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2012年3月12日 (月)

「所有と経営の分離」は「経営者革命」とは言わない!!

 私は大学で企業論を教えている。その科目の中で会社支配論は大きな論点のひとつである。

 企業規模が拡大し、株式所有が分散し、経営が専門化すれば、「所有と支配が分離」して「経営者支配」が出現する。このように私は理解しているのだが、最近の企業論や経営学の教科書では、このことを「所有と経営が分離」すると説明していように思われる。

 株式会社は法的には株主=出資者=所有者が支配しているにもかかわらず、実質的な経営者が会社を支配するようになる。これこそ画期的な社会現象であり、それだからこそ「経営者革命」と呼ばれる。

 教科書で記述される「所有と経営の分離」は、少なくとも革命とは呼ばないであろう。株主である企業所有者が、株主総会を通して専門経営者に経営を委託することは当然である。この委託もしくは委任を「所有と経営の分離」と呼ぶなら、それは正しいが、そのことはバーリとミーンズが指摘した経営者支配の論点とは異なっている。

 本来、所有と支配は一致しているのである。それが分離するから革命的である。「所有と支配の分離」と「所有と経営の分離」の相違は何か。このことを私は学生に教えているが、それは間違っているのだろうか。

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コメント

アナウンサーの古舘伊知郎が番組中でプロデューサーの指示に従わない発言をしてもクビにならないなんてことも起きそうです。

投稿: タケウチアマネ | 2012年3月14日 (水) 10時53分

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