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2014年4月13日 (日)

ベトナム航空のIPO(新規株式公開)は本年9月

ベトナム航空のIPO(株式新規公開)が、2014年9月に実施されると交通運輸省が発表した(『ベトナムニュース』2014年4月2日、第2417号)。2015年に株式会社化が終了するそうである。このような国営企業の株式会社化は政府の既定路線であり、米国を含むTPP(環太平洋経済連携)交渉に対応するという背景がある。

いよいよ「ナショナル=フラッグ」の株式市場の上場であるが、これまでのベトナムIPOの経験で言えば、IPO価格は割高になる傾向がある。その理由は個人投資家の過剰な期待であった。近年では日本やベトナムの証券会社や機関投資家が適正な株価を分析している。それらの情報は個人投資家にとって傾聴に値するであろう。さらに同社に関する留意点を指摘すれば、次の2点である。

第1に、既報の通り、ベトナム航空のCA(客室乗務員)などの犯罪が日本で発覚した。ベトナム航空は日本の警察に全面協力しているものの、自社の組織的な問題点を自覚・自省しているようには思われない。信頼を回復するために何らかの声明が会社として必要であると私は考えている。

第2に、ベトナム航空業界で競争が過熱していることである。ベトナム航空が寡占的な地位を維持できるかどうか? ベトナム航空は格安航空会社として子会社Jetstar Pacificを所有している。これに対して2011年に民間航空会社VietJet Airが運航を開始した。国内航空の座席数の市場シェアについては、ベトナム航空が63%、Jetstar Pacificが12%、VietJet Airが25%である。

ベトナム航空のミン社長(CEO)は次のように述べる。株式公開後の当初は65~75%の株式を政府が所有する予定。格安航空市場ではJetstar Pacificが競争し、ベトナム航空はフルサービスの事業に集中し、2020年までに所有航空機を現在の82機から150機に増やす予定である。

私見では、ベトナム航空が計画通り順調に成長するためには、格安航空会社よりも高い値段に相応した高い品質のサービス提供であろう。言い換えれば、人材育成である。CAが「荷物運び」に精を出している暇はない

(注)ベトナム航空業界については、INTERNATIONAL NEW TORK TIMES, APRIL 1, 2014 を参照。

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