« ハノイの巨大ショッピングモールが開業(4) | トップページ | 明石海峡大橋を上空から臨む:オスプレイの影響? »

2013年9月 8日 (日)

ハノイの巨大ショッピングモールが開業(5・完)

ハノイのベトナム人の友人・知人が私を誘う場所は、今やロイヤルシティが定番のようになっている。「ロイヤルシティで食事でもしましょう」。

ハノイの名所でもあり、またベトナム人が外国人に「ドヤ顔」を見せることができる機会でもある。ここに来て「ベトナムは凄い」と言ってあげなければ、同行のベトナム人はやや落胆するであろう。
P1070559

スケートリンクでは、ロシア人のペアのスケーターがデモンストレーションをしていた。これにもベトナム人は大感激である。旧ソ連に留学したベトナム人が、それぞれ重要な地位に就いている。かつての留学時代の苦労を思い出すという「楽しみ」を味わうことができる。

P1070505

現地在住の日本人について言えば、「ただ人が多いだけで何も買い物していない」。「ファーストフードの店ばかりで、ちゃんと食事できる店がない」といった反応の人もいる。他方、この建設・運営主体であるビンコム企業グループの資産力に驚愕する人もいる。

私見では、これは非常に考えられた店舗構成である。子ども連れの娯楽施設や若者のデートスポットとして集客するというコンセプトであるから、その施設内のレストランは高級店よりもファーストフードがよい。
P1070481
こういったファーストフード店の中の日本企業が、私の知る限り、すでにホーチミン市に出店している「ビアードパパ」のシュークリーム店だけである。多数は韓国系の店である。「Kマート」という韓国系コンビニが出店しているが、それはないでしょう。

ここは本家コンビニの「ファミリーマート」や「ローソン」「7-11」が出店すべきところである。これだけの集約力がある場所での出店は「宣伝効果」は巨大である。ましてや主要な来客は次世代を担う子どもや若者である。これは残念なことである。

ベトナムのような発展途上国・新興国におけるビジネス展開では、前例にとらわれない臨機応変の創造的・独創的な戦略策定が必要である。日本企業は、途上国・新興国として韓国・台湾・中国・タイ・マレーシア・インドネシアを経て、ベトナムやラオス・カンボジア・ミャンマーにおけるビジネス経験を積んできたが、または現在進行中で経験を積んでいるが、そこからの貴重な教訓が蓄積されていないのではないか?

それは無理もない。個々の企業経営者や担当者が次々に世代交代していくからである。また蓄積されているように見えても、それは過去の成功体験や失敗体験でしかない。それでは、そこからの教訓またノウハウを継承する役割を誰が果たすのか? 私は、それが研究者であると思う。

私は「開発経営学」の体系的な構築を数年前から指摘し、その科学研究費の申請をしているが、なかなか採択されない。しかしビジネス現場は、こういった研究成果を求めているのではないか? 最後は、「手前味噌」になったが、こんなことを考えている。

「臨機応変の独創的・創造的な戦略策定が必要」という場合、それは通常の企業経営でも同様である。しかし特に発展途上国・新興国で必要とされる留意点や注目点は何か? その要点=ツボは何か? この問題に答える体系的な研究がしてみたい。私に10人ほどの優秀なスタッフがいて、3年ほどの時間があれば、可能かもしれないのだが・・・。 

|

« ハノイの巨大ショッピングモールが開業(4) | トップページ | 明石海峡大橋を上空から臨む:オスプレイの影響? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/7888/53185396

この記事へのトラックバック一覧です: ハノイの巨大ショッピングモールが開業(5・完):

« ハノイの巨大ショッピングモールが開業(4) | トップページ | 明石海峡大橋を上空から臨む:オスプレイの影響? »