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2013年9月30日 (月)

ダナンの美味しいチョコレート

ベトナムのお土産を何にするか? 通常は陶器や雑貨、木工や刺繍などの手工芸品、そしてカバンなどになる。しかし食べ物となると難問である。

ハノイとハイフォンの間にハイズオン省があり、その名産である「緑豆の干菓子」がある。私は個人的にお勧めだが、日本で大ヒットするような商品ではないと思う。

日本の税関の検疫があるので、マンゴーやパパイヤ、ランブータン、ドラゴンフルーツ、グリーン胡椒さらに雲南省からの松茸、また盆栽や蘭(ラン)などベトナム魅力ある果物・鉢植えや生花がお土産にできない。P1080044店名:フェヴァ。住所:10 Nguyen Thi Minh Khai、Da Nang

こういう時に、すでに本ブログで紹介したが、ダナンのチョコレートを発見した(上記はブランド名)。これは世界で通用すると確信できる。技術はフランス人、カカオや黒胡椒などの主な原材料はベトナム産であるが、バニラは輸入している。P1080048      ベトナム人店長は英語・フランス語に堪能

黒胡椒チョコレート、生姜チョコレートなどはベトナムらしい特徴を出している。すでにベトナム製のチョコレートは販売されているが、どうも味に深みや渋みが不足していた(カスカスのような食感)。それに対してダナンのチョコレートは、これまでにない濃い味、ダークな味。それは、まさにヨーロッパのテイスト。ウィスキーやワインなどお酒の「おつまみ」にも最適である。
P1080050       ベトナム産の原材料:カカオ


日本に一時帰国した時にお土産にしたが、いずれも好評であった。日本の感覚の値段(いくらだと思いますか?という質問の回答)の半額以下がベトナム価格。高品質の低価格。値頃感・お値打ち感は最高である。

このチョコレート、すでにダナンの5★ホテル・インターコンチネンタルでも特別のパッケージにして販売されている。日本での売り方を考えれば、必ずヒットするであろう。かつて私は、上記の「緑豆の干菓子」を某お菓子商社に持ち込んだが、まさに一笑に付された。このチョコレートで「倍返し」できればと思う。この「倍返し」・・・双方がWIN WINで恩に報いるという意味である。

また、外国の高度な技術とベトナムの原材料を組み合わせて、国内市場のみならず、世界市場に輸出することは、すべてのベトナム製造業に妥当する成長戦略である。このチョコレート、本気で応援したい。

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2013年9月29日 (日)

日本からベトナムに持ってきた日用品

ベトナムで安いホテル(1★)に長期滞在する。この時に必要なものとして、私は、一時帰国時の日本で以下の製品を買いそろえた。

(1)ティッシュペーパー:ベトナムでも売っているが値段が高い。品質も疑問。

(2)輪ゴム:その都度ホテルから貰えば良いが、自前で用意した。余れば持って帰る。

(3)ドアのすき間テープ:外部からの虫の侵入を防ぐために念のために必要。ベランダに通じる木製ドアはすき間が空いている。

(4)室内用の防虫芳香剤:日本の処分品が安く買えた。3ヶ月間有効。2つを追加した。

(5)タイル用の吸盤フック:シャワー室で洗濯物を乾かすためにハンガーを掛ける。Cimg0066

(6)高吸水の足マット:ホテルのタオルを使用するよりも快適で見栄えが良い。ベトナムよりも日本の方が値段が安い。

(7)当初から持参した日用品:薬用石鹸、布製品の消臭除菌剤(洗濯物に臭いが残ることがある)、電動歯ブラシの予備、虫メガネ(老眼用)、予備のメガネ。

Cimg0065

(8)重宝している事務機器:携帯用プリンター・スキャナー・コピー複合機(HP社製)、もちろん変圧器や各種充電器は必需品である。写真上のプリンターはベッドの上に置いてある。印刷排出紙の滑りをよくするためにカレンダー(上質紙)を手前に置いた。

以上のほかはベトナムで現地調達する。この意味で日本からの輪ゴム1箱の持参は失敗だった。

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2013年9月28日 (土)

閑散と感じるホーチミン市

ホーチミン市のドンコイ通りを歩いてみても、それほど観光客が多数という印象を受けない。

これまで私のベトナム訪問は大学の休暇期間である。その時は観光客が多いと感じたが、今回はさっぱりである。この時期、雨や台風の時期で観光シーズンではないのかもしれない。

また関西空港の某地方銀行で日本円を米ドルに両替したが、その時の担当者が「私もベトナムに行きましたが、もういいです・・・」と述べていた。何か不愉快なことがあったに違いない。

ベトナム観光促進とは言うものの、その魅力を向上させるために全国的な政府レベルの工夫と努力が不可欠である。スローガンだけでなく、具体的な対策が求められる。そのためにも、たとえば日本人向けの観光ガイドなどの資格制度が導入されても不思議でない。

世界の中で品質やサービスに最も「うるさい」日本人を満足させれば、ベトナムは世界一の観光地になるであろう。そのためには、やはり日本人による指導・協力体制が不可欠である。これらはベトナムの今後の課題と言えるであろう。他方、ベトナムにはベトナム独自のサービス精神がある。この意味で日本人向けのサービス向上の余地はある。

ベトナム航空の当然のような遅延。機内の座席のメンテナンスが不完全で、音楽が聴けないというような事態、またキャビンアテンダントがジュースをお客にこぼすというような不祥事。これらは私が目撃・体験したことだが、それだけでベトナムが嫌になることは間違いない。

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2013年9月27日 (金)

ベトナムに対する感情と論理

「好き」や「嫌い」という感情が強くなると、客観的な論理や合理性をもった判断を失う。よくある話しであるが、これが海外ビジネスでは要注意である。

ベトナムやラオスが好きなのだが、それとビジネスは別である。後者は論理が優先である。また、両者を統合できる道があるかもしれない。

こんなことを考えながら、実は9月19日~27日までの日本の一時帰国を終えて、28日にベトナムに帰る。

JR西日本の裁判、NHK「あまちゃん」最終回、そして「堺市長選挙」などが個人的に気になるところである。

最初のJR西日本の裁判は無罪判決。私は、論理的・合理的に考えて無罪と思っていたが、遺族には同情できる。「それでは、あなたの家族が事故に遭ったら?」という質問はよくあるが、その場合になってみないとわからないという答えである。しかし現在の答えとして、自らが判断する論理性・合理性を私は優先し、感情を抑制させると思う。

その後の案件2つ。その現場が見れないのは残念であるが、そういった感情も抑制しておこう。

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2013年9月26日 (木)

1人で考える貴重な時間

大学では一般に、サバティカルリーブや外国研修・国内研修という制度がある。簡単に言って、大学の講義がお休みになって、自分の研究に専念できる時間が与えられる制度である。有給であり、さらに研究費まで特別に支給される。

前回、私は1998年~99年にハノイの国民経済大学の経済発展研究所に在籍した。正直に言って、この時は無我夢中であった。

さて今回、中部のダナン大学に在籍しながら、ハノイやホーチミン市を訪問したり、さらに日本に一時帰国するという生活をしている。前回から15年が経過し、精神的な余裕はあるが、仕事は多重債務である。

こういった状況の中での今回の新しい体験は、1人で考える機会の貴重さの実感である。自分の部屋にいると、また近くのコーヒー店に座っていると、そしてダナンの川や海を眺めていると、自省する時間や新たなアイデアが生まれる。

これは、日本の日常生活では体験できないことである。まさに「充電」期間。有り難い時間を頂戴した流通科学大学に感謝したい。

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2013年9月25日 (水)

晴れやかな雨の風景

私の滞在ホテルの近くに高等学校がある。そこも1日2部制のようで、午前と午後の2回の授業がある。P1080072雨が降ると白いアオザイの制服の女子学生には困惑する。雨水でアオザイの透明度が増すからだ。以前にホーチミン市では、それを楽しみにして日本人が高校近くの喫茶店で雨を待ち受けているという少しばかりの「下ネタ」を聞いた。私には、これが初体験である。正直言って、変なイヤラシさは感じなかった。

男子学生が女子学生をバイクで家まで送るような微笑ましい様子や、多様な色彩のレインコートの自転車が雨の中を移動する風景は、なかなか絵になる。P1080073日本でもベトナムでも雨は嫌なものだが、日本の場合、自動車での通勤や移動が増えると、次第に傘が不要になってきた。しかし最近では、日本でも台風・竜巻・地震など絶対的な自然の猛威を再確認させられることが頻繁に発生している。

日本では気にもとめない雨であるが、ベトナムではそれを材料にいろいろ考えさせられる。自然と向き合う人間の小さな存在を再確認できる。やはりベトナムに来てよかった。 

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2013年9月24日 (火)

雨季のダナン:少し誤算でした

9月からダナン地方は雨季に入る。1日に1回は雨が降るし、場合によっては1日中降り続く。道が洪水のように冠水するので、雨に強いベトナム仕様のバイクが必要なことが理解できる。

私はハノイの季節感覚で考えていて、9月から12月はベトナムで最も快適な季節だと思っていたが、ダナンでは誤算だった。P1080070_2ダナン大学の国際交流部長のハイ先生から、「先生、ダナンが雨季だと承知の上で滞在されるのだと思っていましたよ」と言われると、自分の不明を恥じ入るしかない。

そこでハノイで6店舗を展開しているtatgolfというコルフ用品店で、大きな傘を買ってダナンに持っていくことにした。テーラーメイドなどブランド品ではないので、値段は最安値で40万ドン(約2千円)である。P1080075_2阪神タイガース的なデザインが、道路を歩いていても目立っていて事故防止にもなる。そもそもベトナムで傘をさす人は少数派である。この傘のお陰で、足元は靴から浸水することがあるが、上半身は無事である。

これからしばらく、ダナンやホイアンの観光では雨具が不可欠である。全身を覆うカッパはベトナムでも購入できるが、あまり傘は店頭で見かけないので日本からの持参を勧める。

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2013年9月23日 (月)

ベトナムは「英雄の国」です

先日のダナン大学の学生と日本人学生の交流会で、それぞれの国を紹介するというプレゼンテーションの時間があった。P1070963そこでベトナム人学生は、「ベトナムはヒーロー(英雄)の国」として、故・ホーチミン主席の肖像画を背景にして説明していた。おそらくボー=グエン=ザップ元将軍も英雄に含まれる。またベトナム祖国統一のために倒れた多数の犠牲者も英雄とみなされるであろう。

ベトナムに対して日本で「英雄」が存在した時代といえば、やはり明治維新の時代であろうか? 歴史に名前を残す人物が多々登場した。また太平洋戦争で亡くなった軍人を「英霊」ということがあるが、個人名で「英雄」を特定できないのではないか。たとえば海軍の山本五十六氏は国葬となったが、彼を「英雄」と呼んで良いのか議論のあるところであろう。

英雄が身近に存在するベトナムと、遠くなった日本。経済的に発展途上国のベトナムであるが、この英雄が人々を励ましていることは間違いない。われわれは誇るべき「英雄の国」の国民である。こういうベトナム人の誇り=矜持は、円滑な人間関係のために留意しなければならない要点のひとつである。    

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2013年9月22日 (日)

TPPに関するベトナムの諸意見

少し古くなるが、Viet Nam News(2013年8月22日)の第1面は、サイゴン経済タイムズとベトナム商工会議所(VCCI)WTOセンターが共催したホーチミン市のセミナーにおいて、ベトナム企業はTPP(環太平洋連携)交渉にもっと関心をもたなければならないと結論づけた。

ホーチミン市DPI(計画投資局)前副局長のLuong VAN Ly氏は、次のように指摘している。

1.TPPは極めて競争的なグローバル化の過程であるにもかかわらず、それに対する経営戦略や経営計画をベトナム企業は十分に準備していない。

2.TPPが発効すれば、ベトナム企業は準備不足のために操業停止を含む高い買い物をさせられることになるであろう。

3.ベトナム商工会議所など関連機関だけでなく政府は、ベトナム企業が新しい状況で存続・競争できる最善の機会を提供するために、重要な特定分野に接近できるようにしたり、特定の情報を適時開示することが求められる。

ベトナム皮革履物協会(Lefaso)副会長のDiep Thanh Kiet氏の発言の要点は、次の通りである。

1.上記のLy氏の指摘に同意する。利益と障害の双方に焦点を当ててTPP交渉ラウンドに注目することが重要である。

2.課題のひとつは、外国人投資家がTPP加盟のベトナムを利用して、生産工場を建設したり、ほかのTPP加盟国に輸出したりすることである。

3.ベトナムの衣料縫製分野は、「ヤーン=フォワード」原則に従わなければならない。織物・染色・仕上げ・縫製などの衣料生産の全行程を自国で行わなければならない。このことは、ベトナム縫製分野が生地を大量に輸入しているために大きな問題となる。
(筆者注)「ヤーン=フォワード」:使用する糸や布地の製造、祭壇や縫製まで協定の加盟国内で行った衣料品だけを関税撤廃の太守とする、一種の原産地規則だ。主に中国産の糸や布地を使って製造するベトナムの衣料品を、TPPから実質的に排除できる。http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=21002

4.ベトナム2012年における衣料縫製の輸出額の58%がTPP加盟国向けであり、172億ドルに達している。これに対応する皮革履物分野は41%、87億ドルである。

何人かのエコノミストによれば、ベトナムを始めとする加盟国すべてに対して、より透明性のある取引環境と法的枠組みをTPPは提供する。しかし国内市場の開放によって、ベトナム企業は巨大な競争圧力を受けることが懸念される。TPPが要求する制度上の実施能力のみならず法的制度・人材開発は、ベトナムが直面する重要課題である。

その議論の中でPham Chi Lan女史は次のように述べた。

1.ベトナムは、品質・取引基準・制度改革に対するTPPの要求を満たすために重労働を課せられている。

2.ベトナムは、多数の国々と競争できるようにより付加価値の高い製品やサービスを創造しなければならない。そのために自国の優位性を確認し、その開発に集中しなければならない。たとえばベトナムは、農業生産を他の経済2部門である工業とサービス業に連結させるべきである。

3.ベトナムの懸念は、観光分野などの熟練労働者の不足に直面することである。TPPが締結されると、そういった人々は外国に移住して働くことができるからである。

(付記)上記のPham Chi Lan女史は、元ベトナム商工会議所副会頭であり、英語・フランス語に堪能なベトナムで最有力のエコノミストである。1994年からの日本企業の「第1次投資ブーム」で彼女の名前は有名であった。彼女は、来る10月10日にホーチミン市の日航ホテルで開催されるセミナーで講演する予定である。同時に私も講演する。ホーチミン市のコンサル会社ベトニャット社が主催し、日本ベトナム経済交流センターが後援している。時間があれば、TPPについて彼女と話してみたいと思う。

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2013年9月21日 (土)

掃除して汚れる部屋:ベトナムの不思議

ダナンの私の部屋は快適である。ベッドの正面の壁にはサムソン製の薄い液晶テレビがあり、残念ながらNHK衛星放送のプレミアムは見られないが、HBOなど映画やCNNなどは普通に楽しめる。P1080033また、使用しないベッドの上に資料を分類していて、一目で全体を鳥瞰できる。この使い勝手が良い。また、床がタイル張りになっていて裸足には気持ちよい。トイレットペーパーを利用して自分で拭き掃除している。本来の私は清潔好きなのだ。バルコニーに出るドアがあって、その明るさも適当である。窓のある部屋は暑く、明るすぎるように思われた。P1080034ところがルームキーパーの2人が、タオルやシーツを交換してくれて、床をモップで掃除してくれるのだが、その後に髪の毛が落ちたりする。「汚いモップで掃除するな!!」と思いながらも「ありがとう」と言いながら、少しばかりのチップをあげてしまう。ゴミはほうきで掃いてくれるのだが、掃除機はないの?

掃除して部屋が汚れる・・・何ともベトナムらしい。文句を言っても始まらないので、今度からBIG Cロッテマートのスーパーで新しいモップを買って、部屋に置いておくことにしよう。「このモップで掃除してネ♡」とお願いするのが最も効果的な対処方法だと思う。しかし、おそらく次は「汚い水のバケツに入れるな!!」と言わなければならないのかも・・・。

これはベトナムのホテルの1★の事情である。値段に従ってホテルの設備やサービスが異なるのは当然である。念のために断っておく。P1070947

なお先日、ロッテマートに行ってビールを1箱(24カン)買ったが、ハイネッケンで38万ドン弱(約1,900円)。市内の酒屋と値段は同じであった。スーパーは値段が安くなければ、やはり存在価値はない。「大量仕入れ⇒低価格⇒大量販売」の好循環にまでは至っていないのが現状であろう。今のビールを早く飲み終えて、次はBIG Cの価格を調べてみよう。さらにダナンにはドイツのメトロもあるので、ここにも買い物に出かけよう。同店は会員制の卸売り専門店であるが、数年前はパスポートがあれば入店できた。果たして今はどうか?

(注)ロッテの会員カードを作れば、3%引きになるようである。パスポートとベトナムの住所と電話番号があれば作成できる。早速、申請用紙をもらった。なお、このロッテマート、市内の中心部からの自動車の進入経路が難しい。表示がしてあるのだが、初めてのタクシー運転手は直ちに理解できないようだ。

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2013年9月20日 (金)

ダナンで停電を歓迎する理由

ベトナムのホテルでは無線LANが完備していて、インターネットの使用感覚は日本と同様である。しかし時々、インターネットに接続できないことがある。

トラブルシューティングを参考にすれば、ホストとなるモデムをリセットすれば解決すると指摘されている。事実、ホテルの受付でモデムの電源を抜いてもらって、その後に入れるようにすれば、うまく接続が回復した。

ちょうどインターネット接続不良の時に、1時間ほどの停電になったが、その停電のために接続が回復された。これほど停電に感謝しないことはない。適度な停電でモデムが適度にリセットされる。P1080032(注)この写真のコーヒー店は、ベトナム戦争をコンセプトにした雰囲気作りをしている。だから簡素な木製の机や椅子はご覧の通りである。コーヒーを注文しても、急須に入ったお茶がでてきてコーヒーとお茶の両方が楽しめる。また右上にWiFiと書かれているのが見える。

なお、どうしてもインターネットが使用したい時は、広域の停電以外は周辺のコーヒー店に行けば良い。いずれの店もWIFI完備となっている。かつてハノイやホーチミン市でインターネット専門店があり、1時間でいくらか使用料を払っていたが、今や普通のコーヒー店でインターネットは自由に使用できる。アイスコーヒー1杯が50円ほどである。

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2013年9月19日 (木)

恩地祥光『中内功のかばん持ち』を読んで

現在、私はダナンに滞在しているが、最初のベトナム訪問は、故・中内功理事長が契機となっている。(注)名前の「功」の漢字は、正しくは右辺の「力」の上が出ないが、ここでは便宜的に「功」を使用した。

1994年に中内氏を総隊長、私を実行委員長として流通科学大学「中国華南ベトナム流通調査隊」が結成された。夏休みを利用した学生を伴った1ヶ月間の陸路の行程であった。その事前準備として、同年3月に当時の天津大栄の三木さんと香港・ベトナムを下見した。この当時に会った日本人・ベトナム人の皆さんとの関係が今も続いている。ハノイの鈴木さんやハウさん、ダナンのナムさん(現在はダナン大学総長)である。

今回のベトナム滞在では、恩地祥光『中内功のかばん持ち』(プレジデント社、2013年9月)を持参して読んだ。恩地氏は現在、M&A仲介大手のレコフの社長であるが、同社の創業者である吉田氏とは何度かお目にかかった。吉田氏は、大のベトナム好きでホーチミン市に職業専門学校を建設された。中内氏と吉田氏を結ぶ恩地氏となれば、同書を読まないわけにはいかない。

同書は、今だから話せるというダイエーや中内功氏の「裏話」が満載されている。たとえば上記の「流通調査隊」の副隊長は、淡路屋の寺本社長であった。同じ大学(神戸商科大学、現在は兵庫県立大学)の先輩・後輩の間柄と思っていたが、同書によれば、中内氏を囲む「中内学校」の重要メンバーであった。

同書からのビジネスの教訓は、経営者がもつべき大きな経営理念・信念・哲学の重要性である。また同時に、冷徹・非情・狡猾とも言いうるビジネスに対する厳しい経営姿勢も不可欠ということである。

後者だけでは「ブラック企業」になり果てる。やはり従業員や社会に夢をもたせる前者が伴ってこそ企業は成長する。この両者を兼備することが経営者の資質として求められる。中内氏自身は「オネスト:正直」(63頁)と述べているが、それだけで企業経営が成功しないことは明白である。

それに付記すれば、柔軟性も必要なのだろう。晩年の中内氏にそれがあれば、ダイエーは現在も健在であったと思われる。不採算GMS店から撤退すればダイエーは生き残れるという恩地氏の提案に対して「アホなこと言うな!」と中内氏は一喝したそうである(180頁)。ダイエーを捨てれば、ダイエーが生き残る。しかし中内氏はそうしなかった。もっともそうなれば、中内氏の魅力は半減してしまう。

戦争は絶対あかん」という章は、現在日本の風潮を考えれば、多数の学生に読んでもらいたい部分である。「流通業は平和産業」であるということは大学の入学式や卒業式で何度も聞かされたが、中内氏が号泣した場面は、それを実感させる。「みんあ死んでしもて、自分だけが生き残って・・・・・・・・」(164頁)。「小売業は一番儲からん事業やけど、こんな経験してるからしょうがないわなあ」(163頁)。これらの言葉は中内氏の本音であり、その行動と思想の原点であろう。私見では、この信念が政治家にあれば、あらゆる非軍事的な外交戦略が、過去も今も採れているはずである。

2001年12月、私はラオス国立大学経済経営学部のJICA短期専門家としてビエンチャンに滞在していた。この時、ダイエー「創業者」の肩書きとなった中内功理事長にラオス人学生のために講義をお願いした。ホテルから大学に向かう自動車の中で中内氏を待たせる場面があり、この時の中内氏は、かなり不機嫌であった。ここでは、中内氏に対して「この資料をお読みになって少し待っていて下さい」と対応すれば良かったのだ。同書を読んで、今になって初めてわかった。

以上、同書を読んでの私の感想の一部である。2005年9月19日、中内功氏は亡くなっている。命日に当たって、改めて中内氏を偲びたいと思う。

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2013年9月18日 (水)

ゼミ卒業生の会社:ネットビジネスの可能性

ハノイでゼミの卒業生グエン=ニュ=フンさんに会った。彼はネット販売の会社を経営している。流通科学大学を卒業して数年での会社経営は、日本人の同窓生を含めても希有のことだ。

彼は東大大学院修士課程を受験したが、残念ながら不合格。東大の進学希望は私のゼミでも空前絶後だと思うので、特に印象深い学生である。

彼のサイトを見たが、中国製の低価格製品が多い。品ぞろえに特徴がない。またサイト全体が未完成である。一般の社会人に対しては失礼な言い方だが、ついついゼミの元学生ということで、こういう言い方になってしまう。
参照 www.nason.vn

ただし、ベトナムにおいてネット=ビジネスの将来性は大きい。おそらく参入しやすい分野であるから、激しい競争が発生し、その自然淘汰の中で生き残った会社が最後に残るのだと思う。P1070768
たとえば日本の「楽天」がベトナムに直接参入すればどうであろう。大きな資本力でベトナム市場を席巻することは間違いない。すでに一部の楽天の商品は海外発送している。しかし私の友人のベトナム人の「楽天で買った商品を先生の自宅に送るので、それを持ってきて欲しい」という要望を考えれば、すべての商品がベトナム発送できるようになっていない。

日本の適切なパートナーに巡り会えば、フンさんの今後のサイト販売は成功すると思う。日本側の仕事は、ベトナムからの注文商品を日本で発注・集約し、それをベトナムに輸出する業務である。ただし楽天のような大手企業の本格参入するまでが勝負である。P1070770            会社の様子:上階が彼の自宅

さらに考えれば、運送会社・宅配業者が楽天に限らず、すべての日本の商品の注文をベトナムから受けて、それをベトナム人に届けることはできないか。

以上のアイデアをフンさんと話した。私が考えるほどだから、すでに1,000人以上の日本人やベトナム人が考えているに違いない。それを実現するのは誰か? また出来ないのは、その理由があるはずだ。おそらくベトナムの通関に障害があると私は想像している。

なお、ベトナムで競争が激しいと言っても、経済成長の下で市場規模が拡大しているので「カットスロート」な競争は、しばらくの間は発生しないと予想される。フンさん、今がチャンスだ。頑張れ!!

注:写真上の花束は私が持参。花屋で25万ドン。日本円で1,000円少し。ベトナムの花は安い。

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2013年9月17日 (火)

中部ベトナム日本人親睦会に出席

ダナン日本商工会の初代の事務局長だった井上さん(今は撤去された「ハナキムデン」レストラン店主)にダナン到着後に電話をさしあげたら、9月14日(土)に「2013年度夏季中部ベトナム日本人親睦会」が開催されるという情報を頂戴した。

早速、幹事団のフジクラ電装ベトナムの石川社長にお願いして出席させていただいた。また初めてのダナン駐在ということで、厚かましくも会場で拙い挨拶をさせて頂いた。ダナン大学に日本センターを設立するという広報と宣伝が目的である。P1080017ダナン日本商工会会長のマブチモーター=ダナンの櫻井社長によれば、商工会には58社が加盟し、中部ダナンの日本人は123名が登録されているそうである。またダナン外国語大学の日本語学科のベトナム人学生が、ベトナム全国の日本語スピーチコンテストで優勝したという話しも伺った。ちょうど日本語学科の創立10周年の記念行事が行われたそうであるが、私は残念ながら出席できなかった。次の機会に講義を見学させてもらおうと思う。P1080012

懇親会は盛況で、子ども連れのご家族も多数出席されていた。またベトナム製のチョコレートがフランス人の技術指導でダナンで生産され、それが会場に提供された。その甘さを抑えた苦みは、まさに本物のチョコレートであった。これは、間違いなく新しいベトナム名物のお土産になる。「日本で200円がベトナムでは50円ですよ」という日本語情報誌『スケッチ』の隅野さんの説明が印象的であった。販売は、ダナン市内のお店(10 Nguyen Thi Minh Khai)である。

久しぶりに4★のブリリアントホテルでの食事であった。ダナン日本商工会の皆さん、どうぞ今後とも、よろしくお願い申し上げます。とりあえず「ゴルフ」でご一緒できるように頑張りたいと思います。

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2013年9月16日 (月)

標準化研究学会・ダナン大会が開催

9月12日(木)に日本の「標準化研究学会」と「日本生産管理学会」の皆さんが、ダナン大学で国際大会を開催された。一般研究発表、実務家発表、学生交流を同時に1日で進行させるというスケジュールであった。P1070950_2             澤田善治郎先生の開会挨拶

一般研究発表は、生産管理を主題にした学術的な内容であり、英語論文の報告が内容であった。私が主に出席した実務家発表では、5S導入やカイゼン、トヨタ生産方式に関する日本の教訓をベトナム人参加者に伝えることが目的とされた。また学生交流では、標準化研究学会の澤田善次郎先生の椙山女学園大学のゼミ学生が参加し、ベトナム人学生と交流を楽しんだ。
P1070954        手前がベトナム人、向こう側が日本人学生

生産管理の手法の導入と定着は、座学では不可能である。生産現場における手取り足取りの指導、噛んで含めるような平易な説明が不可欠である。今後、こういった現場の指導が可能となる「受け皿」の役割が、日本センターにはあると思われた。

これまでのベトナム貿易大学の日本センター(VJCC)でも、教室の座学と工場での現場指導が一体となってベトナム側に「技術移転」が実現している。いろいろ勉強になった1日であった。

最後に、私はナム学長の勧めもあり、ベトナム側の一員として参加した。突然にもかかわらず、快く受け入れていただいた日本の皆さまに感謝を申し上げます。

)この学生交流、写真のように机の上にカバンを置いている日本人学生が多い。私の大学の講義では、これは必ず注意している。ともかく見苦しい。よほど注意しようと思ったが、部外者と自覚して我慢した。もし参加者の中で、このブログを読んで頂いた関係者がいれば、学生に注意したほうがよい。他大学についてこんなことを書くのは、大きなお世話なのだが、私は本来「世話好き」なのだ。

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2013年9月15日 (日)

国立ダナン大学日本センター設立に向けて

9月10日にハノイからダナンに移動。翌日11日にダナン大学を訪問し、日本から持参した最新の日本語教材(『みんなの日本語』初級・第2版など)一式を国際協力部のタオさんに手渡した。

私の宿泊ホテルは大学本部と徒歩3分の距離である。日本の自宅から大学までの通勤時間90分に比べると、これは快適である。P1080026
ホテル周辺には朝食のヨー(?スープ麺)、ブンチャー、フランスパンの店があり、その他にコーヒーショップは3軒、またビリヤードの店までがあって、いずれも徒歩3分圏内。同じく串揚げの日本料理店は徒歩1分である。これからダナンは雨季なので、生活に不可欠な店は近い方がよい。

私は、ダナン大学の「ソフトウェア開発センター」に付属する「日本センター」のシニア=コンサルタントという肩書きをナム学長から頂戴した。

このセンターは現在、日本語を教えている「日本語コース」だけであるが、近い将来には人材育成のための各種コースを設置したり、日本の大学や文化の交流「窓口」になることを意図している。また学生の留学・就職の斡旋の役割も積極的に果したい。

P1040432            国立ダナン大学の本部

この日本センターは、JICAが支援する貿易大学の日本センター(VJCC:ベトナム日本人材協力センター)と類似の活動を想定しているが、設立当初から民間主導で事業を進める計画である。

いわゆる「公立」の日本センターに対して、「私立」の日本センターの初めての設立である。民間主導のセンターとして設立し、いずれは大学が独自に運営・管理できるようにする。最終の目的は「公立」も「私立」も同じであるが、どちらが効率的に学生や地域社会に貢献・サービスできるかという問題提起である。

当面、弊社TET(テト)が幹事会社となって、日本センターを支援することから始めたい。企業経営者としての私の責任は重大であると覚悟している。概要が固まれば、また公開したいと思う。P1040465             フラマリゾートホテル
これまでの上記のベトナムのVJCCや、ラオス国立大学のLJCC(ラオス日本人材協力センター、現在はLJI:ラオス日本研究院)における私の経験や見聞を少しでも還元できれば幸甚である。

では、なぜダナン大学か? 本年6月にナム学長から9月からJICAの援助がなくなり、「日本語コース」が開講できないで困っている。何とかならないか?と依頼されたからである。それなら「日本センター」を設立しましょう・・・と私が応じたのである。1994年、私の初めてのダナン大学の訪問時からお世話になっているナム学長からの依頼である。もし断れば、今後将来に渡って自己嫌悪になるではないか。

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2013年9月14日 (土)

ASCOJA:アセアン元日本留学生の同窓会

ASCOJA(THE ASEAN COUNCIL OF JAPAN ALUMINI:アセアン元日本留学生評議会)主催の第20回の会議が、2013年9月6日~8日までハノイの国際会議場で開催された。今回のテーマは「アセアンと日本の協力と発展に向けて」である。P1070718

 この会議は、日本に留学経験のあるアセアン諸国の人々の同窓会という位置づけである。60歳を超える年配の人々から、自国に帰国したばかりの青年まで年齢層は多様であった。また学術研究の報告会を兼ねている。

 9月7日(土)に私は昼食時にマレーシアからの出席者と懇談することができた。慶応義塾大学大学院の留学生であったWONGさんは、日本でマーケティングを勉強しており、博士号を取得。私の勤務先の流通科学大学もちろん知っているということで、これは嬉しい会話であった。現在は、投資やコンサル会社を創業・経営されている。P1070725          前列の中央がWONGさん

日本大使館からは鈴木公使が出席され、ご挨拶された。谷崎特命全権大使が帰任されるために多忙であることが想像された。日本留学経験者の集まりであるから、会話は日本語でもよかったと思われた。日本語を勉強して日本の大学で研究に精進した元留学生に対しては、やはり日本語で話すべきではなかったか? 日本語よりも英語の優越性を日本自らが認めたことにならないか? こんなことを考えさせられた。

そういう私も上記のWONGさんらとは英語で話したが、日本語で十分に会話できることは、後になってわかった。

さらに嬉しかったことは、久しぶりにブー=フイ=ムンさんに再会できたことである。ムンさんは、名刺を見れば、在福岡ベトナム総領事を経て、現在はベトナム外務省の北東アジア副局長である。日越40周年記念事業のために日本に行くと言われていた。ベトナム総領事館が大阪市の博労町にあった頃、ムンさんの自宅で奥様が、好物のブンチャーを作って下さった。今でも鮮明に覚えている。

私自身、元留学生とともにベトナムと日本の交流を再認識できた時間であった。

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2013年9月13日 (金)

ハノイのビフテキ(BIT TET)店

ハノイの鈴木さんにベトナム人のビフテキ(ビーフ=ステーキ)の店があるというので、連れて行っていただいた。その不気味さが「たまらん」という前口上であった。この「不気味」というのは、ビフテキと言いながら、変な肉を使っているというような意味ではなく、その店の立地のことである。P1070712表通りから、建物と建物の間の狭い通路を奥まで入って、その突き当たりを右に曲がる。そこにお店がある。これは、文字通りの秘密の「隠れ家」である。P1070705P1070706P1070708サラダとスープとパンが付いて、11万ドン(約550円)。これは、まさにベトナム価格。その中でも格安と思われる。そこで家族づれも多く、おそらくベトナム流の昔からの「ファミリーレストラン」なのだ。調理場が入り口の横にある(写真下)。これは店内に煙りが入らない工夫なのだと思う。では肝心の味はどうか? P1070709スープはシーフードであったが、ともかくボリュームがあり、これとパンを食べれば、それだけでお腹がかなり膨らむ。ステーキについては、ベトナムの牛肉は一般に硬いのだが、それを柔らかく処理してあり、ニンニクの味を少し効かせた濃厚な肉汁ソースがたっぷりである。

これは新鮮な味と思われたが、もう1回、食べてみないと何とも言えないというのが私の評価である。日本人が料理すれば、同じ材料でも日本人向けにもっと美味しくできるように感じたからである。しかし、これがベトナム流と思えば、それを受け入れることもできる。けっして「受容不可」にはならない。この店は日本人に食べさせるために料理を作っているのではない。その日本人が、とやかく言うのは失礼だと思う。

日本の若者が食べるなら、ステーキ肉をダブルサイズにしてもらってもよいだろう。2人前を食べても1,000円ほどだ。

それにしても、何とも不思議な雰囲気のステーキレストランである。その店の歴史を知りたくなった。また、ベトナム語でビフテキを「BIT TET」と言う。私にとってベトナムは依然として奥深い魅力が隠されている。


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2013年9月12日 (木)

第5回ハノイ部品調達展示商談会を見学

2013年9月4日~6日にJETROが主催する第5回ハノイ部品調達展示商談会が、文化宮殿(Cultural Palace)の展示会場で開催された。この日は、ハノイは雨が降ったり、やんだりという状況であったが、多数の来展者であった。写真の左側が、入場のための登録所(無料)となっている。

JETROハノイの馬場次長によれば、毎年のように出店企業・来場者数は増加しているそうである。何事も継続すれば、それが次第に定着する。「今年は参加・出店できかったが、来年もあれば参加・出店してみよう」。このような心理は当然である。この意味で継続が重要である。P1070678_2
大阪府・東京都・埼玉県が展示ブースを出していたが、特に埼玉県は大きなスペースを占めていた。大阪府からは、(財)大阪産業振興機構が募集した企業9社が共同出店していた。やはり展示会で注目されるのは、体験型・実動(実際に動く)型の展示である。さらにサンプル配布はもっと良い。この点では、この展示会が「部品」会社(=裾野産業)を主体にしているので、全体として地味であることはしかたがない。それにしては大健闘というのが私の印象である。P1070689_2      (財)大阪産業振興機構のブースの皆さん

生産委託や直接投資でベトナムに対する関心が高まっているが、中国に比較して実際の生産コストはけっして安くない。人件費は中国の半分や3分の2程度であるが、原材料を輸入しているからである。また中国では大量生産に伴う「規模の経済」の利得を受けることができる。したがって原材料をベトナムで生産できてこそ、ベトナムの本当の魅力が発揮できる。この展示会のベトナム全体にとっての主要な意義は、まさにそれである。

たとえば製鋼高炉については、台湾プラスチックがハティン省キーアンで建設入札を完了している。2015年5月が稼働予定と言われている。この技術はチャイナスティールに依存しているが、台湾プラスティック自身は、本業にも関心を示している。また、すでに石油精製は中部ズンクワットで始まっているし、先にブログで紹介したビンディン省など複数の製油所の建設計画がある。

このような計画が具現化すれば、素材から原材料部品そして完成品にいたる「日本型生産構造」が完成する。直感的に言えば、上記の台湾プラスティックの例に見られるように、2015年がその出発点になるように思われる。まさに同年が、「アセアン経済共同体」の発足年でもある。

また同時に、ベトナムがTPP加盟を果たすとなれば、その同時期に米国企業を含めた新しいベトナム経済の風景が展望できると思われる。

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2013年9月11日 (水)

売れてなさそうな店が存続する理由

ハノイの宿泊ホテルの近くにコンビニ風の小売り雑貨店がある。通常、私は水を買うくらいである。ビールすら売っていないので、少し歩いてビンコムタワーのスーパーに買い出しに行く。

しかし、その日の雑貨店は違っていた。続々と商品が入荷し、異例と思えるほどに顧客が集まっていた。その商品は何かと言えば、日本製の加工食品や粉ミルクなどであった。P1070752

これは勝手な想像であるが、おそらく正規の貿易ルートではないと思われる。お客が群がるということは、価格が安いと言うことで、価格が安いということは、正規のルートではないということである。

9月に日本からベトナムに戻る時、関西空港で日本製の「梨(なし)」を20箱ほどビジネスクラスのカウンターでチェックインする現場を見た。ベトナムでも梨は採れるが、いずれも小粒である。甘く大きく瑞々しい日本製の梨は、世界一と思う。しかし、これはベトナムで通常は輸入できないのではないか。

いわゆる「ハンドキャリー」ビジネスは、現在もベトナムで有効のようである。15年前ほどに韓国人が、韓国から化粧品をベトナムに持ってきて、ベトナムの雑貨を韓国に持って帰るだけで、航空券の代金を十分に払えると言っていたが、それは今も可能なのだと思う。ここで重要なことは、販売経路・流通経路の確保である。ベトナムで持ち込んだものを高く買ってくれる人が必要である。

上記の店は、そういった商品の最終の小売り窓口になっているのではないか? これは私の推理であるが、果たして正しいかどうか? その証明は直感的に「ちょっとヤバイ」気がする。 

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2013年9月10日 (火)

韓国大統領のハノイ訪問

9月7日から韓国のパク大統領がハノイを訪問している。ロシア・日本に続く原発の売り込みが主な目的であると言われている。
P1070915
私は9月8日にインターコンティネンタルのホテルのロビーで偶然に大統領を見かけた。チマチョゴリ姿が華やかな印象であった。大統領の姿が見えると、周辺の韓国人から歓声があがった。
P1070885     おそらくホテル総支配人:VIPを待つ孤独
同ホテルは、ベトナムで最も高い72階建てのビルの一画であり、最上階はすでに本ブログで紹介した展望台になっている。しばらくして洋装に着替えた大統領はダエウーホテルの夕食会に向かった。ダエウーホテル前も警察の白バイで一杯であった。いずれも韓国が建設した5★ホテルであり、両方の韓国系ホテルを使用するという配慮がなされている。

ベトナムは北朝鮮とも国交をもっているから、北朝鮮のベトナム入国は容易である。テロ事件の発生もないとは言えない。しかし、そうなればベトナムは北朝鮮と国交断絶するであろうから、北朝鮮は数少ない友好国ベトナムを失うことになる。北朝鮮は、そのようなリスクは犯さないであろうと推理される。
P1070908
そうは言うものの、警備は厳重であった。大統領が宿泊するホテル周辺の小さなホテルには、前日に一斉に公安警察が立ち入り検査に入ったそうである。またホテル前の建設中の高速道路の上にも警備員を見かけた。こういった大統領の警備状況は、まさに韓国ドラマ「IRIS:アイリス」を想起させた。

1998年にキム=デジュン大統領がハノイを訪問した時、大統領は「ベトナムと韓国には過去に不幸な時期があった」というような謝罪の言葉をベトナム側に発言したと記憶している。しかし今回、そのような謝罪を大統領は繰り返すことはなかったようであるが、それは当然である。普通に考えて謝罪は一度でよい。他方、誇り高いベトナムは戦勝国として、米国や韓国に対して「謝罪せよ」とは公式には要求しない。ただしベトナムは、米国に対して「枯れ葉剤被害」の賠償責任は追求している。

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2013年9月 9日 (月)

明石海峡大橋を上空から臨む:オスプレイの影響?

8月27日にベトナムから日本に一時帰国したが、機内から明石海峡大橋を見ることができた。また神戸空港やハーバーランド、かつて住んでいたいポートアイランド、入居募集に外れた六甲アイランドなどに目を見張った。P1070600

通常の飛行経路は四国の南を通り、淡路島と和歌山沖から関空に入るのに、今回は違ったようである。これは、米軍機オスプレイの飛行と関係があるのかないのか?P1070620
いずれにせよ、快晴の明石や神戸の風景に少しばかり感激であった。日本に一時帰国後、9月初旬にベトナムに戻り、現在はハノイ、10日からはダナン滞在の予定である。

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2013年9月 8日 (日)

ハノイの巨大ショッピングモールが開業(5・完)

ハノイのベトナム人の友人・知人が私を誘う場所は、今やロイヤルシティが定番のようになっている。「ロイヤルシティで食事でもしましょう」。

ハノイの名所でもあり、またベトナム人が外国人に「ドヤ顔」を見せることができる機会でもある。ここに来て「ベトナムは凄い」と言ってあげなければ、同行のベトナム人はやや落胆するであろう。
P1070559

スケートリンクでは、ロシア人のペアのスケーターがデモンストレーションをしていた。これにもベトナム人は大感激である。旧ソ連に留学したベトナム人が、それぞれ重要な地位に就いている。かつての留学時代の苦労を思い出すという「楽しみ」を味わうことができる。

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現地在住の日本人について言えば、「ただ人が多いだけで何も買い物していない」。「ファーストフードの店ばかりで、ちゃんと食事できる店がない」といった反応の人もいる。他方、この建設・運営主体であるビンコム企業グループの資産力に驚愕する人もいる。

私見では、これは非常に考えられた店舗構成である。子ども連れの娯楽施設や若者のデートスポットとして集客するというコンセプトであるから、その施設内のレストランは高級店よりもファーストフードがよい。
P1070481
こういったファーストフード店の中の日本企業が、私の知る限り、すでにホーチミン市に出店している「ビアードパパ」のシュークリーム店だけである。多数は韓国系の店である。「Kマート」という韓国系コンビニが出店しているが、それはないでしょう。

ここは本家コンビニの「ファミリーマート」や「ローソン」「7-11」が出店すべきところである。これだけの集約力がある場所での出店は「宣伝効果」は巨大である。ましてや主要な来客は次世代を担う子どもや若者である。これは残念なことである。

ベトナムのような発展途上国・新興国におけるビジネス展開では、前例にとらわれない臨機応変の創造的・独創的な戦略策定が必要である。日本企業は、途上国・新興国として韓国・台湾・中国・タイ・マレーシア・インドネシアを経て、ベトナムやラオス・カンボジア・ミャンマーにおけるビジネス経験を積んできたが、または現在進行中で経験を積んでいるが、そこからの貴重な教訓が蓄積されていないのではないか?

それは無理もない。個々の企業経営者や担当者が次々に世代交代していくからである。また蓄積されているように見えても、それは過去の成功体験や失敗体験でしかない。それでは、そこからの教訓またノウハウを継承する役割を誰が果たすのか? 私は、それが研究者であると思う。

私は「開発経営学」の体系的な構築を数年前から指摘し、その科学研究費の申請をしているが、なかなか採択されない。しかしビジネス現場は、こういった研究成果を求めているのではないか? 最後は、「手前味噌」になったが、こんなことを考えている。

「臨機応変の独創的・創造的な戦略策定が必要」という場合、それは通常の企業経営でも同様である。しかし特に発展途上国・新興国で必要とされる留意点や注目点は何か? その要点=ツボは何か? この問題に答える体系的な研究がしてみたい。私に10人ほどの優秀なスタッフがいて、3年ほどの時間があれば、可能かもしれないのだが・・・。 

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2013年9月 7日 (土)

ハノイの巨大ショッピングモールが開業(4)

このロイヤルシティで私が驚いたことは、ウォーターパークと呼ばれるプールとアイススケートリンクが併設されていることである。P1070491_3プール料金は、子どもで500円、大人で千円少しである。これには時間制限がないようであるが、アイススケートリンクは1時間で28万ドン(約1,400円)である。

P1070501
このスケートリンクを見ながら、周辺のレストランで食事ができる。見る方はよいのだが、滑る方はちょっと目線が気になるのではないか。

スケートリンクと言えば、もう30年近い前であるが、韓国ソウルのロッテワールドのスケートリンクが想起される。日本で頻繁に見ないだけに、韓国の経済発展を実感することができた。いよいよベトナムもそういう段階なのかもしれない。

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2013年9月 6日 (金)

ASEAN株式ファンドの最高業績:「メコンの恵み」

ベトナム・ラオス・カンボジアの株式に投資する投資信託「メコンの恵み」は現在、諸事情で募集を中止した。しかし、その業績を見れば、その運用手法は秀逸である。

最近出版された『ASEAN株投資術』(廣済堂出版)の「ASEANファンドの選び方」(94~95頁)によれば、上記「メコンの恵み」のパーフォーマンスは最優秀と言いうる。

2013年6月末時点であるが、たとえば3ヶ月の暴落率でプラス(上昇)は34本中の4本だけであり、その4本の中で「メコンの恵み」は14.39%となっており、2位のマレーシア投資ファンド10.96%を大きく引き離している。12ヶ月の暴騰率でも67.42%は第1位である。

ハノイで私は、「メコンの恵み」のファンドマネージャーであり、ベトナム現地法人・ロータス投資運用会社(LotusIMC)のタイ社長にこの雑誌を紹介したが、彼は当然のような顔をして冷静であった。本来なら、このような記事が出れば、資金募集が増加するのだが、現在は募集中止なのだから彼は「撤退戦略」に集中している。

ところで、なぜ高いパーフォーマンスなのか? その最重要の理由は、その投資方針が簡単に言って「長期投資」だからである。

経済成長が著しい新興国では、経済成長とともに企業も成長する。しかし経済成長と言っても、急に橋ができたり、地下鉄ができたりするわけではない。時間が必要である。これと同じ意味で、企業成長にも時間が必要である。株価上昇はその結果である。

このように考えれば、これまでのベトナムで本当の「長期投資」の姿勢を追求してきたのはタイ氏であるし、おそらく日本では「澤上ファンド」ではないか。私は、タイ氏を尊敬・畏敬しているからこそ、心から応援している。

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2013年9月 5日 (木)

ハノイの巨大ショッピングモールが開業(3)

ハノイのロイヤルシティ内の映画館の入場料金は次のようになっている。写真は35mmと2D映画であり、3Dは別の料金になっている。また、注記があり、ドルビーシステム(Dolby Atmos)映画の場合、15,000ドン(約75円)の追加料金が必要である。P1070518日本との相違は次の点である。

 

1.午後5時前と午後5時以降で料金が相違している。
2.平日料金と休日料金が相違しており、平日とは月曜日~木曜日を意味する。
3.高齢者料金は55歳超。何と子どもの基準は身長130㎝未満となっている。
4.通常座席、VIP座席、カップル座席が区別されている。

これだけ細分化された映画料金は日本で考えられないだろうし、子どもが身長で判断されるのも新発見である。

 

平日の通常座席の大人料金が70,000ドン(約350円)。なお、3D映画になると、それが130,000ドン(約650円)となり、高齢者や子どもの区別がなくなる。
P1070516写真上は、チケット売り場である。パソコン画面がお客側にも向いているのは、座席を確認できるからか? 日本より先進的?

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2013年9月 4日 (水)

ハノイの巨大ショッピングモールが開業(2)

ハノイの「ロイヤルシティ」を私が訪問したのは平日であったが、土日になると人通りで一杯になるそうである。P1070482_2

この巨大な規模は、既存の「ロッテマート」や新規開店予定の「イオンモール」を小さく感じさせる。これらのショッピングマートのベトナム人消費者に対するインパクトが弱くさせることは間違いない。

たとえばベトナムのショッピングモールでは、日本と同様に複数の映画館(シネコンプレックス)が併設されている。最新の米国映画の上映は、日本よりも早い。これは、おそらく国内映画の上映が少ないために、それだけ外国映画の上映間隔が短くなるためだと思われる。P1070519この映画の入場料は、日本と違った体系になっている。ベトナム的な合理性を次回に紹介しよう。

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2013年9月 3日 (火)

ハノイの巨大ショッピングモールが開業(1)

現在、ベトナムで最も高い高層ビルはハノイの「ランドマーク72」。そしてベトナム最大のショッピングモールは、ハノイの「ロイヤルシティ」である。正式名称は、ビンコム=メガ=モール。

P1070539

こういった近代的な建築物は最初にホーチミン市に建設されるのが常であるが、その後のハノイには、それを上回る高さや規模の建築物が登場する。
P1070537

地上は住宅やオフィスとなり、1階・地下1階・地下2階がショッピングモールとなっている。ともかく「百聞は一見にしかず」。このモールをだけ歩けば、ハノイは東京やシンガポール・ジャカルタ・ソウルに肩を並べたと「錯覚」させられる。

それにしても、この建設がホーチミン市の「ビンコム」グループである。すでに「ビンコムタワー」の名称でハノイにも進出している。ベトナム恐るべし。

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2013年9月 2日 (月)

ハノイの新しい恋人:ボンちゃん

ハノイで新しく宿泊したホテルにボンちゃんがいた。彼女は、新しい恋犬だ。私が名前を呼ぶと、机の下で寝ていても起きて近づいてくれる。ちょうど1歳ということであった。写真下。

P1070550_2

彼女は、ホテルのオーナーが飼っているようで、ご主人と一緒に隣のコーヒーショップにも出かける。「ボンちゃん、今どこ?」と質問して、「コーシーショップ」というような返事が来ると、犬でもコーヒーを飲むのかと一瞬思ってしまう。

日本では愛犬のゾイくんが私を待ってくれているのだが、彼がちょうど1歳と4ヶ月。写真下。

P1050849
この2頭は、年齢もちょうど良いし、どうも相思相愛のお似合いのカップルになるような気がする。何かベトナムと日本の関係にも似ている。ぜひ、お見合いをセットしてみたいと「お節介」の血が騒ぐ。

なお、ベトナムでも狂犬病などの予防注射がある。以前、街角で注射している光景を見たことがある。

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2013年9月 1日 (日)

ハノイのホテル:盗難事件の顛末

10年以上も定宿にしていたハノイのホテルで泥棒未遂事件があって、今回は、その正面に位置するホテルに宿泊した。これは、けっして「嫌み」をしたいからではなく、このホテル周辺に土地勘があり、生活に便利だからである。

今回の女性オーナーは、以前から私が前のホテルに宿泊していることを知っていて、大歓迎してくれた。朝食もミネラルウォーターのボトル2本も不要だと伝えると、30ドルを25ドルにしてくれた。前のホテルと同様に部屋は古いが、より広くてテレビも液晶。受付嬢の英語もより上手である。注:私は以前から、朝食は近くのフォーの店で食べる。

これなら早くにこのホテルにしておけばよかった。泥棒に感謝しなければならない。自分の部屋から、以前の思い出の詰まったホテルの部屋が見えるのが面白い。

これに対して私の携帯電話に前のホテルの女性オーナーから電話がかかってきた。電話番号を知っているところが凄いし、前のホテルに私が宿泊したことを見つけることも凄い。なかなかのビジネスウーマンである。

「ぜひホテルに来て欲しい」と言うので行ってみると、セキュリティのカメラが受付など何カ所について、テレビでモニターできるようになっていた。これで泥棒は安心というアピールである。さらに私のために特別に25ドルを20ドルにすると言う。

これまで何度も宿泊している固定客という立場で、いくら「安くしろ」と言っても、電気代や給料が高くなったとかの理由で安くしなかったのだが、何という変心であろうか。これも泥棒に感謝である。

ベトナム人の商慣習として、店の馴染みになると価格を下げない。場合によっては、お客が必ず買ってくれるのだから値段を高くするようなところがある。この論理は、競争が十分でない場合、確かに正しい。いわゆる独占・寡占企業の論理である。これに加えてベトナムの場合、人間関係の「甘え」がビジネスに出てくるのではないか?親しい関係だから高くてもよいだろう・・・。

今回の場合、宿泊ホテルを変えるという「競争原理」が働いて価格が安くなった。ベトナムビジネスは人間関係の構築が重要であるが、そこに競争を少し入れると、それが刺激になって有効にビジネスが進展する。この微妙な「さじ加減」が難しい。

次回のホテル、どこに宿泊すればよいのか?悩ましい問題である。

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