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2013年9月12日 (木)

第5回ハノイ部品調達展示商談会を見学

2013年9月4日~6日にJETROが主催する第5回ハノイ部品調達展示商談会が、文化宮殿(Cultural Palace)の展示会場で開催された。この日は、ハノイは雨が降ったり、やんだりという状況であったが、多数の来展者であった。写真の左側が、入場のための登録所(無料)となっている。

JETROハノイの馬場次長によれば、毎年のように出店企業・来場者数は増加しているそうである。何事も継続すれば、それが次第に定着する。「今年は参加・出店できかったが、来年もあれば参加・出店してみよう」。このような心理は当然である。この意味で継続が重要である。P1070678_2
大阪府・東京都・埼玉県が展示ブースを出していたが、特に埼玉県は大きなスペースを占めていた。大阪府からは、(財)大阪産業振興機構が募集した企業9社が共同出店していた。やはり展示会で注目されるのは、体験型・実動(実際に動く)型の展示である。さらにサンプル配布はもっと良い。この点では、この展示会が「部品」会社(=裾野産業)を主体にしているので、全体として地味であることはしかたがない。それにしては大健闘というのが私の印象である。P1070689_2      (財)大阪産業振興機構のブースの皆さん

生産委託や直接投資でベトナムに対する関心が高まっているが、中国に比較して実際の生産コストはけっして安くない。人件費は中国の半分や3分の2程度であるが、原材料を輸入しているからである。また中国では大量生産に伴う「規模の経済」の利得を受けることができる。したがって原材料をベトナムで生産できてこそ、ベトナムの本当の魅力が発揮できる。この展示会のベトナム全体にとっての主要な意義は、まさにそれである。

たとえば製鋼高炉については、台湾プラスチックがハティン省キーアンで建設入札を完了している。2015年5月が稼働予定と言われている。この技術はチャイナスティールに依存しているが、台湾プラスティック自身は、本業にも関心を示している。また、すでに石油精製は中部ズンクワットで始まっているし、先にブログで紹介したビンディン省など複数の製油所の建設計画がある。

このような計画が具現化すれば、素材から原材料部品そして完成品にいたる「日本型生産構造」が完成する。直感的に言えば、上記の台湾プラスティックの例に見られるように、2015年がその出発点になるように思われる。まさに同年が、「アセアン経済共同体」の発足年でもある。

また同時に、ベトナムがTPP加盟を果たすとなれば、その同時期に米国企業を含めた新しいベトナム経済の風景が展望できると思われる。

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