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2012年10月15日 (月)

中川八洋『TPP反対が国を滅ぼす』は☆

表題の本を読んだが、こういった本がPHP研究所から出版されるのが不思議だ。

TPPに反対する中野剛志氏を罵詈雑言で強烈に批判しているのだが、TPP反対論の反論には十分に至っていないと思われる。

「国産小麦は品質が劣悪で、それでパンは作れない」(59頁)。

「大豆も、国産のは、価格・品質ともにまったく不合格」(60頁)。

これらは事実なのか? たとえ筆者がそう考えたとしても、日本で小麦や大豆を作っている人々に対して傲慢で失礼な話である。 

経済学者のケインズは「ヒットラーのナチズムの信奉者で、心底ではスターリンの計画経済にも傾倒する」(158頁)と紹介されているが、この見解は初耳である。

「日本におけるケインズ主義者が、ほぼすべてマルクス経済学のシンパか狂信者である事実」(160頁)と指摘されているが、これは事実なのか? これも初耳である。

宇沢弘文氏は「化石のような”マルクス経済教の狂信者”」(135頁)で「教条的なマルクス経済学者」(183頁)と紹介されているが、これも初めて聞いた話である。

著者は「真理や真実への畏敬」といった言葉を使用して、いかにも自分がそれを持っているように読者に思わせるのだが、以上のような私が疑問に思う著者の指摘(ほんの一部であるが)は、真理・真実なのであろうか?

この著書の値段が1,500円(税別)。映画の評点(☆から☆☆☆☆☆)で言えば、私の評価は☆である。

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