3月28日(水)のベトナムシンポジュウム(2)
このシンポジュウムで私が勉強になったことは、次のようなことであった。
(1)上から目線のベトナム人の人材教育は失敗する。日本人のためにベトナム人が働いていると思うとベトナム人は反発する。あくまでも会社のために日本人もベトナム人も協力してい働いている。信頼関係が最重要である。
(2)ベトナム人の人材育成の前に、ベトナムに派遣する日本人の人材育成が必要な事例が多々ある。
(3)日本企業・日本人の顧客からお金を受け取るビジネスモデルから、ベトナム企業・ベトナム人の顧客からお金を受け取るビジネスモデルもありうる。
(4)日本人がベトナム人の人生を大きく変化させることを自覚する。日本人が思っている以上に日本人の責任は重大である。
(5)アウトソーシング会社の人材育成をする。この意味は2つある。いわゆる「外注」には、原材料部品や下請けの意味と、日本でも最近増加している給与計算や総務部門の外注という意味である。ベトナムでは、これら2つの意味のビジネスチャンスがある。
なお、川嶋修三氏から、ジェトロの2012年3月8日セミナー資料が提供された。
日本貿易振興会(ジェトロ)『はじめてのベトナム進出:中小企業に覚えておいてほしいベトナム投資の心得』平成24年3月、海外企業支援・知的財産部進出企業支援課、ベトナム事業環境委員会。これは近々に出版されるそうである。
同書はイラスト入りで、より具体的なわかりやすい情報が提供されている。同書が、ベトナム投資促進に貢献することは間違いない。
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