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2012年4月 8日 (日)

ベトナムについて質問がありました(4・完)

3.進出企業にとって、民間資本が育っていないことのやりづらさはないでしょうか?

回答

確かに2000年の企業法までは、民間企業は十分に育っていないと言えました。しかし、その後のベトナム政府による国営企業の効率化と民間企業の育成、さらに株式市場の発展によって、2009年の企業数は、国営会社(3,362社)に対して非国営会社が71倍に達しています(238,932社)。

参照:岩井証券ホームページに統計数値が表示されています。
http://www.iwaisec.co.jp/vnreport/vnrp20111229.html

株式上場に伴って生まれた民間の「富豪」も多数存在し、民間の上場企業は十分に育っていると考えられます。これらの民間企業は現在、高金利の銀行融資の返済に苦しんでいます。営業利益があっても、その大部分が返済金に使用されますから、「黒字倒産」の危機にさらされてるという状況です。そこで、民間企業は自社の株式の一部もしくは大部分を売却し、借金の返済に充当しようとしています。

このように民間資本はベトナム経済に対して大きな影響を及ぼすまでになっています。

ただし、ご質問のような仕事の「やりづらさ」は依然として存在しています。それは民間資本が育っていないという理由ではなく、経営者の経験や理念が不足しているからだと思います。

たとえば「顧客を重視する」という知識はもっていても、実際には自己中心的なサービスが提供されたりすることは多々あります。よく身近に経験することは、まだ食事中なのにウェイターまたはウェイトレスが、お皿をさっさと片付けてしまいます。ベトナム人向けの病院では、患者のプライバシーは十分に考慮されません。

外国企業もしくは外国人との取引経験を蓄積し、いわゆる国際的な常識とみなされるビジネス慣習や慣行(たとえば契約や納期の厳守など当たり前のこと)が、ベトナム人経営者に普及するには、しばらく時間がかかるでしょう。この意味で仕事の「やりづらさ」はあります。

この「やりづらさ」の対応策は、こちらの要望や希望を率直に伝えることです。多くの場合、相手のベトナム人は無知なのですから、そこに悪意はありません。怒るのではなく、諭すように相手に接すれば、ほとんどのベトナム人は理解すると思います。そういったことが可能な信頼関係を作ることが、特に日本人側に求められています。日本企業は進出する側ですから、そういった謙虚さは不可欠と思います。

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