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2011年8月14日 (日)

ハノイに戻り考えたこと

 8月12日からハノイに来ている。日本より快適な気候だ。「ベトナムは暑いでしょう」という先入観や思い込みを持つ日本人は多い。この気候と同じように、さまざまな面でベトナムを誤解しているのではないか。

 このように私は思っていたが、最近は逆に、多くの日本の人々が日本自身のことを誤解しているのではないかと思うようになった。

 日本は四季があり、快適で安全な国だというのだが、実際には夏は酷暑、冬は寒いし、それに合わせた服装に余分な費用もかかる。安全ということについては、今年の東日本大震災や原発事故を考えれば、日本在住の外国人が逃げ出すほどに日本は危険な国となった。

 中国高速鉄道の事故隠蔽は世界的な醜聞だが、たとえば九州電力の「やらせ公聴会」も同類であり、隠蔽体質の悪質度について程度の相違ということではないか。

 日本の最高学府の頂点である東京大学の教授が原子力発電を擁護している発言などを聞くと、日本の学術それ自体の権威も失墜である。

 このように考えれば、日本という国の「神話」は崩壊したのではないか。これは自虐的と言うよりも、現実を客観的に見てほしいということだ。日本に対する思い込みや先入観から脱却する。そこから若い人は勉強を始めなければならないと思う。

 そうなれば、日本の枠組みを超えた仕事や生活も考えられる。このような新しい時代になったのかもしれない。私は直感的に、今の円高は、この時代の転換期の象徴であり、おそらく最後の円高になるのではないかと思う。

 日本の仕事はダメでも、チャンスはベトナムにあるかもしれない。視野を世界に拡大すれば、自己実現できる活躍の舞台は多数見つかるに違いない。

 就職活動中の大学生や、これから就活を始める大学生は、以上のような意味で、この夏休みに世界を見てほしいと思う。

 世界で活躍するためには、まず語学力が必要だ。これも「神話的」な日本人の思い込みである。多数の欧米人が日本に来て働いているが、すべてが日本語を理解しているだろうか。語学力の優秀な日本人が、仕事も成功しているのだろうか。語学力よりも仕事力が重要なことは当然であろう。

 ベトナムでも日本語だけで仕事できる企業は多数ある。顧客が日本人であったり、日本語の使用を求めているからだ。日本語で仕事しながらベトナム語や英語が自然に使えるようになる。本当にそうか。まず自分でやってみないとわからないではないか。

 ハノイに来て、こんなことを考えた。日本では、考えても書く時間がなかった。ハノイ生活の効用である。

 

 

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