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2013年8月 1日 (木)

一般財団法人・大阪湾ベイエリア開発推進機構の講演(2・完)

講演後に、次のような趣旨の2」つの質問があった。

1.外国進出企業の成功事例と失敗事例の分岐となる要因は何か?

簡単に言えば、進出国のパートナーの善悪に依存するであろう。信用できると思うパートナーに裏切られたりする。このパートナーは必ずしも外国人ではなく、日本人である場合もある。日本人が日本人に裏切られる。悲しいことだが、そういう事例もある。結局、ビジネスは人間と人間の「営み」である。ビジネス成功のためには、その持続的な信頼関係の維持がポイントであろう。

また、成功事例からの教訓も時代とともに変化する。たとえばベトナムでは現在、M&A案件の情報が活発に発信されている。外国企業のベトナム進出形態は100%外資がよいと言われてきたが、現在は合弁形態での「戦略的連携」というような事例もある。

また中国で起こったトラブルは、ベトナムでも発生するであろうし、ベトナムと同じことはカンボジア・ラオスそしてミャンマーでもありうる。こういった先発国からの教訓を学ぶことは、ビジネス成功のために貢献する。

2.対日投資のための有効な施策や可能性はないか?

ダナンではカジノが開設され、多数の中国人がダナン訪問するという講義中の指摘に対して、「大阪ベイエリアにカジノ導入は?」という趣旨の質問だと思われる。

この「大阪湾ベイエリア」講演会の出席者は、公務員の方々と民間企業の方々が半分半分であった。ここで公務員の方々は、地元企業の海外進出によって「産業の空洞化」が加速されることを懸念している。雇用・税収が失われることは自治体にとって好ましいことではない。

さて、外国企業を日本に誘致するということで言えば、今回の講演の話題になったベトナム・ラオス・カンボジア・ミャンマーの企業は、そう簡単に日本に来てくれそうにない。日本は先進国・高コスト国という印象・先入観があり、対日投資について心理的なハードルは高い。

これらの国々からの留学生が増加し、日本の情報が各国で普及し、いわゆる「自国と日本の懸け橋」になる人材が増加すれば、おそらく今日の中国企業のように対日投資は増加するであろう。日本に対する「憧れ」の段階では、対日投資までには至らないであろう。具体的なビジネスがあり、それを牽引・担当する人材があってこその海外進出である。

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