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2011年11月17日 (木)

TPPに関する「戦略的思考」の有無?

 日本政府はTPP参加交渉の参加を決定した。これが「呼び水」となり、カナダとメキシコが新たにTPP参加の検討を始めた。

 関税撤廃による経済的な国境消滅つまり経済統合は、すべての国々の自由貿易を目標とするWTO(世界貿易機構)の趣旨に合致する。この観点から言えば、日本がWTOに加盟した時点から、農業の関税撤廃も想定の範囲内である。

 日本がWTO加盟国である限り、農産物の自由化は回避できない。そうであるなら、農産物の関税撤廃という状況下において、日本の農業のあり方を検討することが当面の政府課題となる。

 長期的・戦略的に考えて、この課題は以前から認識できていたはずである。しかし、それを今になって検討するということは、問題の「先送り」であったことの証明である。歴代政府の怠慢である。これこそ戦略的思考の欠如としか言いようがない。

 ただし本来の戦略とは、そう簡単に表明されるものではない。戦略を明示すれば、それに対する対策が考えられる。自らの「手の内」を対戦相手に教えることは通常はありえない。

 そう考えれば、日本には、国民をも欺くような深謀遠慮の長期戦略が存在しているのかもしれない。このようなことを期待したいのだが、それが皮肉にしか思われないところが、まさに日本の深刻な問題である。

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