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2013年1月20日 (日)

14年前のミャンマー・ミンガラドン工業団地の訪問記(5・完)

ベトナムでは、工業団地の造成が各省で活発であったが、なかなか誘致活動が進まない。理由は簡単。供給過剰である。そこで工業団地を農地に転換するという意見も出ている。

そこでのコンセプトは「農業団地」である。農地や牧場と食品加工工場を組み合わせる。また、牧場を中心とした宿泊型リゾート地を建設してもよい。そこでは家族でバーベキューが楽しめる。

こういった新しい発想の開発戦略がベトナムでは求められている。それは、ベトナムが経済発展の新たな段階を迎えたということを意味する。ある省や企業が工業団地を建設すれば、それに負けないように工業団地を造成する。こういった「横並び」の行政や企業経営がベトナムでは頻繁に見られる。

これまでのベトナムは、その繰り返しであった。煉瓦工場が儲かる、不動産が儲かる、喫茶店が儲かる、株式投資が儲かる・・・。次々に同じような企業や店舗が生まれ、供給過剰で売上げも利益も出ない。この失敗を工業団地でベトナムは繰り返しているようにさえ思われる。今後の企業経営のキーワードは、多様性や差別化の追求であろう。

ミャンマーのみならず、カンボジアやラオスでも工業団地の建設は活発であるが、それらの包括的な発展戦略が求められる。こういった統一的・総合的な発展戦略は強いリーダーシップが必要であり、ミャンマーでは旧軍事政権が得意であったように思われる。

今後の「民主化」・「自由化」の進展は、このような意味で、ミャンマー経済の発展を迂回させることになるかもしれない。

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