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2012年5月 2日 (水)

ベトナムVTCテレビで映画『トウキョウソナタ』を見た

ベトナムのVTCというテレビ放送が提供する日本映画『トウキョウソナタ』をホテルの自室で見た(5月3日早朝に放映)。

音声はベトナム語の字幕や吹き替えではなく、台詞を女性の声で挿入する。これは伝統的な外国映画やドラマのベトナム放映の手法である。最も安上がりであろう。

この映画、私は今回が初めてである。暗い画質で娯楽性は低いが、落ち着いた大人の鑑賞に耐えうる作品であることは間違いない。

ダメな父親で夫の香川照之、しっかり者の母親で妻の小泉今日子は、ベトナム人にも受け入れられる人間関係の設定である。おそらく親近感や共感を獲得できる。

ピアノ演奏をする次男役の名優・小柳友にベトナム人は我が子の姿を重ね合わせる。子どもにピアノやバイオリンを習わせることは、ベトナム人家庭のステイタスの一つとみなされる。

この映画のベトナム放映は、このような人間関係が理解されやすいと判断されたからであろう。また、フランス映画の影響を受けたと思われる心理描写や色彩の濃淡を駆使する映像表現も、これまでのベトナム映画に比べて違和感がない。

これは日本映画であるが、その全体の雰囲気はベトナム映画に重なる部分が多い。これが、ベトナムで日本の映画やドラマを放映する場合の前提であるのかもしれない。

日本や日本人の紹介を意図した日本独特の映画(・・・たとえば『フーテンの寅さん』?など)では、ベトナム人に理解されないか、遠い世界の話になってしまう。

どんな日本映画がベトナムで放映されるに値するか? つまり、ベトナムで商品価値をもつ日本映画は何か?

ベトナム放映を事前に想定して制作される日本映画はないだろうから、既存の日本映画の中からベトナム人に受け入れられる作品を選択しなければならない。

日本とベトナムの文化交流を効果的に促進するためにも、少し考えてみたい。

・・・・・・ベトナムで「商品価値」(=顧客としてのベトナム人の共感)のない日本映画さらに日本文化を日本側の自己満足で紹介・提供しても効率性が悪いと思う。 

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