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2012年3月 9日 (金)

メコン川地域開発の国際セミナー開催:立命館大学

 3月9日(金)と10日(土)に立命館大学(衣笠キャンパス)で「ASEAN-Divideの克服とメコン川流域開発(GMS)」という国際セミナーが開催されている。

 参照 「gms_seminar.pdf」をダウンロード

 私は9日(金)に、単なる一般参加者として終日出席した。大いに勉強になったし、知的に興奮した。これこそが、研究者の醍醐味であると思われた。

 この「ASEAN-Divide」とは、アセアン諸国の後発国(CLMV:カンボジア・ラオス・ミャンマー・ベトナム)と先発国6カ国との経済的な格差を一般に意味する。

 ただし、記念講演をされた朝海和夫氏(前ミャンマー特命全権大使大使・立命館大学国際地域研究所客員教授)によれば、中国に対する親近感や信頼度がアセアン諸国で相違しており、それが別の意味の「ASEAN-Divide」ともみなされる。アセアンの将来を考える場合、この視点は非常に勉強になった。

 また、ミャンマー・セッションにおける工藤年博氏(アジア経済研究所)とはヤンゴン大学で10年ほど前にお目にかかって以来の再会であった。この工藤氏と範宏偉氏(中国厦門大学南洋研究院副教授)の報告から、ミャンマーに関する私なりの印象(=仮説)をもつことができた。

 ミャンマーは、経済的に発展した中国とタイに挟まれており、さらにインドにも接している。これらの国々からの経済的な影響は大きい。この中で工業化を進めなければならない。また、天然資源が豊富なことから「オランダ病」もラオスと同様に進行している。

 これらのことから「ミャンマーはラオス的な状況下でベトナム的な工業化を指向している」ように思われた。

 なお、いろいろ議論するのは楽しいが、実学志向の私としては、それだけでは時間の浪費のように思われる。議論や知見がビジネス(=具体的な経済成長の行為)に連携することが重要である。この意味で、制約された時間の中での私の優先順位は、ベトナム・ラオス・カンボジアの次にミャンマーということになる。

 以上、私にとって有意義で貴重な機会を賜った立命館大学の皆様に心から感謝を申しあげたい。

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