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2013年6月13日 (木)

ビンディン省の投資セミナー開催:意気に感じる

ベトナム中部のビンディン省のロック委員長(=知事)を代表とする投資誘致団が、昨年に続いて大阪に来られた。日本ベトナム経済交流センターを始め、堺市国際交流協会などが「受け皿」となり、大阪で投資誘致セミナーが開催された。

私は6月13日のセミナーで発言し、訪問団の帰国前日6月15日のビンディン省主催の夕食会に出席した。ビンディン省に私は昨年8月に訪問したが、そのことをロック委員長は覚えて頂いており恐縮であった。

ビンディン省の省都クイニョンの港は、「南部経済回廊」の東端の「入り口」になっており、それはラオス高原地帯を通り、カンボジア・タイ(バンコック)を経てミャンマーのダウェイに達する。ビンディン省が発展するために、この国道19号線(ベトナム国内)は戦略的に重要である。

ビンディン省からの投資誘致の魅力紹介はミクロ的であったが、以上のようなマクロ的な魅力について強調してもよいと思われた。

さて、この機会に私は、ベトナムそしてビンディン省を応援する決意を強めた。なぜなら次のような質疑応答が上記のセミナーであったからだ。

・上田:「当面の有望産業として水産業(マグロ・サバ・イカ・エビ・伊勢エビ・カニ・ツバメの巣)が指摘されています。そこで日本の水産加工会社が直接投資したとしても、もし中国との領海紛争があれば、大きなリスクとなります。この問題をどのように考えていますか?」。

・ロック委員長:「私達は東シナ海における漁業の発展を考えています。漁船を増やし、漁獲高を増やすことが自国の海域を守ることにもなります。私達は中国を恐れていません。怖くない。様々な分野で団結して自国を守る決意です。」

普通に考えて、武器をもたない民間のベトナム人漁船を中国の巡視船が「銃撃」することはありえないであろう。武力に武力で対峙するのではなく、普通に漁業を継続する。このベトナムの気概や勇気が注目・評価される。

「武力に武力で対抗する」のは、仮想敵国としての相手国を恐れているからではないか? そうであるとすれば、日本国憲法における「戦力は保持しない」という文言は、本来は、いかなる武力にも屈することがない日本人の強い気概を示している。

どのような国をも恐れない勇気と誇りをもった日本。ベトナムの投資セミナーであったが、このようなことを考えさせられるロック委員長の発言であった。武力=戦力を持たないことこそが日本人の矜持(=誇り)とみなされるのではないか。それだからこそ、世界から日本は尊敬されるのではないか?

さすがに米国に勝利したベトナムである。その心意気に感服した。ますますベトナムが好きになった。

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