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2012年3月13日 (火)

ラオスやミャンマーは「オランダ病」の変種か?

 先週金曜日の立命館大学の国際セミナーで、ミャンマーにも「オランダ病」が見られると工藤先生が指摘された。先生は「資源の呪い」と表現された。

 ラオスの「オランダ病」については、すでに本ブログでも指摘した。資源を輸出し、米ドルが国内に流入。そうすれば国内通貨のキープが米ドルに対して強くなる。キープ高は、輸出品の米ドル価格を上昇させるので、国際競争力を低下させる。これは、製造業産品や農産物の生産の発展を阻害する。

 しかしラオスでは、タイ製品の輸入超過のためにタイバーツに対してキープは安くなっている。米ドルに対してキープ高タイバーツに対してキープ安。この状況は、純粋な「オランダ病」とは呼べないであろう。この意味で「オランダ病」の変種と言えるかもしれないし、さらに「資源の呪い」のラオス型の発現であるとみなされる。

 同様にミャンマーでも「オランダ病」が発生しているというなら、それは「資源の呪い」のミャンマー型の発生形態があると思われる。米ドルに対してミャンマー通貨チャットは強くなっているのだが、おそらく人民元やタイバーツに対してチャットは弱いのではないか。

 こういった通貨の多様性を考慮した「オランダ病」に対する処方箋が、ラオスそしてミャンマーにおいて考慮されなければならないであろう。

 この意味では、伝統的な「オランダ病」という表現ではなく、より曖昧な「資源の呪い」という表現によって、その「呪いを解く」より柔軟な方法を多様に考えることができるように思われる。この問題、しばらく考えてみることにしたい。

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コメント

先生の言われるオランダ病はここモンゴルでも発生しています。石炭、銅の天然資源の開発により、GDPは飛躍的に増大していますが、国内ではインフレが年率15%以上になり、住宅価格が年率25%以上上昇しています。このため、中間所得層が少なくなり、貧困層が増大し、一部の金持ちだけが法外な利益を上げていく社会が進行しつつあります。
新興国特有の現象でしょうね。
良い解決方法はあるのでしょうか?

投稿: 渡辺喜久夫 | 2012年5月 4日 (金) 14時46分

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