« センチュリー吉川:160 | トップページ | 「経済民主主義」の内容は? »

2013年5月24日 (金)

ベトナムの憲法改正:国名について考える

各種報道によれば、5月20日からベトナム国会が始まり、今期の国会では1992年の憲法改正が議論される。

その中で国名変更が議案として検討されたようであるが、結局は上程されなかった。この国名の変更とは、以下のようである。

ベトナム社会主義共和国⇒ベトナム民主共和国

国名が何を表現するか。国家の現状を表示するのか、または国家の理想や目標を表示するのか? 

ベトナムは現在、社会主義を目標にしているのであって、社会主義国ではない。この意味では後者である。社会主義よりも前に民主主義の実現が優先されるとすれば、ベトナムの国名変更も考えられる。この場合、ベトナムで民主主義を徹底させるとすれば、おそらく一党独裁から多党制の導入も議論の中に含まれるであろう。

当面、こういった議論を回避するためには、現状維持が望ましいと判断されたと考えられる。

このように考えると、現在の「日本国」の前の国名は「大日本帝国」。まさに大きな「帝国」の形成を目標とした国名であった。一般に「帝国主義」に侵略・植民地化は不可分であり、それだからこそ帝国主義を世界の人々は遺制として克服したのだと思われる。

これに対して、たとえば米国は「アメリカ合州国」。目標ではなく、現状を表記した国名となっている。また北朝鮮の正式国名は「朝鮮民主主義人民共和国」。「民主主義」の名称が含まれているが、それを国家の目標としているなら、そのプロセスが明示されなければならない。

|

« センチュリー吉川:160 | トップページ | 「経済民主主義」の内容は? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/7888/51760099

この記事へのトラックバック一覧です: ベトナムの憲法改正:国名について考える:

« センチュリー吉川:160 | トップページ | 「経済民主主義」の内容は? »