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2013年7月25日 (木)

東大教授の不祥事が続発

論文の盗用・改ざんや、架空研究費の請求書による詐欺といった容疑で東大教授が摘発されている。

前者は、論文作成の過剰な競争が背景にあると思われる。たとえば私の勤務先の大学でも、論文数の多寡が翌年の年収に反映される評価制度の一部になっている。したがって論文の品質よりも数量が重視される傾向が懸念される。これは東大のみならず、すべての大学に共通した問題である。罰則を強化するのか、管理体制を改革するのか。もっと当事者としての大学教授が議論してもよいのだが、そのような「暇な時間」がないほどに研究と教育に追いまくられているのが現状である。

これに対して後者は、明らかに犯罪の容疑である。情状酌量の余地はない。ただし心情は想像できないこともない。かつて私の同僚の先輩教授が次のように述べていた。

「この年齢になると、私の同窓生は大企業の役員になっていることも多い。そうなると年収は数千万円・・・最近では1億円を超える役員も多い・・・である。それに比べて大学教授は薄給だ」。これに対して、その後の会話は次のようであった。「先生、しかし先生が大企業の役員になれる保証はありませんよ」。「そうかな?」。「最初から企業に就職するのがイヤだから大学に就職したのではないですか?」。「そうやな・・・」。

当然、自由な「研究」の時間が圧倒的に多い大学教授と多忙な大企業役員を単純に比較できない。普通は常識的に考えて、上記の会話のような結論に落ち着く。

しかし、特に優秀な教授であればあるほど、もっと報酬があってもよいという不満が生じることもあるだろう。大学教授でなければ、もっと収入があって当然だ。大学教授には交際費もない。社用車も学長以外には提供されない。したがって大学を利用して、もっと収入を得ても悪くない。こういう発想になると「優秀な教授」ではなく、「世間知らずの自己中心的なアホ教授」である。

大学教授の不祥事、自省自戒である。

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