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2014年5月 4日 (日)

亀田製菓「ICHI」の由来と成功要因

亀田製菓のベトナム新製品「ICHI:イチ」を紹介したが、その後に亀田製菓ベトナムの大塩さんからメールを頂戴した。

ICHI」の名前の由来は、想像通り(・・・当たり前!)「座頭市」の「イチさん」ではない。正式の由来は次のようである。

日本の亀田製菓に「揚げ一番」という商品があり、それを模して「ICHI」。合弁相手のベトナム企業の主力商品である「ONE ONE」の日本語が「ICHI」。両社がお互いに米菓売り上げ「イチ番:ナンバーワン」であることを祈念しての「ICHI」。こういう名前の由来だそうである。

亀田製菓はベトナム操業以来順調に成功しているのだが、その背景には次の要因があると私は推理している。あくまでも、思いつくままの私見である。

1.前回の進出・撤退の経験からベトナム人についての理解が深まった。今回の生産管理では、前回のベトナム経験者の皆さんが来られている。ベトナム人に受け入れられる味を念入りに追求されている。私見では将来的に、北部と中部・南部で味付けを変えてもよい。日本でも関東と関西で味付けが違う商品がある。

2.合弁相手が前回は国営企業、今回は民間企業である。ベトナムの政治体制は変化していないが、民間企業の若手経営者が前回よりも育ってきている。政治と経済の分離が始まりつつある。

前回は、次の連想が妥当した経営環境の要因であった。ベトナム⇒社会主義国⇒国営企業⇒市場経済の無知⇒官僚的・教条的⇒経営不振⇒撤退。それが今回は次のように変化した。ベトナム⇒アセアン経済共同体の新興国・WTO加盟国・TPP加盟交渉⇒市場開放における競争力の強化⇒WIN WIN関係の構築⇒成功したベトナム民間企業の発見⇒合弁相手の決定⇒順調な生産開始。

3.ベトナム国内市場において北部の生産に優位性がある。北部の流通・消費市場は南部に比べて保守的・閉鎖的である。したがって南部で生産した製品の北部への参入・進出は障害が伴う。これに対して最初から北部で生産すれば、北部の市場での販売は比較的容易である。そして次に南部の進出となるが、その流通・消費市場はより開放的・市場経済的である。

4.ただし、即席麺のエースコックは合弁相手を国営企業として南部で生産開始して今日の成功を達成した。その場合の経営環境要因は次のように連想できる。ベトナム⇒社会主義国⇒国営企業⇒全国的な既存の販売網を構築⇒南部は市場経済を経験済み⇒南部の国営企業を合弁相手に決定⇒全国的な代理店の展開⇒経営者間の信頼関係⇒合弁解消⇒日系100%企業に転換⇒ただしベトナム企業として経営姿勢を維持。

以上、後追い解釈の単純な論理展開であるが、ご意見を広く賜れば幸甚である。

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