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2014年3月14日 (金)

論文の参考文献と引用文献

STAP細胞の論文について疑惑が指摘されている。この中で参考文献の「コピペ=複写と貼り付け」が問題となっている。

しかし、この問題に限って言えば、「コピペ」があっても不思議でない。既存の著書・論文の参考文献を読むことから研究が始まる。自分の論文で実際に参考にしたのだから、既存の著書・論文と自分の論文の参考文献の重複や一致はありうる。

この重複部分を新たに自分で書くことは時間と手間のムダだから、コピペは容認されると思う。ただし論文テーマに関連する新しい著書や論文が発表されれば、既存論文の「コピペ」した参考文献の間に新しい著書や論文を挿入することになる。

新しい著書・論文が入手できるにもかかわらず、その記載が参考文献から欠落していれば、その論文は「勉強不足」という評価になる。原稿執筆のぎりぎりまで最新の著書や論文を入手・参考して、自分の論文を点検・検討することは研究者なら当然である。

このような参考文献に対して、論文の本文において「コピペ」したにもかかわらず、その部分の引用文献を明示しないことは剽窃(ひょうせつ)・盗用である。これが厳禁であることは、大学1年生から厳しく教育する論文やレポート作成の基本マナーである。

私は、この引用文献の明示の有無が、大学教育と高校教育の大きな相違であるとまで大学生に伝えている。

引用部分を明示するからこそ、それ以外の部分は、自分の言葉で書いた文章として強調されるからである。大学の卒業論文では、自分の言葉で自分の意見が少しでも言えなければならない。それが大学卒業の意義の一つであると考えられる。STAP論文の真偽問題について、今後の展開を注目したい。

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