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2014年3月27日 (木)

ベトナム航空CAの盗品ハンドキャリー事件(1)

ベトナム航空のCA(客室乗務員)が日本国内の盗品の「運び屋」をしていた・・・という報道が大きく取り上げられている。これに関連した私の知る事実を以下で述べる。

(1)いわゆる「運び屋」「ハンドキャリー」は、ベトナムに限らず一般に広く行われている。それ自体、犯罪ではない。10年以上も前になるが、知人の韓国人が述べていた。「韓国から化粧品を持ち込んで、ベトナムから雑貨を韓国に持って帰る。これで航空券代はタダになるくらいに儲かる」。最近では日本人が「和牛」をハンドキャリーで持ち込むところをホーチミンの空港で見た。税関に発見されていたが、ビニル袋に包まれた「血まみれの肉塊」は印象的であった。おそらくこの場合、いくらかの「通関料」を払うか、または没収であろう。通常は「検疫」があって当然である。これらは、ベトナム在住者に対する「お土産」の延長である。多数の「お土産」を「友人」に渡す。その「友人」が恐縮して、その代価を払ってくれることもある。これは犯罪ではない。

(2)ベトナム航空の国際線CAに就職するためには、ベトナム航空会社に対する「預け金」が必要である。これも20年近く前からの「うわさ」である。当時も現在もそうなのか確証はない。この理由は、外国に出国する機会のあるベトナム人が外国で「逃亡」しないようにするためである。このような「預け金」は、今日の実習生(=研修生)制度でも続いているようだ。また、私が利用していたホテルなどでも、この制度を導入していた。つまり、就職する時にお金を経営者が預かり、従業員の窃盗を防止する。もちろん実習生が無事にベトナムに帰国し、また従業員が退職する場合、この「預け金」は返却される。ところで、その間の利息はどうなるのか? 

(3)上記(2)に関係して、そういった「預け金」を払ったとしても、国際線CAは人気の仕事と言われていた。それは副業として「運び屋」の仕事ができるからである。これが正しいとすれば、国際線CAの「運び屋」の仕事は長い歴史と「伝統」がある。

(4)ベトナムで「日本商品販売店」が急増している。これは、今回の事件を報道するテレビでも放送されていた。この店では日本製の化粧品や粉ミルクが人気である。理由は簡単。韓国製や中国製に比べて「日本製は品質が良く信頼できる」からである。こういった店の仕入れ先が「運び屋」に依存していると指摘されている。私見では、これまで個人的なルートの販売だけであったが、一般国民の最近の所得向上を背景にして、店舗として開店しても販売できる状況になった。またベトナム人の日本観光客が急増していることも理由である。つまり多様な仕入れ先が確保できるようになった。正規ルートの輸入販売、さらに「運び屋」による販売、そして「盗品」の「運び屋」による販売。外観は同じ「日本商品販売店」であっても、その中味(=「ビジネス」モデル・・・盗品販売はビジネスとは言わないが・・・)は、これら3タイプがあると思われる。それぞれの価格が、それぞれのタイプを区別する基準になるのかもしれない。

「運び屋」が運ぶ荷物が日本の盗品であるとすれば、それは日本国内の犯罪である。ただし報道によれば、日本とベトナムを結ぶ国際的な窃盗犯罪グループの摘発という「枠組み」の捜査が行われているようである。そうなれば、日本とベトナムの大規模な犯罪組織の捜査に発展するであろう。

これも、日本とベトナムが「戦略的パートナー」だからこそ可能である。中国や北朝鮮と日本の間で、このような犯罪捜査は不可能ではないか? この事件によって日本の警察とベトナムの公安の協力と信頼関係が深まることも、今後の犯罪防止にとって有益ではないか? このようなプラス志向の評価もできる。次回は、ベトナム航空の会社経営について検討する。

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