効率化のために、国営企業のままで、つまり政府が株式の過半数を所有したままで、経営には、実績のある専門経営者を起用することを提案したい。それは民間企業出身でベトナム人でも外国人でもよい。所有は政府=国家、経営は民間専門経営者。これが、まさに「所有と経営の分離」である。

4.経営効率化のために経営者評価を明示化・徹底する。
「株式会社化」したので「国営企業の改革」が完了した。こういった考え方では、本来の目的である経営効率化が前進しない。より効果的な方法は、経営者の評価を明示化・徹底することである。これは、国営企業のままであっても可能である。株式会社化しているので、経営内容の開示は改善されている。それに伴って経営者の評価も容易になる。評価基準を明示化し、成果主義を経営者に導入することが適当であると思う。

以上のような論点を私は提起したい。なお、このような提案は、国営企業の改革に限らず、「所有と経営が一致」している企業すべてに妥当する。自分が会社を所有しているから、経営者である自分を甘やかす。零細企業や中小企業なら、このような「甘え」が過剰になると会社倒産を招くから抑止力が働く。しかし国営企業すなわち大企業であれば、経営者は自分に「甘く」なる。さらに経営者のみならず、従業員も「甘える」。この事態の改善こそが「国営企業の改革」の本質であると思われる。
 

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