« (社)日本自動車部品工業会・関西支部がベトナムセミナーを開催 | トップページ | 訃報:テトが逝く »

2012年5月18日 (金)

韓国におけるベトナム人:映画「義兄弟」を見る

以前に衛星放送で放映された韓国映画「義兄弟」の録画を見た。

参照:http://www.gikyodai.com/

映画それ自体は、日本でもヒットした韓国映画「シュリ」や「JSA」と同様の設定であり、追跡や銃撃戦の迫力場面は眼を見張る。名優ソン=ガンホは期待を裏切らない。個人的には韓国版「白い巨塔」の金井先生の出演も嬉しかった。

このソン=ガンホが政府機関を退職後に始める「人探し」の仕事の中で、韓国におけるベトナム人の生活の一端が示されている。ベトナム人がサッカーで自国を応援し、国民的愛唱歌「ベトナム・ホーチミン」を歌う。再婚相手として来韓するベトナム人妻に対するDV問題も指摘されている。さらに言えば、北朝鮮とベトナムの友好関係も暗示されているようにも思われた。

こういった韓国の社会問題が韓国人の手によって「摘発」されることが、本作品を単なる娯楽映画にしていない優れた特徴であると思う。

他方、現在の日本とベトナムは極めて友好的な関係であるが、日本側に「恥部」がある。太平洋戦争時の日本軍の行動について歴史的な検証が必要である。また戦後日本のベトナム反戦運動は世界的に見て強力であったと思われるが、それに対抗する戦争推進勢力も日本に存在した。ベトナム戦争は韓国経済の成長に大いに貢献したが、日本経済にも少なくない特需があった。

また「義兄弟」で示された韓国と同様の問題が現代の日本にも存在しているように思われる。 たとえばベトナム人研修労働者に対する賃金未払いが数年前に報道された。もちろん、それを言うならベトナム側の「恥部」にも注目しなければならない。たとえば日本におけるベトナム人の犯罪や多数の不法滞在者の問題が指摘されうる。

国民レベルの友好・信頼関係の構築のために何が必要か? それぞれの国情は相違しても、この課題解決に向けた努力は、理想主義的ではあるが、すべての国の外交戦略で共通して追求されてよい。その努力のひとつは、両国にとって都合の悪い事柄を決して無視・捨象しないということであろう。都合の悪いことを自ら明示することは、やはり「努力」が必要な課題である。それをしなければ、いくら友好親善関係と言っても、それは儀礼的・皮相的・打算的という批判を免れないのではないか?

|

« (社)日本自動車部品工業会・関西支部がベトナムセミナーを開催 | トップページ | 訃報:テトが逝く »

コメント

そうですね。
ところでライタイハンをご存じですか?

投稿: オズ | 2012年5月18日 (金) 01時14分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/7888/45303054

この記事へのトラックバック一覧です: 韓国におけるベトナム人:映画「義兄弟」を見る:

» ソン・ガンホ 最新情報 - これ好き! KoreaFan [これ好き! KoreaFan]
ソン・ガンホ の最新情報が一目でわかる!ニュース、ブログ、オークション、人気ランキング、画像、動画、テレビ番組、Twitterなど [続きを読む]

受信: 2012年5月18日 (金) 04時35分

« (社)日本自動車部品工業会・関西支部がベトナムセミナーを開催 | トップページ | 訃報:テトが逝く »