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2011年9月 3日 (土)

日本から大学生がやって来た!!(7):シハヌークビルで滞在

 9月1日にプノンペンからシハヌークビルに移動した。シハヌークビル経済特区を見学するためである。これでカンボジアの経済特区3カ所を訪問することになる。

 同地の訪問は3回目であるが、滞在は今回が初めてである。シハヌークビルは欧州人の「隠れリゾート」と言われているらしいが、その見学と体験も目的の一つである。

P1000708(写真)シハヌークビルのオーチティル海岸

 これまで2回の訪問では私1人で日帰りの往復をしてきたのであるが、よく働いてきたと感心させられる。今回、学生の健康を気遣っての宿泊である。それが当然と思われた。

 カンボジア南部のシハヌークビルの港湾と、それに隣接する経済特区の開発と運営のために、双方ともに日本のODA資金が利用されている。また両社を管理する公社はカンボジア株式市場に上場予定である。さらにそのIPO(新規株式公開)を引き受ける証券会社が、日本のSBI証券である。こうなると、シハヌークビル開発は「オールジャパン」のプロジェクトである。

 それにしても、JICA専門家の服部さんによれば、日本人観光客は年間に数百人の単位だそうである。私見では、物価の安さや周辺環境を考えると、もっと人気が出ても不思議ではない。シハヌークビル空港が閉鎖中なので、それもしかたがないのかもしれない。ベトナム航空が支援しているアンコール航空や国際線が就航するようになれば、飛躍的に観光客は増加するであろう。現在、陸路で3時間から4時間の距離である。

P1000746_2(写真)建設中のシハヌークビル経済特区

 この経済特区の特徴は「日本規格」ということに尽きる。日本企業が安心して操業できるし、港に隣接しているので陸上輸送が不要である。その優位性が、やや割高な土地代を相殺するかどうか。これは、各企業の判断に委ねられる。しかし「日の丸」をバックにした経済特区であるから、その成功は日本人の誰もが期待しているし、さらに約束されているとみなされる。

 カンボジア3カ所の経済特区を簡単に比較してみて、私見では、シハヌークビルはシンガポール港と直結し、従来型の労働集約的な輸出加工生産の企業に向いている。ベトナム国境に近いマンハッタンは、ベトナムの港湾を利用することを前提にして、ベトナム進出企業の「衛星工場」としての位置づけが理想であろう。土地代も他の2カ所に比べて格段に安い。

P1000738(写真)管理事務所で説明を受ける

 これらに対してプノンペン経済特区は首都圏に位置する優位性がある。さらに新しいプノンペン港が完成すれば、より大型のコンテナー輸送もベトナムまで可能となる。鉄道が整備されると、プノンペンからシハヌーク港までの輸送も容易となる。さらにトンレサップ川を利用した水路は陸路よりも輸送費が安価であり、同港はカンボジア全土の「物流集配センター」になる可能性が高い。プノンペン経済特区は、そのような立地を考慮されて進出が判断されるべきであろう。将来のカンボジア国内市場での販売や国内商品(農産物を始めとする天然資源)の加工・輸出を視野に入れると、プノンペン経済特区は最も魅力的である。同経済特区の上松社長は、株式市場の上場にも意欲を示されている。

 なお今回のカンボジア訪問で、ホーチミン市近郊で建設中の大型深水港カイメップ=チーバイ港について、カンボジア側から2回質問があった。「ベトナムの新しい港の名前、何といいましたか?」。同港の注目度がカンボジアからも高いことを実感させられた。参照:http://www.jica.go.jp/priv_partner/case/vie02.html

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