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2012年11月19日 (月)

ベトナム・ズン首相:国会で退任を迫られる

『朝日新聞』(2012年11月15日)によれば、ベトナム国会でクック議員がズン首相に対して公然と辞任を要求した。その理由は、経済政策の失敗である。

同記事では「一党支配のベトナム 異例の国会質疑」と副題がついた。

何年前からか定かでないが、ベトナム国会は常にテレビ中継されており、その議論は日本よりも刺激的である。なぜなら日本の予算委員会のような活発な議論が国会でなされるからである。

そこでは日本のように官僚が大臣の代役で答弁することはなく、議員の質問に対して各大臣が自らの言葉で答弁する。私の理解では、ベトナム国会は忌憚のない質疑応答がなされており、政府の政策批判も自由であった。

すでにズン首相はベトナム共産党内で自己批判しており、それは国民も周知のことである。また仮に、ズン首相が退任したとしても、その代わりの経済面での有能な人物が未だ育っていないと言われている。そこで結局、ズン首相の継続という結論になる。

ベトナム人自身が、ベトナムは中国よりも民主主義は前進していると自負している。この観点から言えば、国会で政府が批判されたり、首相や大臣が批判され、さらに辞任要求があっても特に不思議ではないと私は思う。

この状況は、かつての自民党が長期政権を維持してきた状況に似ている。かつての社会党や現在も健闘している日本共産党が「爆弾質問」することはあっても、自民党政権は長期的に維持された。

ベトナム国会で同様の「爆弾」質疑があったとしても、かつての自民党政権と同様にベトナム共産党政権は耐久力と包容力をもっている。

朝日新聞の記者が驚いて「異例の国会質疑」と報道するほどに私は驚いていない。

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