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2011年9月12日 (月)

映画『ブラック=スワン』について

 ★ナタリー・ポートマン主演★■両面印刷Ver■ [映画ポスター] ブラック・スワン (BLACK SWAN) [DS]

 日本帰国後、映画が見たくなった。そこでナタリー=ポートマンがアカデミー主演女優賞を受賞した『ブラック=スワン』を自宅で見た。  エロティックな映像や華麗なバレー演技は定評通りであると思われた。そのほかに主人公ニナの「完璧」をめざすプロ意識が注目された。

 あることに人生のすべてを注ぎ込んだ人間の執念は、次第に人間の通常の精神をも狂わせる。それだからこそ常人と異なった優れた仕事ができる。妥協を許さない自分に対する厳しさは周囲から見れば理解できないが、本人にとってはそれが自己の存在意義であり、矜持である。

 主人公のニナは真面目な秀才タイプ。そのニナが真面目に「不良(=黒鳥)」を演じようと努力する。これが見所である。また母親と娘の関係も面白い。ニナの父親がどうしているか不明だが、母親がバレーの踊り子であった時の子どもがニナであるようだ。そういった母親や娘の感情を想像させる最小限の情報が提供される。間延びさせない奥行きの深い映画作りである。

 『レオン』のナタリー=ポートマンを想起すれば、彼女の役者そして女性としての成長それ自体を楽しむこともできる。最近は気分転換用の単純明快な映画を見ることが多くなったが、『ブラック=スワン』は久しぶりに充実した映画であった。

 この映画の教訓であるが、あまり真面目に考えすぎると、人間は変になるということかもしれない。「過ぎたるは及ばざるが如し」。また、医学的にニナのような症例が実在すると思う。「多重人格」はよく聞く話である。この映画をさらに楽しむためには、こういった知識が必要であると思われる。

 

 

 

 

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