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2012年10月25日 (木)

ベトナム経済の不運を好機に転じる

ジェトロ(日本貿易振興機構)の月刊誌『ジェトロセンサー』(2012年11月号)は「ベトナム経済」の特集である。ここで理解できたことは、ベトナム経済の「不運」である。

2007年にWTOに加盟し、世界経済の連動を深めつつある時に、リーマンショックを契機にした「世界同時不況」の発生である。

WTO加盟の影響もあって国内外の投資または投機資金がベトナムに流入し、株価や不動産価格は暴騰した。当然、経済活動も活発化した。その結果、2008年にインフレ率は20%を超えた。

その「インフレ対策」として、金融引き締め対策を政府は採用したのに、「世界同時不況」のための「景気対策」も必要とされる。政策金利を下げたくても下げられない。この政策的な「苦境」が、ベトナム経済の現状を示していると思われる。

ただしベトナムの株価変動を見れば、世界同時不況と言われる前に株価下落は始まっていた。自国内で「バブル」は崩壊していたのである。しかし「世界同時不況」がなければ、下落した株価に積極的な「買い」が入っても不思議ではなかった。注:この状況は今も変化していない。

このような現状の「苦境」を打破するために政府は産業構造の改革を真剣に考え始めた。その一つが裾野産業の育成であり、そのためには日本の中小企業の支援と協力が不可欠となっている。

政府が真剣に改革を考え始めたという点で、ベトナム経済の不運は好機となったのである。今後のベトナム経済の動向は、たとえ時間がかかるとしても、上向きであることは間違いない。これが、『ジェトロセンサー』の読後の感想である。

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