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2012年9月29日 (土)

「時事問題」の講義が始まる(2・完)

昨日紹介したモバイルNHKの10大ニュースの中から受講生に関心のある問題を1つ選択して、それについて意見を書きなさいというレポートを課した。

約15分間ほど時間をとって、そのレポートを提出することが出席点になる。また、質問や意見を述べたり、最初に資料やレポート用紙を配布してくれたり、さらには黒板を消してくれる学生には提出レポートに私のサインをすることにしている。このサイン数も加点の対象となる。

この加点は、講義に積極的に参加していることを評価する意味がある。このシステムは自分なりに成功していると思うのだが、期末に実施される学生の教員評価アンケートでは、私の講義が際立って高い評価を受けているわけではない。

さて受講生の最も関心の高い問題は「尖閣諸島」であった。ここでの私のコメントの要点は次のようである。

1.私自身の考えを受講生に強制することはない。

2.時事問題は、ある事実=事件について様々な見解があるのが普通である。異なった意見が存在する場合、事実と論理を認め合うという姿勢が重要である

3.この事実と論理を認め合うという姿勢は、換言すれば、科学的な態度を貫くということである。そうでなければ、感情的・情緒的・扇動的・強権的な態度ということである。

4.少なくとも大学生として学問を追究するなら、事実と論理を徹底して探求することを忘れないで欲しい。

尖閣諸島や竹島さらに北方領土の問題の解決は、あくまでも双方が認める事実と論理の積み重ねである。たとえ当事者の一方が認めなくても、世界の人々が科学的・合理的に主張の是非を判断するであろう。このような科学的な態度を日本が貫けるかどうか?

「天動説」が一般的な見解であったとしても、時間は必要であったが、科学的に見て「地動説」が今では通説となった。時事問題を科学的に再検討する。このような講義ができれば最善であるが、私の教員としての力量は遠く及ばないと思う。

 

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